北斗星乗車記・乗車記録(#361~#365) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
▼~H22/2010.9.4(360回目) ▲H22/2010.12.1(366回目)~ ■乗車記録メニューへ
通算 | 乗車日/列車 | 乗車記 |
#365 |
2010.11/9 北斗星(下り) 上野→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
荒れ模様?の東北~北海道へ 東室蘭から「札幌・東京フリーきっぷ」で上京されたというリピーターさんと乗り合わせました。 東京往復3万円以下という安さに加えて、特に室蘭、伊達紋別あたりからとなると、空港アクセスの便などを考えるとむしろ飛行機よりも夜行利用の方が何かと都合が良いようです。 観光利用ばかりでない、こういう実用列車としての根強い需要があるからこそ、「北斗星」には国鉄時代の長距離列車にも通じるような独特の存在感が今もなお漂っているようにも思います。 東京は穏やかな秋晴れでしたが、北海道方面はこれから荒れ模様とか。 無事に辿り着けるよう祈るのみです。 回送列車の入線時、先月見た時には閉じられたままだった食堂車のカーテンですが、今回は開けられた状態での入線でした。 やはり夏場の車庫での強い陽射しを避ける為…だったのでしょうか? パブタイムの食堂車。 2人掛けテーブルが全て埋まっているのに、なぜか4人掛けテーブルの方は全て空席のままでした。 多分、一巡目のお客さんが大勢帰られた直後だったのでしょうね。 パブタイムは大抵、オープン直後よりも最初のお客さんが帰り始める頃を狙って行くと座りやすい気がするのですが、勿論、混雑状況によっては出遅れるとオーダーストップまでに席につけない可能性もありますから気をつけないといけません。 発車直後からロビーで盛り上がる団体さんが多い時などは、パブタイムもかなり賑わうケースが多いような気がします。 青森付近で突然、ちょっと激しい雨が降り始めました。 パンタグラフからの錆色の水滴が先頭1号車デッキの窓いっぱいに飛び散っていました。 4時20分頃、青森信号場に到着して直ちに機関車交換。 いつもよりも若干遅れ気味のようです。 早朝、まだ薄暗い津軽海峡も波が高く荒れていました。 函館到着は12分ほどの遅延…思ったよりは順調なようです。 約10分の遅延の影響でしょうか? いつもは停まっていない貨物列車を大沼駅で追い抜きました。 森駅を過ぎる頃、急に雲が途切れて陽が差してきました。 複雑な地形によるものでしょう、噴火湾に沿って進むにつれてめまぐるしい空模様の変化に驚かされることもしばしばです。 10分ほどの遅延でしたが、いつものように落部駅で「スーパー北斗1号」に抜かれました。 先月よりもまた一段と秋らしい良い色合いになってきたようです。 登別で虹が出ました! すっかり気持ちの良い秋晴れになってしまいました。 樽前山を望みながら、広い牧場の中を進みます。 ところが…苫小牧を過ぎると突然重い雲が垂れ込めてきました。 今日に限らず、このあたりで急に天気が崩れることも珍しくないようです。 南千歳に着く間際、新千歳空港を飛び立ったばかりの飛行機が轟音と共に列車のすぐ真上をかすめていきました。 若干回復、約5分遅れで札幌到着。 ホームの屋根が役に立たないほどの凄まじい雨が降ってきました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#364 |
2010.11/7 北斗星(上り) 札幌→上野 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
日本シリーズ最終戦の夜 車内改札に回られる車掌さんが面白いものを持っていました。 個室の鍵を持ち歩く為のオリジナルの収納ケース。 厚紙と赤・青の布テープを駆使してご自分で作られたものだそうです。 発車後の車内改札で配られるのは6号車・B個室「ソロ」の細長い革製キーホルダーが8本と、8~10号車用のカードキーが数十枚。 両手で抱えたり、袋に入れて持ち歩いたり、車掌さんそれぞれ苦心されているようですが、この方の収納ケースはなかなかスマートなアイディアとお見受けしました。 何よりこの外観、なかなか特徴を捉えてますねぇ…(笑)。 実は空いてさえいれば個室やロビーよりもB寝台車のほうが寛げたりもするものです。 札幌発時点では空席も目立った今夜の車内。 私の乗った区画も函館までは他には誰も乗って来られませんでした。 折しも今夜は千葉ロッテvs中日の日本シリーズ第7戦! 