イラストレーター鈴木周作【公式】

北斗星乗車記・乗車記録(#381~#385) Boarding record and Travel diary of Hokutosei

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通算 乗車日/列車 乗車記
#385
2011.10/12
北斗星(下り)
上野→札幌
(B1)

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北斗星(準備中)

 夕方までに色々用事を片付けて、上野駅に戻って下り「北斗星」で帰札の途に。
 平日ながら団体客もあって予想以上の混雑ぶり。
 車窓の月が綺麗でした。

 ~執筆中です。しばらくお待ち下さい~



北斗星

 今夜の試合で引き分けたファイターズ、これでレギュラーシーズン2位決定です!
 とはいえ、少し前まで熾烈な首位争いを演じていたのが、気が付けば優勝どころかクライマックスシリーズ進出すら危ぶまれる状況に陥っていたのですから喜んで良いのか複雑ですが…。 
 とりあえず、パブタイムの食堂車でひとり祝勝会です♪

北斗星

 青函トンネルを抜けるとほどなく朝陽が昇りはじめました。

北斗星

 ススキの穂が揺れる車窓はすっかり秋の装い。
 でも函館駅のホームは肌寒かったのに、東室蘭あたりで車内に冷房が入り、札幌駅に降りてみると上着が暑く感じるほどでした。


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#384
2011.10/9
北斗星(上り)
札幌→上野
(B1)

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北斗星(準備中)

 前回、先々週の乗車の時は札幌発時点で既に2時間半遅延!
 さすがに今回は定刻通り順調な旅立ち…かと思いきや、先行列車が熊と衝突したとかで早速遅れが出始めました。

~執筆中です。しばらくお待ち下さい~



北斗星

 3連休の中日とあって、観光客の方々で車内は大変な賑わいでした。
 震災以来、閑散とした日々が続いて心配した時期もありましたが、こうして「北斗星」の盛況ぶりを目の当たりにすると私もちょっと嬉しくなります。

北斗星

 熊衝突の10分遅延は函館までに挽回しましたが、今朝は濃霧の影響で若干の遅延気味です。
 今朝も食堂車は結構な混雑!
 唯一空いていた4人席で、いつも私のブログを見て下さっているというリピーターさんと相席させて頂くことになりました。

北斗星

 濃霧の遅延もほどなく回復。
 ほぼ定刻通りに到着した終点・上野駅では、ちょうど今朝発売になったばかりという記念入場券を手に入れることができました。
 決して狙っていたわけではない…というか、実は構内アナウンスを聴くまで全然知らなかったのですが…。


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#383
2011.9/29
北斗星(下り)
大宮→上野
(B1)

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北斗星カメラマン殺到!の理由

 今回もまた福井取材の帰路。
 大宮で新幹線を降りて「北斗星」のホームに向かうと、既に数十人はおられたでしょうか?何やら前方にカメラを構えた大勢の方々が鈴なりになっているのが見えました。
 「北斗星」の時間帯には必ず何人かは写真を撮りに来られているものですが、それにしても今日は異常なほどの賑わいぶりです。
 何事か!?と不思議に思いながら待っていると、理由はすぐに分かりました。
 「北斗星」到着の数分前、一際大きな貨物会社の電気機関車に牽かれてやってきたのは真新しい普通列車用のグリーン車が8両。
 どうやら車両メーカーからJRに納車される回送列車のようです。
 なるほど、皆さんのお目当てはこれだったんですね!


北斗星

 ほどなく「北斗星」もゆっくりとホームに入ってきました。
 滅多にない貴重なツーショットを前に、つい夢中になって身を乗り出してしまうファンの方々を駅員さんが必死に静止されています。

北斗星

 まだ始発駅を出たばかりなのに、「北斗星」の機関車はなぜか激しく汚れていました。
 19時30分、大宮発車。
 隣の回送列車も同時に動き出し、しばらく併走した後、高崎線方面へと別れていきました。

北斗星

 ところで乗車前、携帯電話の緊急地震速報が突然鳴りだしビックリしたのですが、とりあえず今のところは運行に支障は出ていないようです。
 でもカミサンからのメールによると福島で震度5強とか。
 車中にいるとどうしても情報が乏しく、詳しい様子が分からないだけに余計心配になります。
 大きな被害が出ていなければ良いのですが…。

