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北斗星乗車記・乗車記録(#421~#458) Boarding record and Travel diary of Hokutosei

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▼「北斗星乗車記★彡」リピーター・イラストレーター鈴木周作の旅日記(ブログ)http://hokutosei.sapolog.com/

【乗車442回目】H26/2014.2.25 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

明けの明星

北斗星

 往路は一日一本のエア・ドゥ新千歳~小松直行便を初めて利用。
 えちぜん鉄道と勝山左義長祭りの取材を終えて、福井から東京経由で帰札の途に就きました。
 寝不足続きの旅疲れで車中ではいつもより早めに休んでしまいましたが、おかげで明け方、早めに目覚めて素晴らしい景色が見られたのですからむしろ幸運だったのかも知れません。
 これまで数えきれないほど乗り続けた中でも、とりわけ印象深い今回の朝の風景でした。
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【乗車441回目】H26/2014.1.18 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

土曜日の下り列車

北斗星

 フリーランスの特権で極力週末を避けるようにはしているつもりなんですが、それでもなぜか旅程が週末に重なってしまうこともよくあります。
 前回、昨年暮のクリスマス3連休の下り列車が大変な混雑ぶりだっただけに、今日もどうなることかと戦々恐々だったのですが、いざ乗ってみると車内は意外なほどひっそりとした雰囲気でした。
 とは言え、覘いてみるとディナーのテーブルは満席、いつもはお弁当やお土産品を並べている一番厨房寄りの2人席までディナー客で埋まっていましたから、決してガラガラというわけでもないようです。
 乗車率と言う意味での混み具合と、食堂車やロビーで感じる賑わい感は必ずしも比例しないのが面白いところで、こればかりは何度乗ってもなかなか分からないものです。
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【乗車440回目】H26/2014.1.16 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

雪の具合を案じつつ

北斗星

 いつもはもう少し手前で出会う臨時特急「北斗91号」が、この日は南千歳駅の構内ですれ違っていきました。  函館方面からの下り列車は軒並み少しずつですが遅れが出ていたようです。
 年明け最初の「北斗星」乗車。
 今のところはほぼ順調な道中ですが、この先の空模様がちょっと心配です。
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【乗車439回目】H25/2013.12.21 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

唯一、最後のブルートレインに

北斗星

 奇しくも前日、寝台特急「あけぼの」の定期運行終了・臨時列車化が正式発表されました。
 来年、平成26年3月のダイヤ改正以降は、定期列車としては「北斗星」が唯一の、最後のプルートレインということになります。
 列車を取り巻く環境も、乗る人々の想いも、これから少しずつ変わっていくことになるのでしょう。
 まもなく26周年を迎える「北斗星」、いよいよ大きな節目を迎えつつあるのかな…という気がしています。
 年内最後の「北斗星」乗車、発車前の上野駅には昔懐かしい色の特急電車が停まっていました。
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【乗車438回目】H25/2013.12.19 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

クリスマス前の大遅延

北斗星

 考えてみれば11月1日の「ダイヤ変更」以降、上り列車に乗るのは今回が初めてです。
 「北斗星」自体には特に大きな変更はないようですが、すれ違い列車との遭遇地点が今までとは違っていたり、意外なところで一時停車があったり…気に留めるほどのことでもないのですが、なまじ乗り慣れていただけに、何となく今までとは違う雰囲気にも感じます。
 そんなちょっとした風景の変化を、クリスマスシーズンならではの車内の雰囲気と共にしっかり記録しておこうと意気込んで臨んだのですが、いざ蓋を開けれみればよもやの大遅延!
 でも、そのおかげで思いがけず沢山の貴重な光景に出会えたのですから、むしろ今回はツキがあったと言うべきかも知れませんね。
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【乗車437回目】H25/2013.12.2 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