個人的には、我らがファイターズとクライマックスシリーズ進出を最後まで競い合った良きライバルのロッテに頑張って欲しい思いはあります。 車中でTV中継は観れませんから携帯の速報サイトでチェックです。 南千歳を過ぎて試合開始、伊達紋別~洞爺あたりでは劣勢だったロッテでしたが函館手前で遂に逆転! このまま1点差で逃げ切って日本一決定!と思ったら9回裏にまさかの同点で延長戦突入…。 函館を過ぎた後、パブタイムの食堂車でイタリアンハンバーグを頂いて、食後のコーヒーが出される頃になってもまだまだ終わりそうにありません。 よりによってこんなところで電波の届かない青函トンネルに…。 食事を終えて食堂車を出ると、ロビーカーでは車掌さんが青函トンネルの解説をされていました。 昔はしばしば行われていたようですが、最近ではあまり見掛けなくなったシーンです。 あくまで通常業務の合間、しかもトンネルを抜けて蟹田駅での乗務員交代を控えた慌しい時間帯だけに、毎回このようなサービスを期待するのは難しいとは思いますが、運良くこういう場面に乗り合わせられたお客さんにとっては嬉しい想い出になりそうですね。 トンネルを抜けて、電波が落ち着いたところで携帯を見ると「ロッテ日本一!」とメールが届いていました。 夜中の2時10分過ぎ、いつものように下り「北斗星」とのすれ違いを見送ってから寝ようと最後尾デッキで待ち構えていたのですが、実際にすれ違ったのはいつもより10分ほど遅い2時22分頃でした。 車窓の様子から察すると、こちらの列車はほぼ定刻で、下りが遅れているような気がします。 結局そのまま盛岡を過ぎるまでデッキで夜景を眺めていました。 雫石川を渡る鉄橋からのスナップ。 今走っている線路を跨いで左に伸びる高架橋が東北新幹線、その奥のオレンジ色の明かりが盛岡駅構内の照明塔、右に流れる北上川の先が盛岡の中心街あたりでしょうか? 仙台あたりで目が覚めました。 車内放送の始まる時間帯ではないので詳しい事は分かりませんが、時計を見るとどうやら少々遅れているようです。 宮城から県境の峠を越えると、眼下に広がる福島盆地はすっかり霧に包まれていました。 街も田園も真っ白く覆い隠され、まるで大きな湖か海のような眺めでした。 風向きの関係か霧は福島盆地の北側に集まっていたらしく、福島駅に着く頃にはすっかり晴れてしまいました。 「岩手県内濃霧の為、25分ほど遅れて運転しています」と朝一番の車内放送。 やはり昨晩の下り列車もその影響で遅れていたのでしょうか? カーブでふと前方を見ると、一瞬ですが今日は銀色の機関車が牽いているのが見えました。 いつものように郡山を過ぎたあたりで朝食の食堂車へ。 でも考えてみれば25分遅れですから、いつもよりだいぶ出遅れてしまったようです。 車窓は気持の良い秋晴れ。 遠くの那須連山も綺麗に見えていました。 東京に近付くにつれて遅れが増すかと思ったのですが、25分遅れをほぼキープしたまま順調に走り続けました。 でも最後の最後、上野駅の手前で信号待ちの一時停止。 駅構内が詰まっていてすぐには先に進めないようです。 荷物を抱えて最後尾デッキに立っていると、ちょうど上野を出たばかりの特急列車が両脇の線路をすれ違っていきました。 右は常磐線の「スーパーひたち15号」、左は上越線方面の「草津・水上3号」でしょうか? ぴったり並んで走る姿はまるで子供の頃に見た乗り物絵本のワンシーンです(笑)。 「草津・水上3号」と入れ替わるように上野駅に到着。 先頭に行ってみると、やっぱり今日は「カシオペア」用の機関車が牽いていました。 正直、完成予想イラストで見た時は何となく違和感も感じたのですが、いざ目の前に立ってみると意外と格好良く見えてしまうから不思議です。 先頭に掲げられた青いヘッドマークが色彩的なバランスを取ってくれているからでしょうか? 到着が遅れた事もあってか、乗客を降ろした列車は少々慌しく回送されていきました。 遠ざかっていくテールライトを見送りながら、ふと見上げると、軒下の乗車位置案内板がいつのまにか新しい鮮やかなものに変わっているのに気付きました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#363 |
2010.10/5 北斗星(下り) 上野→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