北斗星

 パブタイムの食堂車は思いのほか混み合っていました。
 結局、1人先客がおられる4人席に相席させて頂く事になりましたが、私のすぐ前に来られた方も、後の方も相席にはならなかったようなので、今回はたまたまそういうタイミングだったようです。
 ともあれ、大遅延もあって往路では夕食・朝食とも食べ損ねているので、食堂車で食事を頂くのはちょっと久々のような気がしてしまいます。

北斗星

 まさに悪夢の大連敗が続いていたファイターズ、今夜のvsホークス戦でやっと勝ったそうです!!
 それもダルビッシュ投手渾身の熱投から、最後は守護神・武田久投手が逃げ切って通算100セーブ達成!
 みんな泣いていた…とラジオが伝えていたとカミサンがメールで言ってましたから、きっと物凄い試合だったんでしょう。
 見れなかったのはちょっと残念ですが、とにかく勝ってくれて本当に良かったです。

 というわけで、食事の後にささやかなひとり祝宴。
 去年まではファイターズが勝った日にはケーキセット追加がお約束でしたが、メニューから外れてしまったので今回は夕張メロンゼリーです♪

北斗星

 食事を終えた後、ロビーカーでたまたま隣に座られていた東京の新聞記者さんと寝台特急の魅力について話していたら、近くにおられた宇都宮からの獣医さんご夫妻に「いつもブログ見てます!」と声をかけて頂きました。
 お二人とも列車がお好きで、目的地は函館ですが、せっかくなので長万部まで「北斗星」に乗って行かれるんだそうです。
 新聞記者さんは札幌へのご出張、私は今回は福井取材の帰路。
 たまたま今もそういうお話をしていたところですが、決して観光とか一つの目的に特化した列車ではなく、皆さんそれぞれ自分の目的を持って利用されている…車内での過ごし方や、客室の設備や使い勝手等も含めて、「自分なりの使い方」ができる余裕があることが、現在も残る寝台特急の中でも、とりわけ「北斗星」の魅力なのかな?という気がしています。

 深夜の一ノ関駅ではホームの補修工事中。
 埋められていた「カシオペア」の乗車位置表示が剥がされているのが見えました。

北斗星

 長旅の疲れが出てしまったのか、青函トンネルも津軽海峡も全く記憶にないまま、目が覚めると既に函館到着間際でした。
 まるで夏に戻ったような昨日の福井とは一転、ちょっと肌寒そうな雨が降り続いていました。

北斗星

 心配した地震の影響もなく函館までは定刻通りでしたが、落部駅で追い越される後続特急「スーパー北斗1号」が遅れた為、ここで7分の遅延。
 その後、「南千歳から『スーパーとかち3号』帯広行きご利用のお客様は車掌にお申し出下さい」とのアナウンスが流れました。
 改めて時刻表で調べてみると、「北斗星」の南千歳到着が定刻なら10時41分、一方「スーパーとかち3号」の発車が10時47分。
 このままの遅れで行くと接続は厳しいので、まずは乗り換え客の有無を確認した上で、必要があれば「スーパーとかち」の発車を待たせるなど、確実に乗り換えられるよう対処して下さるのでしょう。
 元々列車本数が多くなく、1本逃すと影響が大きいという事情もあるかと思いますが、こういうアクシデントの時でも、何とか接続をとって乗客を目的地まで送り届けようとするJR北海道さんの柔軟かつ誠意溢れる対応ぶりにはいつも頭が下がります。

北斗星

 いつもは9時12分、伊達紋別駅で行き違う上り特急「北斗4号」が、今朝は洞爺~伊達紋別のほぼ中間あたりですれ違っていきました。
 伊達紋別駅手前に単線区間があり、本来「北斗星」を先に通すところ、今朝に限っては「北斗4号」を先に通すよう調整されたようです。
 遅延の影響を最小限に留める為の臨機応変な対応に、運行管理担当の方の御苦労が偲ばれます。

北斗星

 いつものように伊達紋別あたりで食堂車へ。
 迷った末に今朝は和食です。
 ちょっとした個人的事情があり、下り列車の朝食だけは4人席の並ぶ海側のほうに座らせて頂きたいので、オープン直後の賑わう時間帯は避けるようにしています。
 勿論日によっても違いはありますが、このあたりで行けば大抵先客は2~3組といったところでしょうか?