一夜限りの「ゆうづる」と

北斗星

 せっかく取れた「北斗星」B個室ソロをキャンセルしてまで往路「はまなす」を選んだのは、実はこれがお目当てでした。
 寝台特急「ゆうづる」…青函トンネル開業前まで活躍していた懐かしのブルートレイン、一夜限りのリバイバル臨時列車です。
 現役時代の「ゆうづる」は常磐線経由で上野~青森間を結び、更に青函連絡船に接続して本州~北海道連絡ルートの一翼を担う存在でした。
 加えて、B寝台車や2人用A個室「ツインDX」など「北斗星」客車の多くが元を辿れば「ゆうづる」からの転用組ということもあって、やっぱり「ゆうづる」と訊けば「北斗星」のご先祖様…と今でも思ってしまいます。
 故にせめて一目だけでも…と、上京予定を少しだけ変えて、時間に合わせて青森駅に降りられるよう調整したわけです。
 震災の影響で常磐線が未だ一部区間不通の為、今回の「ゆうづる」はいわき発~常磐線・水戸線・東北本線・IGR・青い森鉄道経由で青森まで、更に津軽海峡線を経由して、現役時代を通じても初めて北海道に乗り入れるという珍しいルートでの運行。
 12月1日未明、定刻5時39分から少し遅れて「はまなす」が到着すると、入れ違うように「ゆうづる」はまだ見ぬ北の大地に向けてゆっくりと旅立っていきました。

 新青森から朝一番の「はやぶさ」に乗ると、本来乗る予定だった「北斗星」よりも先に上野に着いてしまい、改めて時代の変化をしみじみと感じさせられました。
 勿論、復路は予定通り、「ゆうづる」の軌跡を偲びつつ上野から「北斗星」で帰ります。
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【乗車436回目】H25/2013.10.31 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

久々の再会、久々の風景

北斗星

 ひと月ぶりの「北斗星」ですが、間に往復飛行機利用の本州出張を挟んだので気分的には随分久々のような気がします。
 久々と言えば、今夜乗務されているアテンダントさん。
 「確か最後にお会いしたのは、周作さんが『北斗星』4連泊で青森に行かれたって仰ってた時ですよね!?」と言われましたから、どうやらもう2年近くもご無沙汰だったようです。
 恐らくコックさんやアテンダントさんが同じ列車に乗務されるのは単純計算でも数日に一度、車掌さんになるとひと月に一度とか、ふた月に一度とか伺いますから、リピーターとはいえそう度々お目にかかれるものではありません。
 一期一会…と言葉にするといささか使い古された感もありますが、時々その言葉の意味がずっしりと感じられたりもします。
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【乗車435回目】H25/2013.10.2 北斗星(下り)上野→札幌(B下)

傍にはトワイライトエクスプレス

北斗星

 早朝4時半、機関車交換を終えたばかりの未明の青森駅。
 「まもなく列車が入ってまいります…」と、いつもは聞かないホームの自動放送が流れたので何事かと覗き込んでみると、隣のホームに札幌行きの「トワイライトエクスプレス」が滑り込んできました。
定刻なら「北斗星」より1時間以上も早く札幌に着く列車ですから、この日はかなりの遅延が出ていたようです。
 こちらの「北斗星」も出発早々、尾久駅での緊急停車の影響もあって10分前後は遅れていたでしょうか?
 たまたま重なった双方の遅延が招いた、この日限りの両雄揃い踏みでした。
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【乗車434回目】H25/2013.9.30 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

脱線事故から11日後

北斗星

 登別で旅を打ち切られた前回9月19日の夜、札幌に戻ってから観たニュース映像で初めてその事故の大きさに驚きました。
 大沼駅構内での貨物列車脱線事故。
 幸い死傷者こそ出なかったものの、コンテナ貨車数両が線路を外れて大きく傾き、復旧までかなりの時間を要することは素人目にも容易に想像がつきました。
 翌20日発の「北斗星」は下りが運休、上りが函館始発での運転となり、その後21日夕方の事故調査・復旧工事の終了を受けて同日夜の列車からようやく上下とも通常運行に。
 秋の観光シーズン、3連休の初日のうちに再開できたのはせめてもの救いと言うべきでしょうか?

