イラストレーター鈴木周作【公式】

【乗車435回目】H25/2013.10.2 北斗星(下り)上野→札幌(B下)

傍にはトワイライトエクスプレス

北斗星

 早朝4時半、機関車交換を終えたばかりの未明の青森駅。
 「まもなく列車が入ってまいります…」と、いつもは聞かないホームの自動放送が流れたので何事かと覗き込んでみると、隣のホームに札幌行きの「トワイライトエクスプレス」が滑り込んできました。
定刻なら「北斗星」より1時間以上も早く札幌に着く列車ですから、この日はかなりの遅延が出ていたようです。
 こちらの「北斗星」も出発早々、尾久駅での緊急停車の影響もあって10分前後は遅れていたでしょうか?
 たまたま重なった双方の遅延が招いた、この日限りの両雄揃い踏みでした。



北斗星

 急な日程変更だったので個室が取れず、今回は開放B寝台利用となりましたが、それならばと敢えて選んでデッキ寄りの2人区画に乗ってみることにしました。
 普通の4人区画と違って目の前が壁なので、上段に誰も来なければ個室に近いプライベート感が味わえそうですが、そのかわり扉のすぐ横なのでいささか落ち着かず、しかも台車のほぼ真上とあっては乗り心地のほうも…。
 狙い目と見るか、敬遠するかは好みが分かれるところかも知れませんね

北斗星

 青函トンネルに向かう海峡線区間で上り急行「はまなす」とすれ違い。
 もう少し乱れているかと思ったのですが、概ねいつも通りのポイントでの遭遇だったようです。
 いつものように本州内、IGRいわて銀河鉄道線内では上り「カシオペア」「北斗星」ともすれ違いましたから、結果的に今回は現存全ての北海道夜行を見ることができた格好です。

北斗星

 出発前から気を揉んでいた台風22号はひと足先に通り過ぎてくれました。
 青函トンネルを抜けると台風一過の素晴らしい青空が広がっていました。

北斗星

 先ほどの「トワイライト~」は「北斗星」のすぐ後を追うように札幌を目指すことになるのでしょう。
 函館発車後、もしかしたら向こうは五稜郭あたりで機関車交換中かな?と最後尾デッキから覗いてみると、どうやらまだ到着していなかったようで、ここから先頭に立つディーゼル機関車だけが駅構内のはずれに佇んでいました。

北斗星

 函館を出て20分ほど。
 遠くに駒ヶ岳の雄姿を望む大沼国定公園内・小沼の湖畔を過ぎるとほどなく大沼駅、9月19日の貨物列車脱線事故の現場を通過します。

北斗星

 大沼駅構内の函館方、真新しい砕石が敷かれているあたりが事故現場ですが、復旧工事は既に終了しているので、列車は減速することもなく快調に通過していきました。

北斗星

 大沼駅の側線には事故車とおぼしきコンテナ貨車が4両、台車付近にブルーシートを被せられて留置されていました。

北斗星

北斗星

 大沼駅を通過してから更に10分少々、突然歩くほどに速度が落ちると、今度は8月の大雨被害の現場に差し掛かります。
 被災直後、8月28日発の下り列車で通った時には、まだ仮復旧といった雰囲気で土嚢が積まれていましたが、今回はちょうど線路際の土留めや排水溝などの本格的な工事が進められているところでした。

北斗星

 森を過ぎると車窓に広がる噴火湾。
 穏やかな海が大分高くなった朝陽に輝いていました。

北斗星

 こういうトンネル内からの構図、狙ってもなかなか撮れるものではありません。
 いつもは落部駅停車中にすれ違う上り貨物列車ですが、この日は10分ほどの遅れが幸いして、落部手前のトンネル内、絶妙のタイミングで現れてくれました。

北斗星

 八雲手前、やはり8月大雨による貨物列車の脱線事故現場。
 ひと月以上が経った今でも最徐行で通過します。

北斗星

 長万部から10分少々、「秘境駅」として知られる小幌駅のホームに人影を見つけてビックリしましたが、後で写真を拡大してみるとどうやらJR社員さんだったようです。

北斗星

 伊達紋別あたりの水田もそろそろ収穫が始まっていました。

北斗星

 火災事故の影響で長期運休中の「北斗4号」の代替列車、上り臨時特急「北斗84号」。
 こちらが10分ほど遅れているので行き違い駅も変わるかな?と思ったのですが、向こうも若干遅れていたのか、所定通り伊達紋別での行き違いでした。
 よく見ると、以前は「臨時」となっていた最後尾の愛称幕が絵入りの「北斗」に変わっていました。