北斗星

 函館から長万部、東室蘭と進むにつれてめまぐるしく天気が変わることも多いのですが、今回は終始どんよりとした空模様が続いています。
 雨に煙る港と工場地帯が見えてきて、東室蘭に着いたのは8分遅延の9時40分でした。

北斗星

 登別には6分遅延の9時55分、苫小牧は4分遅延の10時23分。
 遅延は徐々にですが回復しつつあります。
 結局、南千歳は3分遅延の10時44分。
 心配された「スーパーとかち3号」の接続もどうやら大丈夫だったようです。


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#382
2011.9/27
北斗星(上り)
札幌→上野
(B1)

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北斗星迂回運転の折返し

 先週の台風15号災害の復旧工事の関係で、前夜の下り「北斗星」は日本海側経由の迂回運転となった上、車両不具合も重なって札幌到着は実に5時間半もの大遅延。
 その影響で折返し今夜の上り「北斗星」も、2時間29分遅れて19時41分の発車となりました。
 ところで「北斗星」が日本海側を迂回すると、青森駅付近の線路配置の関係で編成の向きが逆転してしまうことになります。
 通常、札幌発時点で最後尾には乗客の立ち入れない業務用の車両が連結されているのですが、今日に限っては乗客用の1号車・B寝台が最後尾。
 デッキに立って、こうして流れ去るJRタワーのあかりを眺められるのも今夜限りの貴重な体験です。



北斗星

 せっかくなので、しばらく最後尾に立って眺めてみることにしました。
 普段なかなか見ることのできない構図だけに、今後の創作の参考資料としてもかなり役立ちそうです。
 札幌を出て10分ほどで新札幌を通過。
 ちなみに線路のすぐ右側、煌々と明かりがついている7階建てが、私がいつも絵を教えているNHK文化センター新さっぽろ教室のビルです。

北斗星

 20時15分、南千歳を出るとすぐに、いつもは伊達紋別で行き違う札幌行きの「北斗17号」がすれ違っていきました。

北斗星

 20時35分、苫小牧発車。
 線路際の大煙突が夜空に浮き上がっていました。

北斗星

 登別21時05分、東室蘭21時21分。
 ほぼ2時間半の遅延を保ちつつ今のところは順調に走り続けています。
 東室蘭のひとつ隣、本輪西駅を通過中。
 すぐ近くの白鳥大橋はこの向きからは見えませんが、船のあかりや入り組んだ線路に工業地帯の港町らしさを感じます。

北斗星

 東室蘭を出てしばらくすると、いつもは停まらない稀府駅に臨時停車。
 ここから先が単線区間だったようで、ほどなく下り普通列車と行き違いました。
 そういえば、6月に乗った上り「トワイライトエクスプレス」もここで下り特急、貨物列車と行き違ったと記憶しています。

北斗星

 食堂車では通常2回のディナータイムを20時10分~21時25分の1回に集約。
 それでも覘いてみるとテーブルがほぼ全て埋まる程度でしたから、予約状況に比較的余裕があったのが今回に限っては幸いしたようです。
 パブタイムも通常より若干遅れて21時45分から始まりましたが、今回ばかりは乗車前に食事を済ませてしまったのでアイスクリームとコーヒーだけで我慢です。
 お気に入りの煮込みハンバーグが頂けないのは残念ですが、これほどの遅延ともなると、車内サービスなども状況次第でどうなるか分かりませんから、とにかく食べられる時に食べておくのが鉄則。
 そうしないと最悪、目的地に着くまでかなり悲惨な空腹地獄に陥らないとも限りません。
 そういえばワゴンサービスではなく食堂車でアイスクリームを頂くのは、メニューが変わってから初めてだったかも知れません。