とある打合せの帰途 「JRになってから走り始めた列車なのに、いま最も国鉄を感じる列車なんですよね」 実は今日この列車に乗る少し前、とある雑誌の打合せの席でそんな話をしてきたばかりでした。 昭和の面影が色濃く残る客車の造作、今ではすっかり珍しくなった食堂車、速達荷物の積み降ろし、更には乗務員さん達のお仕事ぶりに至るまで、国鉄時代から脈々と続く「ブルートレイン」のイメージにいま最も近いのがこの列車なのかな?という気がしています。 もしかしたら、こういうのも昔から続く地域毎の伝統なんでしょうか? よく見るとB寝台車のカーテンの整え方も上りと下りでは流儀が異なっているようです。 途中、急病の方が出て新白河で臨時停車。 車掌さんが開けた先頭1号車デッキのドアから下車される一幕がありました。 その後の様子がちょっと心配ですね。 通常の停車駅よりも随分長く、多分10分近く停まっていたような気がします。 10分ほどの遅延のまま郡山到着。 パブタイムの食堂車はほぼ満席の賑わいでした。 今回初めて乗り合わせたアテンダントさんに、「絵を描いている方ですよね?」と訊ねられました。 最初は同僚の方に教えられたのかな?と思ったのですが、伺ってみるとそうではなくて、私が少しだけ出演させて頂いた札幌市電のTV番組をたまたま見て下さっていたんだそうです。 もしかしたら、私の絵は知っていて下さったものの、私が「北斗星」を描いている事まではご存知無かったかも知れません。 しかしあの番組、誰もが見るような番組ではないと正直思っていたのですが…。 意外なところでの接点にちょっとビックリです。 仙台到着も変わらず10分ほどの遅延。 当然ながら列車のスピードは先行列車や線路状況なども関係しますから、力の強い新型機関車に変わったからといって容易に遅延が回復できるとは限らないのでしょう。 見ると普段は人影もまばらな隣のホームに電車を待つ人の列ができていました。 最終列車?に乗る人たちがそろそろ降りてくる時間になったのでしょう。 ほんの10分ほどでも駅の表情は微妙に変わるものなんですね。 青森信号場での機関車交換。 到着前のほんの一時、軽く雨が降ってきました。 時計を見ると、やはりいつもより10分ほど遅れているようです。 青函トンネルを抜ける頃に朝を迎えました。 朝日がまぶしい津軽海峡、青森での雨が嘘のような見事な快晴でした。 函館から大沼国定公園が近付いてくると、今度は次第に雲が広がってきました。 駒ケ岳の山頂も残念ながら雲の中です。 この先、森の手前あたりまで、駒ケ岳の麓は雨雲のような暗い雲に覆われていました。 やはり地形の影響でしょうか? 函館からそれほど離れていないのに、このあたりで急に空模様が変わって驚くこともしばしばです。 森を過ぎるとまた嘘のように晴れてきました。 車窓はそろそろ始まりかけの紅葉。 線路際にはススキの穂が揺れる季節になりました。 先程注文を取りに来てくれたアテンダントさんが、「あれっ、和食で良かったんですよね!?」とわざわざ確認に戻って来られました。 料理を運んできてくれた別のアテンダントさんも「珍しいですねぇ!」と笑っていました。 そのたびに「たまには違う事もしてみたくなって…」と弁解する自分も変ですが、私がいつも洋食ばかり頂いているのはすっかり覚えられてしまっているようです。 そういえば随分前に引退されたあるアテンダントさんは、「洋食で、グレープフルーツジュースとミルクティーですね?」と私が言う前にしばしば言い当てて下さっていました。 今となってはそんなことも懐かしい想い出です。 昨夜からの遅延も八雲あたりで回復し、今回は定刻通りの札幌到着。 いつものように機関車を見に行ってみると、前回(→10.9/8)よりも微妙に停車位置が前寄りだったようです。 多分その差は数十センチ程度でしょうか? 前回と同じカメラで同じ位置、ホーム先端ギリギリで構えて今日はこんな感じでした。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#362 |
2010.10/3 北斗星(上り) 札幌→上野 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