北斗星

 東室蘭に着く少し前、ちょうど白鳥大橋が見える本輪西駅のあたりでは、石油基地の入換用ディーゼル機関車が本線のすぐ脇にまで顔を出しているのが見えました。
 以前から道内での鉄道による石油輸送廃止の噂は度々耳にしているのですが、もしそうなるとこの石油基地も、ディーゼル機関車の姿もそろそろ見納め…ということになってしまうのでしょうか?

北斗星

 あまりに天気が良いので夢中で写真を撮っていたら、食事に行くのがすっかり遅くなってしまいました。
 東室蘭を過ぎてからようやくモーニングタイムの食堂車へ。
 最後の一人になってしまい、恐縮しつつ大急ぎで洋朝食を頂きます。

北斗星

 南千歳に着く直前、ちょうど新千歳空港を飛び立った飛行機がすぐ真上を横切っていきました。

北斗星

 南千歳を出てしばらくすると、上りの石油貨物列車がすれ違っていきました。
 先ほどの本輪西の石油基地へと送られるのでしょうか?
 いつもは「北斗星」の通過後、下り本線を横切って上り本線へと入るポイントが開くのを待って札幌貨物ターミナルを発車しているようですが、今日は遅延の幅も勘案して「北斗星」の通過を待たずに先に発車させることにしたようです。

北斗星

北斗星

 10分遅延、11時25分に札幌駅3番線ホームに到着した「北斗星」がやがて手稲の車両基地へと引き上げていくと、ほどなく隣の5番線ホームには、未明の青森で出会った「トワイライト~」の客車たちが、五稜郭に停まっていたディーゼル機関車に牽かれてゆっくりと姿を現しました。
 定刻なら9時52分到着のところ、時計を見ると11時42分…2時間弱の実に微妙な遅れ具合です。

北斗星

 あと数分早ければ「北斗星」と並んだのに…などと思いながら眺めていると、今度は手稲方面から、「北斗星」と同じディーゼル機関車が道内特急のディーゼルカー1両だけを牽いてやってきました。
 手稲の車両基地から苗穂工場へと運ばれていく回送列車のようです。
 遅延と回送…この日ばかりの偶然がもたらした、青い機関車同士のちょっと珍しい遭遇シーンでした。

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【乗車434回目】H25/2013.9.30 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

脱線事故から11日後

北斗星

 登別で旅を打ち切られた前回9月19日の夜、札幌に戻ってから観たニュース映像で初めてその事故の大きさに驚きました。
 大沼駅構内での貨物列車脱線事故。
 幸い死傷者こそ出なかったものの、コンテナ貨車数両が線路を外れて大きく傾き、復旧までかなりの時間を要することは素人目にも容易に想像がつきました。
 翌20日発の「北斗星」は下りが運休、上りが函館始発での運転となり、その後21日夕方の事故調査・復旧工事の終了を受けて同日夜の列車からようやく上下とも通常運行に。
 秋の観光シーズン、3連休の初日のうちに再開できたのはせめてもの救いと言うべきでしょうか?

 事故から11日後、再び上り「北斗星」に乗って仕切り直しの東京行き。
 またしても登別で緊急放送が入った時は一瞬焦りましたが、結局、運転席の通信機器の接触不良…との事で、機器を差し替え数分遅延で転再開、ようやく登別から先へと進むことができた時にはホッと胸をなでおろしました。



北斗星

 車掌さんが車内で販売されている革製コースターセット1,500円也。
 既に持っていたかも知れませんが、ひとつ大きなお仕事が終わった記念に購入させて頂きました。
 これも1枚位は大切に未使用のまま保存しておくとして、残りはしっかり艶が出るまで使い込んでみるのも良いかも知れませんね。