 21時57分、洞爺到着。
 稀府駅で停車した分、遅延は微妙に拡がっているようです。

北斗星

北斗星

 長万部を過ぎたあたりでシャワーに入り、森の手前で再び最後尾デッキへ。
 函館到着はちょうど日付が変わる頃でした。
 待ちかねていたように青函トンネル用の電気機関車が最後尾に連結され、0時09分、進行方向を変えて再び動き出しました。
 視界が塞がれてしまったので、このあたりで部屋に戻るとします。

北斗星

 編成の向きが逆転しているので、いつもは通路側に見える函館湾、津軽海峡が今日に限っては寝台側に来ることになります。
 部屋の明かりを全部消すと、函館山や街の光、漁船の漁火が窓いっぱいに広がりました。
 減光されるとはいえ明かりが消されることのない通路側からでは、なかなかここまで綺麗には見えないものです。
 これも今夜限りの忘れられない車窓風景です。

北斗星

 深夜2時25分、いつもの青森信号場ではなく青森駅で機関車交換。
 信号場のほうは津軽海峡線から青い森鉄道方面へ直進できる線路配置ですが、青森駅は行き止まり構造で必ず進行方向が変わることになるので、それを利用して編成の向きを通常通りに戻してしまおうという計算です。
 もっとも、2006年3月のダイヤ改正までは機関車交換は青森駅で行われていて、当時の上り「北斗星2号」では客扱いもしていたのですから、古くからのリピーターにとっては何とも懐かしく感じられる光景です。

北斗星

 ふと気が付くと、ホームの向こう側には下り「カシオペア」が停まっていました。

北斗星

 2時36分、青森発車。
 右手にはホームに据え付けられた「カシオペア」、左手にはいま切り離されたばかりの「北斗星」「カシオペア」それぞれの機関車が並んで上り「北斗星」を見送っていました。
 そのまま絵に描きたくなるような、心に残る一瞬の夜行列車の競演でした。

 ここから先は時刻こそ大幅に遅れてはいるものの、ルートも編成もいつも通りの「北斗星」です。

北斗星

 3時23分、下り「北斗星」とのすれ違いを見届けてから床に就き、ふと目が覚めると盛岡でした。
 時計を見ると5時05分、そろそろ夜も明けつつあるようです。

北斗星

 外が次第に明るくなってくると、見覚えのある車窓風景もあって昔の「北斗星4号」に乗っているような感覚に陥ってしまいます。
 改めて当時の時刻表を確認してみると、盛岡4時37分、一ノ関5時40分。
 今朝は6時10分の一ノ関到着でした。

北斗星

 6時20分、朝一番の車内放送。
 2時間半ほどの遅延で運転中、終点上野には12時07分の到着予定とのアナウンスが流れました。

 6時半からは食堂車のモーニングタイム。
 この状況では仙台から新幹線振替になるかも知れないので、すぐに席を立って降りられるようにコーヒーだけにしておきました。
 少し前まで曇っていた天気も宮城県に入る頃にはすっかり晴れ渡って、車窓には黄金色の稲穂が朝陽に輝いていました。

北斗星

 定時なら暗いうちに通過してしまう松島湾。
 車中からではなかなかよく分かりませんが、通るたびにいつも様子が気に掛かるところです。

北斗星

 仙台到着前、車掌さんから新幹線振替の案内がありました。
 本当はどんなに遅れても終点まで乗っていきたいところですが、今回ばかりは先の乗り継ぎの都合もあるので泣く泣く私も乗り換えることにします。
 遅れは2時間42分に拡がって、7時36分、朝のラッシュで混み合う仙台駅に到着。
 名残を惜しむ間もなく、階段を駆け上って新幹線改札へと急ぎます…。

北斗星

 「振替列車の時刻は改札で確認して下さい」との事でしたが、大宮から9時54分の上越新幹線「Maxとき315号」に乗って、更に越後湯沢から富山方面への特急に乗り継いでいくには、仙台7時40分発の「Maxやまびこ124号」に乗らなければ間に合いません。
 新幹線改札の駅員さんに「この列車に乗せて頂いて良いですよね?」とこちらから列車を指定してお願いして、了解を頂いたところで発車間際の新幹線に飛び乗りました。
 勿論現場の駅員さんや車掌さんは誠意をもって対応して下さっているのですが、先の先の乗り継ぎまではどうしても乗客自身でなければ分からないものです。
 特に大幅な遅延が見込まれる時などは、どの程度遅れた時にはどの列車に乗り換えれば良いのか、あらかじめ自分で調べておくことも大切です。