 事故から11日後、再び上り「北斗星」に乗って仕切り直しの東京行き。
 またしても登別で緊急放送が入った時は一瞬焦りましたが、結局、運転席の通信機器の接触不良…との事で、機器を差し替え数分遅延で転再開、ようやく登別から先へと進むことができた時にはホッと胸をなでおろしました。
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【乗車433回目】H25/2013.9.19 北斗星(上り)札幌→登別(B1)

貨物列車脱線事故の日

北斗星

 「この先、大沼駅で貨物列車が脱線し、復旧までかなりの時間を要する見込みです…」
 18時35分、定刻通り登別に到着するとすぐに車内放送で第一報が流れました。
 詳しい状況は不明ながら、列車はこのまましばらく停車するとの事。
 思わぬ事態に困惑しつつも、まぁ、ちょっとした脱輪程度だったら案外早く復旧できるかも?…と、この時はまだ多少楽観的に構えてはいたのですが…。
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【乗車432回目】H25/2013.8.28 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

新商品はグランシャリオ弁当

北斗星

 車内販売の新商品、お盆時期からメニューに加わったばかりの下り列車限定「グランシャリオ弁当」900円也。
 「掛け紙を破らないよう気を付けて下さいね!」とアテンダントさんに念を押された通り、慎重にテープを剥がしてめくってみると裏面が「乗車証明書」になっていて、しかもそれが今となっては懐かしい「北斗星1号」と書かれていたのにはちょっと感動してしまいました。
 中身は割とシンプルな海鮮ちらし寿司で、満腹と言うより腹八分目くらいの手頃で美味しいお弁当。
 これ位なら乗車後すぐに頂いて、遅めのパブタイムに改めて食堂車でパスタかピザなど…というのも悪くないかも知れませんね。
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【乗車431回目】H25/2013.7.24 北斗星(下り)札幌→上野(B1)

降り続ける雨の中

北斗星

 夏休みシーズンを迎えて大変な賑わいの下り「北斗星」。
 少し遅れて上野駅13番線ホームに着くと、既に食堂車の車内にはシャワーカードを求める長い行列ができていました。
 本音を言えば発車前の準備に忙しいところに買いに行くのは気が引けるのですが、さすがにこういう状況では仕方ありません。
 私も慌てて列に並び、残り2枚のところでどうにか今夜分を確保することができました。
 ようやくシャワーカードを手にするとほどなく発車、しっとりと雨に煙る夜の東京を後にしました。
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【乗車430回目】H25/2013.7.22 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

特急「北斗」火災事故の後

北斗星

 7月6日、特急「北斗14号」のエンジンから出火する車両火災事故が発生。
 15日には特急「スーパーおおぞら3号」で配電盤から出火。
 相次ぐトラブルの影響で多くの特急列車が長期運休を余儀なくされ、ここ半月ほどの間に道内の鉄道をとりまく事情はすっかり変わってしまいました。
 「北斗14号」事故直後の不通・ダイヤ混乱に伴う運休を除けば、今のところ「北斗星」には特に影響は及んではいないのですが、それでも車窓から見える風景には事故の影響も垣間見られ、そして翌朝、本州内では一連のトラブルとは全く関係のないところで、思いがけぬ大遅延に巻き込まれることになるのでした。
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【乗車429回目】H25/2013.6.28 北斗星(下り)上野→函館(B下)

久々の開放B寝台

北斗星

 都内の出版社さんでのお仕事、残念ながら滞在中に全ての作業を終えることはできませんでしたが、別件の取材予定もあるのでとりあえず一旦札幌に戻ります。
 さすがに金曜夜の下り列車、今夜の「北斗星」は全車満席との事。
 間際になっての日程変更だったので個室が取れず、多分数年ぶり位の開放B寝台利用となりましたが、それでも禁煙車の下段が確保できたのはラッキーでした。
 せっかくなので、久々に昔ながらのブルートレインの雰囲気を満喫していこうと思います。
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【乗車428回目】H25/2013.6.26 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

「国鉄」の面影今も

北斗星

 いつも札幌を出る時、ちょうど入れ違いで隣のホームに入ってくる手稲方面行きの普通電車。
 札幌圏でもすっかり珍しくなった国鉄時代の旧型車両が使われている貴重な運用ですが、とりわけ今日は国鉄時代、デビュー当時のボディカラーを復刻したレアな編成がやってきました。
 同じ赤色でも他の編成より渋めの色合いで、塗り分けも異なり少々垢抜けない感もありますが、それが今となっては逆に貫録とさえ感じます。
 JR発足後に走り始めた列車とはいえ、「北斗星」の客車も元を辿れば国鉄時代のブルートレインそのもの。
 まるで四半世紀以上前に戻ってしまったかのような一瞬の顔合わせでした。
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【乗車427回目】H25/2013.5.18 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