北斗星

 到着前には9分遅延とアナウンスがありましたが、大急ぎで機関車車交換を終わらせて函館発車はほぼ定刻通りに。
 今回に限らず、気象条件の厳しい北海道から過密ダイヤの首都圏へと向かう上で、余裕を持たせた函館での停車時間は遅延回復のバッファとしても随分役に立っているようです。

北斗星

 急な日程変更で個室の入手には苦労したのですが、その割には思いのほか静かな車内でした。
 前回は食堂車を利用する暇もなく運転打切り、その前は車内販売の新商品「グランシャリオ弁当」に手を出してしまったので、こうして食堂車で夕食を頂くのも随分久々のような気がします。

北斗星

 青函トンネルを抜けてしばらくすると、ガタガタッとポイントを渡る衝撃と共に列車が大きく左に振れて側線に入ったような感覚がありました。
 窓の外を覘くとちょうど津軽今別駅通過中。
 でも以前は側線に入ったりはせずに真っ直ぐ通過していた気がします。
 暗くてよく分かりませんが、恐らくは北海道新幹線工事の関係で線路が切り替えられていたのでしょうか?
 よく見ると構内で何やら工事が進められている様子も窺えました。

北斗星

 津軽今別を過ぎるとすぐに下り急行「はまなす」がやってきました。
 いつもは本州側の何本目かの地上トンネル内ですれ違う列車ですが、やはり微妙にダイヤが乱れていたのか、今日はトンネル外…いわゆる「明かり区間」での遭遇となりました。

北斗星

 実は目下、台風22号が本州方面に接近中…。
 仙台を過ぎ、次第に夜が明けるにつれて、車窓にはどんよりとした重い雲が見え始めました。

 新幹線との交差地点のすぐ近く、在来線の線路脇に設けられた新幹線の保線基地には、ちょうど戻ってきたばかりの何台もの作業用車たちが眩しいヘッドライトと回転灯を輝かせたまま憩う姿がありました。

北斗星

 県境から福島盆地にかけては霧の中。
 このあたりでは稲刈りも徐々に進みつつあるようです。

北斗星

 郡山を過ぎると本格的に雨が降ってきました。

北斗星

 時折激しい雨に見舞われながらも、今のところ列車は至って順調です。
 いつものように黒磯通過を目安に訪れたモーニングタイムの食堂車。
 北関東でも車窓の稲穂はすっかり黄金色に染まっていました。

北斗星

 宇都宮の手前ですれ違う烏山線のディーゼルカー。
 いつもの白と緑ではなく、この日は珍しく朱色一色の車両でした。

北斗星

 昨晩の遅延も、心配していた台風22号も幸い影響することなく、定刻通り終点・上野に到着すると、隣のホームには13分前に到着したばかりの先行「カシオペア」が停まっていました。
 この日は珍しく銀色の機関車同士のツーショットです。

 夜になってニュースを見ると、台風22号は翌日の昼頃、関東地方に最接近との事。
 帰りの「北斗星」が無事動いてくれることを祈るばかりです。

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【乗車433回目】H25/2013.9.19 北斗星(上り)札幌→登別(B1)

貨物列車脱線事故の日

北斗星

 「この先、大沼駅で貨物列車が脱線し、復旧までかなりの時間を要する見込みです…」
 18時35分、定刻通り登別に到着するとすぐに車内放送で第一報が流れました。
 詳しい状況は不明ながら、列車はこのまましばらく停車するとの事。
 思わぬ事態に困惑しつつも、まぁ、ちょっとした脱輪程度だったら案外早く復旧できるかも?…と、この時はまだ多少楽観的に構えてはいたのですが…。



北斗星

 大変な状況でしたが、現場の車掌さん、駅員さんは一生懸命対応して下さったと思います。
 車内放送では復旧までかなりの時間を要すること、旅行を中止し札幌方面に戻る方は登別18時54分発の「すずらん9号」に無料で乗れることが繰り返し伝えられ、加えて「南千歳まで戻って新千歳空港から飛行機を利用される方、何便とは申せませんが羽田行きに空席がございます・・・」とのアナウンスが流れました。

 後になって思えば、仮にあのままずっと車内に留まっていたら、札幌に戻ることも、空港に向かうことも困難になっていたかも知れませんから、車掌さんの迅速な対応には感謝しなければなりませんね。