「北斗星」が大好きな人たち 札幌駅で列車に乗る前、駅や車中で何度かお会いした事のあるリピーターさんに声を掛けて頂きました。 伺えばこれから上野まで帰られるとの事。 お互い一人旅同士、良い話相手が現れたのは嬉しい偶然です。 その後も色々、「北斗星」が本当に好きな沢山のお客さんとの楽しい出会いが続く今回の旅となりました。 文字通り、折り目正しく整えられたB寝台車のカーテンの裾。 乗るとまずはカーテンを開けてしまうので今まで気付かなかったのですが、車両基地での丁寧な折り返し整備の様子が窺えるようでちょっと嬉しくなってしまいます。 洞爺駅停車中。 次第に雨が激しくなってきました。 洞爺を過ぎると、ロビーカーでは車掌さんによるオリジナルグッズとオレンジカードの販売が始まりました。 今夜は結構な売れ行きのようです。 私自身は「また次回でも…」と思っていつも買いそびれてしまうのですが、考えてみれば東京滞在中の移動だけでも2千円分位は電車に乗るもの。 ならばここでオレンジカードを頂いておくのも良いかも知れませんね。 台紙付き、札幌車掌所オリジナル絵柄の2枚セットで2千円也。 それよりも、車掌さんが入れて渡して下さった封筒の方がもしかしたらレアアイテムでしょうか?(笑) 先ほどロビーカーで居合わせた列車好きのご家族連れ。 列車前方、ディーゼル機関車の切り離し作業を見に行くか、それとも最後尾側、青函トンネル用の電気機関車の連結作業を見に行くか、函館到着直前まで随分迷われていました。 ふたつの作業は同時に行われる為、興味のある方にとっては何とも痛し痒しといったところでしょうか? 雨は相変わらずですが、運行に支障が出るほどにはならなそうです。 混み合っている時にはなぜかこの席に通される事が多いようです。 パブタイムの食堂車。 私はいつもオープン直後は避けて、最初のお客さんが帰り始める頃を見計らって行くようにしています。 そうすると、ほぼ満席なのに4人テーブルがひとつだけ空いていたりする事も多いのですが、それにしても一番厨房に近いこの席に座る事が多いのは偶然とはいえちょっと不思議です。 いつもより少し早めに、ちょうど青函トンネルの入口付近で食事を終えて席を立ちました。 せっかくなので、たまにはトンネルの内側でも観察してみようかと大急ぎで最後尾デッキへ。 7号車の食堂車から1号車まで、結構な距離でしたがどうにか吉岡海底駅の通過には間に合いました(笑)。 写真は吉岡海底駅を過ぎた直後、まっすぐ伸びている本線トンネルと、左に分かれる作業用の側線の分岐点。 この先にどんな車両が出入りして、どういう作業が繰り広げられているのか…。 SFか冒険映画の舞台みたいで、想像するだけでも何故かワクワクしてしまいます。 トンネル最深部通過! 窓ガラスの曇りが激しくて写真を撮るには苦労しました…。 最深部あたりまでは私一人でしたが、その後何人もの方がトンネルを見に来られました。 お目当ては間もなく通過の竜飛海底駅とトンネル出口でしょうか? ここに来ればよく見えることをご存知の方も結構多いようです。 「トンネルを出てしばらくしたら、下りの急行『はまなす』とすれ違いますよ」とお教えしたら興味津々の御様子でしたから、きっとそれまで粘られていたのではないかと思います。 とりあえず、私はこのあたりでロビーに引き上げるとします。 ロビーに戻ると、件のリピーターさんと、念願叶って初乗車の女性が旅談義で盛り上がっていました。 ここでは団体さんが夜遅くまで宴を繰り広げることもあれば、逆に誰もいなくなり早々に静まり返ってしまう事もありますが、こうして本当にこの列車が好きな方が静かな時間を楽しんでおられる姿に出会えると、何となく微笑ましい気持になります。 深夜0時10分過ぎの青森信号場、切り離された機関車が回送されていくのを見届けて今夜はお開きとなりました。 「2時10分過ぎに下り『北斗星』とすれ違いますよ」とロビーのお二人をそそのかしておいたのですが(笑)、さすがに起き出しては来られなかったようです。 このすれ違いも毎回微妙にタイミングがズレるものですが、今回はちょうど踏切のあかりが良い雰囲気に青い車体を照らし出してくれました。 すれ違いを見届けたところで寝台に戻ったのですがなかなか寝付けず…。 結局寝るのは諦めて、朝まで絵の練習をして過ごしてしまいました。 そういえば最近、「北斗星」の絵はちょっとご無沙汰です。 そろそろまた何か描いてみたいところですが…。 朝の食堂車、ちょっと出遅れました。 朝食を終えて紅茶を頂く頃には既に私一人…申し訳ないので早々に退散します。 今回はほぼ定刻通りの上野到着。 最近では「カシオペア」用の銀色の機関車が「北斗星」を牽いたり、逆に青い機関車が「カシオペア」を牽く事も多いと噂に聞いてはいましたが、今朝は客車とお揃いの青い機関車の牽引でした。 いつものように機関車を取り囲む大勢のお客さん達。 機関車が替わっても、変わらず皆に愛され続けている姿がことさら嬉しく感じる旅の終わりの光景でした。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#361 |
2010.9/8 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