踏切事故の影響で

北斗星

 「北広島~島松間で快速エアポートとトラクターが衝突した為、運転を見合わせております…」
 2分遅れで札幌駅4番線ホームに入線してきた「北斗星」に乗り込むと、すぐに事態を知らせる車内放送が流れました。
 恐らく後続列車の為にホームを空ける必要もあったのでしょう。
 とりあえず定刻通り17時12分に発車して、この先新札幌まで運転するとのアナウンスでしたが、実際には新札幌の手前、白石駅まで来たところで動かなくなってしまいました。
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【乗車426回目】H25/2013.4.24 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

東京土産を道連れに

北斗星

 最近では東京から更に先、福井方面などに足を延ばすことが多かったので、「北斗星」で単純往復、東京1泊のみというシンプルな旅程は久々のような気がします。
 出発前からしばらく慌しい日々が続いていたので、今夜くらいは少しゆっくり旅を楽しんで帰ろうと思います。
 滞在最終日、訪問先の出版社さんでのお打合せが思いのほか早く終わり、時間つぶしのつもりで訪れた鉄道博物館で「北斗星」の可愛らしい缶入りお菓子を見付けました。
 旅写真では割とありがちなパターンですが、今回はこの子と一緒に札幌まで旅してみることにしました。
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【乗車425回目】H25/2013.4.22 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

フキノトウに見送られて

北斗星

 つい先週、往復飛行機利用での本州行きを挟んだので、何だか随分久々のような気がします。
 開業25周年記念日…3月13日以来の「北斗星」の旅。
 当たり前ですが車窓はもうすっかり春らしくなっていました。
 夕陽を浴びて、日陰の残雪と線路際のフキノトウに見送られて一路東京を目指します。
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【乗車424回目】H25/2013.3.13 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

25周年は新刊と共に

北斗星

 今日3月13日は「北斗星」開業25周年の節目の日。
 10周年、20周年、ついでに去年の24周年の時も乗っていましたが、とりわけ今回は感慨深いものがあります。
 この日の列車に、自ら「北斗星」のイラスト・記事を手掛けた新刊を手に乗ることができたという幸運…。
 集大成…などと言うにはまだまだ早過ぎますが、絵描きになって良かった!と少しだけ思えた瞬間です。
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【乗車423回目】H25/2013.3.9 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

名残りの競演、よもやの再会

北斗星

 前日からの暴風雪で札幌圏でもダイヤが混乱。
 既に発車済みの列車ですが、改札前の掲示板には上り「トワイライトエクスプレス」85分遅延と書かれた紙がまだ貼り残されていました。
 「北斗星」も17時12分、いつもより10分弱ほど遅れて札幌駅4番線ホームに入線したものの、その後なかなか動き出す気配はありません。
 そのうちに隣の3番線には札幌では珍しい1両編成のディーゼルカーがやってきて、やがて小樽方面へと回送されていきました。
 結局、札幌を発車したのは17時37分。
 25分ほどの遅延となりましたが、よもや後々、この遅延が思わぬ偶然を招くことになろうとは…。
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【乗車422回目】H25/2013.2.16 北斗星(下り)上野→札幌(B1)

真新しいキーホルダー

北斗星

 車内改札の車掌さんに渡されたルームキーのキーホルダーがいつのまにか新品に替わっていました。
 厚みのある革製のなかなか立派なもので、今でも北海道の車掌さんが車内で販売されているお土産品と同じもの…かと思いきや、販売用はかつてA個室「ロイヤル」の鍵として使われていたもののレプリカで、ヘッドマークが型押しではなく別の金属部品になっているなど全くの別物です。
 わざわざ別注で作られたのか、それともたまたま社内に残っていた在庫品を出してきたのかは分かりませんが、いずれにせよ運転開始から四半世紀、今でも現場の方々が「北斗星」を大切にして下さっている様子を垣間見たような気がしました。
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【乗車421回目】H25/2013.2.14 北斗星(上り)札幌→上野(B1)

重たい湿雪の中

北斗星

 テレビ塔も、JRタワーの頂上も見えない位、札幌を出る時から重たい湿雪がかなり激しく降り続いていました。
 見ていると、この列車も、すれ違う列車も軒並み数分程度ずつ遅れが出ているようです。
 出発前に見た天気予報では今週末も荒天との事。
 ちょうど復路の頃に当たりそうで、今からちょっと心配になります。
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