北斗星

 私は数時間の遅延になってでも動いてくれるなら・・・と一縷の望みを託してしばらく列車に留まっていたのですが、その後19時30分頃、「現場保全命令が出ましたので本日の運転再開は無くなりました・・・」との放送が流れたところで万事休す。
 結局、定刻19時39分から数分遅延の「北斗17号」に乗り換えて今回はおとなしく札幌に戻ることになりました。

 振り返ってみれば新幹線振替やバス代行、迂回運転などは何度も経験がありますが、途中で旅行を諦めて戻ったのはこれが初めてだったかも知れません。

北斗星

 この日は中秋の名月で尚且つ満月。
 こういう状況で不謹慎かも知れませんが、素敵な月と「北斗星」を写真に収められたのがささやかな慰めでした。

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【乗車432回目】H25/2013.8.28 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

新商品はグランシャリオ弁当

北斗星

 車内販売の新商品、お盆時期からメニューに加わったばかりの下り列車限定「グランシャリオ弁当」900円也。
 「掛け紙を破らないよう気を付けて下さいね!」とアテンダントさんに念を押された通り、慎重にテープを剥がしてめくってみると裏面が「乗車証明書」になっていて、しかもそれが今となっては懐かしい「北斗星1号」と書かれていたのにはちょっと感動してしまいました。
 中身は割とシンプルな海鮮ちらし寿司で、満腹と言うより腹八分目くらいの手頃で美味しいお弁当。
 これ位なら乗車後すぐに頂いて、遅めのパブタイムに改めて食堂車でパスタかピザなど…というのも悪くないかも知れませんね。



北斗星

 今回は福井県坂井市で開催の「えちぜん鉄道10周年記念展」出展の為、先週から少々長めの滞在でした。
 往路は日程の都合で小松経由の飛行機利用、復路は米原乗換~東海道新幹線経由、東京滞在を挟んでの「北斗星」。
 札幌を発つ少し前、道南地方大雨による脱線事故、土砂流入などで函館本線が不通となり一時は随分気を揉みましたが、思ったより早く復旧してくれたのは幸いでした。

 さすがに長旅の疲れが溜まっていたのか仙台あたりで猛烈に眠くなり、殆ど記憶が途絶えるような感じでいつのまにか眠ってしまいました。
 ふと目が覚めると早朝4時、浅虫温泉手前の陸奥湾の明かりが見えました。

北斗星

 青森を過ぎると次第に空が明るくなり始め、津軽海峡が見えるあたりで空も海も赤紫色に染まりました。
 日の出の頃には青函トンネルの中、でしょうか?

北斗星

 青函トンネルを抜けると陽もすっかり高く昇っていました。
 北海道側でも新幹線工事は随分進んでいる様子、木古内駅の構内にも立派な新幹線駅の構造物が姿を現していました。

北斗星

 函館湾の向こうに見える函館山。
 どことなく秋を感じる空の表情です。

北斗星

北斗星

 函館を出て30分少々、8月18日の大雨で線路に土砂が流入し特急列車が立ち往生した東山~姫川間では、真新しい砕石が敷かれた線路の脇に土嚢が積まれ、急遽復旧工事が行われた様子が覗えました。
 場所は駒ヶ岳が綺麗に見える急カーブ付近、列車は最徐行で通過します。

北斗星

北斗星

北斗星

北斗星

 森を過ぎ、落部で後続特急を退避して、やがて八雲駅に近付く頃に突然列車の速度が落ちると、上り貨物列車が歩くほどの速度でゆっくりとすれ違っていきました。
 やはり8月17日の大雨で貨物列車が脱線した現場です。
 上に道路が、下に水路がある複雑な形状で、遠目に見るとちょうど線路が窪んでいるような地形になっていることが分かります。
 今後、下を流れる水路の整備など本格的な対策工事が行われると訊きますが、今のところ列車は最徐行で用心深く通過していきます。

北斗星

 北海道はそろそろ秋でも、本州の方々にとってはまだ夏休みシーズン終盤。
 この日も観光旅行とおぼしき方々で結構な乗車率でした。
 モーニングタイムの食堂車も、東室蘭を過ぎてもなお半分以上のテーブルが埋まるほどの賑わいです。

北斗星

 今回もほぼ定刻通りの札幌到着。
 出発前の不安も杞憂に終わり、無事に戻ってくることができました。

 とりあえず一旦札幌には帰っってきたものの、また週末には福井に戻る予定です。
 勿論、「えちぜん鉄道展」の会期中ずっと福井に滞在するという選択肢も考えてはみたのですが、あまり長い間留守にしてしまうと何かと滞ってしまうお仕事もあるものですし、移動の旅費と、滞在費と、滞ってしまう作業等々を全て天秤にかけてみると、まぁ、一旦帰っておいたほうが無難かな?という感じです。
 さすがに日程的な制約もあって次は往復とも飛行機予定、あとは徐々に接近中の台風15号の動きが少々気掛かりではあるのですが…。

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【乗車431回目】H25/2013.7.24 北斗星(下り)札幌→上野(B1)

降り続ける雨の中

北斗星

 夏休みシーズンを迎えて大変な賑わいの下り「北斗星」。
 少し遅れて上野駅13番線ホームに着くと、既に食堂車の車内にはシャワーカードを求める長い行列ができていました。
 本音を言えば発車前の準備に忙しいところに買いに行くのは気が引けるのですが、さすがにこういう状況では仕方ありません。
 私も慌てて列に並び、残り2枚のところでどうにか今夜分を確保することができました。
 ようやくシャワーカードを手にするとほどなく発車、しっとりと雨に煙る夜の東京を後にしました。



北斗星

 「本日はディナーが大変混雑しております為、パブタイムが遅れる場合もございます…」と、食堂車からの放送の最後に付け加えられていました。
 限られた人数のアテンダントさんだけではディナー対応だけでも精一杯なようで、今夜はワゴンによる車内販売も行われないそうです。

 油断していると夕飯抜きにもなりかねないと、早めにロビーで待ち構えてオープンと同時にパブタイムの食堂車へ。
 たまには少し気分を変えて、あまり頂いたことのない和風パスタに挑戦です。

北斗星

 車窓風景から察するに多分こちらはほぼ定時、向こうが遅れていたのでしょう。
 いつもより少々遅く2時20分頃、上り「カシオペア」とすれ違いました。

北斗星

 すぐ後を追うように上り「北斗星」もやってきました。
 大きくS字カーブを描くこの線形は御堂~奥中山高原間、蒸気機関車の時代からの有名撮影地のあたりでしょうか?

北斗星

 すれ違いを見届けてからしばらく仮眠、目が覚めると青森手前でした。
 雨は相変わらず、時に激しく降り続いています。

 新中小国信号場を過ぎたところの北海道新幹線との合流地点。
 夜明けの早い今の時期、随分進んだ工事の様子が車窓からもはっきりと見て取れました。

北斗星

 いつもなら車窓に見える函館山も、駒ヶ岳も、この天候では望むべくもありません。
 噴火湾も荒れ模様のようです。

北斗星

 いつもは伊達紋別で行き違う上り特急「北斗4号」は運休中。
 代わりに臨時特急「北斗84号」がやってきました。
 グリーン車のない5両編成で、正面の愛称表示も「北斗」ではなく「臨時」の文字。
 札幌発車は通常の「北斗4号」と同じ7時30分ですが、車両性能の違いもあって伊達紋別までの所要時間は3分ほど延びています。
 「北斗星」の時刻変更は特に予告されてはいないようですが、伊達紋別から先は単線区間。
 行き違い列車が来るまで発車することはできませんから、こちらも所定の9時12分より3分ほど遅れての発車となりました。

北斗星

 オープン後の混雑が収まる頃を見計らって、敢えて遅めに出掛けたモーニングタイムの食堂車はそれでも結構な混み具合でした。
 噴火湾をひと回りするような走行ルートに複雑な地形も手伝って、進むにつれて天候が大きく変わっていくことも珍しくないのですが、今回ばかりは終始変わらず強い雨が降り続けています。

北斗星

 雨の中でも馬たちは悠然と…。

北斗星

 往路の大遅延とは一転、今回の復路は強雨の影響もなく至って順調な道中でした。
 僅かに2分遅延で到着した終点・札幌はまるで季節が戻ってしまったかのような肌寒さです。

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