台風接近! 台風9号の接近で夕方頃から首都圏の鉄道は大混乱。 特に南関東の方ではかなりの運休列車があったようですが、北に向かう「北斗星」は幸い予定通り運転されるようです。 ともかく出発さえしてしまえば、後は北上する台風から逃げ切る方向に走っていくだけですから割と順調にいけそうな気もするのですが…。 しかし今回もなかなか気が休まらない旅になってしまいそうです。 新型機関車「EF510」に替わってから初めて訪れた上野駅13番線。 熱気もそろそろ落ち着いたのか、それとも台風のせいか、在来機関車の末期よりも明らかに写真を撮られる方が少ないようです。 それにしても、すっかり年季の入った客車たちを見慣れてきただけに、真新しい機関車の艶やかな車体の美しさにはちょっとした感動すら覚えます。 明日締切のイラスト2点、札幌に着くまでには描き上げてしまわねばなりません。 今夜は部屋に篭って仕事に専念です…。 パブタイムの食堂車。 いつもより早めに夕食を済ませて、福島に着く前には自室に戻りました。 今夜はもうしばらく仕事をしてから寝ることにします。 やっぱり気になって見に行ってしまいました。 早朝4時過ぎ、青森信号場での機関車交換。 時計を見るといつもより若干遅れているような感じです。 この作業風景を見るのも、新しい機関車になってからは初めての事。 作業自体は在来機関車の頃とそう違いはないように見えますが、デッキのガラス1枚隔てて見る真新しい機関車はやっぱりさすがの存在感です。 これまで百数十回は眺めたであろうこの車窓風景、でも今朝の朝陽は屈指の素晴らしさだったと言っても過言ではないでしょう。 青森からまたしばらく眠って、目が覚めると既に北海道。 台風一過…とは言わないのかも知れませんが、ともかく見事に澄んだ眩しいまでの青空でした。 函館到着は数分程度の遅延。 昨日の台風を思えばむしろ順調すぎる位でしょうか? 大勢のお客さんがここで降りられましたが、今朝はとりわけスーツ姿の出張風の方が多かったのが印象的でした。 決して観光ばかりでなく、「北斗星」が実用的な移動の足としても役割を果たしている姿を見ると何となく頼もしくなります。 おなじみの大沼国定公園、小沼湖畔からの風景。 駒ケ岳の山麓を白い霧が覆い尽くしていました。 波静かな噴火湾。 相変わらず見事な青空です。 有珠山と昭和新山。 数日離れていただけなのに、北海道はもうすっかり秋の風景です。 食堂車で遅めの朝食を頂いていたら、随分前にこの車中でお会いしたことのあるお客さん(→9.12/10)に声を掛けて頂きました。 あの時は落部駅で後続の特急「スーパー北斗1号」が追い抜いていく瞬間をカメラに収めて大喜びされていたのを覚えていますが、伺えばその後も毎月のように「北斗星」や「カシオペア」で旅を繰り返されていたとか。 「はまっちゃいました!」と笑っておられましたが、やっぱり熱心なリピーターさんは少なくはないようですね。 そういえば昨夜、上野駅でも以前車中でお会いしたリピーターさんがたまたま見送りに来られていましたし、どうやら今回の旅は不思議な再会運?に恵まれているようです。 出発前には随分心配していたのですが、結局台風の影響もなくほぼ定刻通りに札幌着。 前回同様(→10.7/13)、今回も車掌さんは最後尾・1号車の乗務員室からドア操作をされていたようですが、機関車の鼻先はギリギリホームに収まっていて、おかげでJRタワーを入れたこんな写真も何とか撮ることができました。 札幌駅に着くといつも大勢のお客さんが記念写真を撮りに機関車の前に駆け寄られます。 もちろん件のリピーターさんの姿もありましたが、実はほんの1メートル程度の停車位置のズレでヘッドマークが撮れない事も珍しくはありません。 こればかりはその日の運次第…そういう意味では今日のお客さんはちょっとラッキーでしたね♪ 11時半過ぎ、いつものように回送列車がホームを離れていくのを見届けて帰ろうとすると、突然隣に大幅遅延の「トワイライトエクスプレス」が入ってきました! 同じようにカメラを構えて見送っていたお客さん達も思わぬ遭遇にビックリされていたようです。 そういえば以前、友人もこのホームで「北斗星」と「トワイライト~」が並んでいたと写メを送ってくれた事がありました。 あるいは「トワイライト~」が遅れた時には、ちょうど「北斗星」の後を追って走らせるケースが多いのかも知れませんね。 食堂車を覘いてみると、5月に乗せて頂いた時にお世話になった乗務員さんがおられました。 一瞬、会釈を交わしただけですが、またしても奇遇な再会です(笑)。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |