2019年11月10日
全国路面電車サミット参加団体
1993年7月、私たち路面電車愛好支援団体と路面電車事業者は札幌に集まり、「市電愛好団体サミット」を開催しました。それからおよそ四半世紀を経て、第14回全国路面電車サミットのために、私たちは再びここ札幌に集いました。
この間の日本の路面電車の発展については、様々な評価ができるでしょう。世界で発達したLRTの導入や路線の延伸、新設計画の実現、中心市街地のまちづくりへの寄与といった、積極的な発展があったことを指摘しなければなりません。一方で、路線の廃止や縮小、延伸・新設計画の停滞や断念が見られたことも事実です。
これらの動きに、私たちは、それぞれの地域で積極的に関わってきました。個々の事業者や市民団体の力は、必ずしも大きいものではなかったかもしれません。しかし、路面電車・LRTは、今や単なる交通機関の枠を超え、各地におけるまちづくりの核になっており、そこでは市民協働は欠かせません。
私たちのこれまでの活動を振り返り、社会経済状況の変化に対応した、これからの路面電車・LRTの発展を見据えて、ここに以下の宣言を行います。
1.路面電車愛好支援団体同士の連携を深め、国内各都市の路面電車・LRTが共に発展することを目指します。
2.路面電車事業者、路面電車関係官庁および諸団体との情報交換を通じて、地域住民および国民の路面電車・LRTへの理解を深化させます。
3.路面電車・LRTを含む公共交通機関の発展のために、私たちの知見を活かした社会的寄与を行っていきます。