 「Maxやまびこ」の2階自由席に腰を落ち着け、列車が動き出すと、ちょうどすぐ下の在来線を「北斗星」が走っていくのが見えました。
 普段なかなか見ることのできない、これもまた貴重な光景ですね。


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#381
2011.9/1
北斗星(上り)
札幌→上野
(B1)

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北斗星台風接近中の本州へ

 大型・強力の台風12号はゆっくり本州に接近中、今後の進路次第では関東付近に上陸の可能性もあるとの事。
 一時は旅程の延期も考えましたが、ともかく今夜の「北斗星」は動くというので予定通り出発することにしました。
 遅延は覚悟の上ですが、ともかく無事終点まで辿り着けることを祈るばかりです。
 定刻17時12分より若干遅れて札幌発。
 こちらはまだまだ台風など嘘のような穏やかな空模様です。



北斗星

 今夜はちょっと珍しい客車に当たりました!
 1人用B個室「ソロ」の9号車7番。
 同じ「ソロ」でもJR東日本持ちの9号車はJR北海道持ちの5・6号車とは設計が異なり、部屋が少々狭くて天井も低く、居住性を比べるといささか分が悪かったのですが、今日の車両はJR北海道車両と同設計の広めで天井の高い部屋でした。
 部屋が大きくなった分、1両あたりの「ソロ」の部屋数も通常12室に対して10室と少なくなっています。

 「オロハネ24-501」というこの車両、実は後年の列車増発時に作られたもので現存1両のみの希少車。
 やはり定員が減ってしまうことを避けるためか、普段はあまり編成には組み込まれず、もっぱら予備車として使われている模様です。
 ともあれ、乗客としてはこちらの方が快適なので思わぬ幸運。
 直立できる天井高さはJR北海道設計ならではですが、木目の壁と金茶色の座席はJR東日本オリジナルです。

北斗星

 千歳の手前で突然、文字通り暗雲が垂れ込めてきました。

北斗星

 南千歳で2~3分の遅延。
 苫小牧あたりから次第に雨も降りだしました。
 登別には手元の時計で18時39分、5分前後の遅延での到着。
 反対側のホームからはいつもは見られない下り普通列車がちょうど発車していくところでしたが、後で時刻表を調べてみると向こうはほぼ定刻通りだったようです。

北斗星

 19時15分、5分ほどの遅延で伊達紋別に到着。
 前後が単線区間なので、ここで行き違う19時10分発・下り特急「北斗17号」が「北斗星」の到着を待ちわびているかと思いきや、どうやら向こうも到着が遅れているようでした。
 遅延は若干拡大して、「北斗17号」の到着と入れ違うように発車したのは19時19分。
 結果的には昨年12月改正以前のダイヤにほぼ近い時刻です。

北斗星

 決して聞き耳を立てていたわけではないのですが、何となく漏れ伝わってくる周囲の方々の話しぶりから察すると、北海道に避難されているご家族に会いに行かれたという福島からのお客さんも乗られていたようです。
 時間的にも、料金的にも、特に南東北~北海道間などでは飛行機や新幹線と比べても充分実用的な移動手段になりうるものだと思います。
 改めて、「北斗星」が再び走り出したことの有難さ、頼もしさを感じさせられました。

 時々入れ替わる車内販売のデザート、今回は「余市洋なしシャーベット」です。

北斗星

 つい先月、8月17日の列車でお会いした車掌さんが今日も乗務されていました。
 「北斗星」乗務はそう頻繁に回ってくるものではないそうなので、ふた月続けてお目にかかれるのはかなりの偶然です。
 偶然と言えば、食堂車の乗務員さんも先月と同じ方でした。
 どういうわけか、乗り合わせる時は本当に続けて乗り合わせてしまうから不思議です。

 先月買ったのと同じものですが、今回も乗車記念オレンジカードを購入させて頂きました。
 東京滞在中に2千円分位はJRに乗るものですから、これからもできるだけ車内で買わせて頂こうかと思います。

北斗星

 10分ほどの遅延をキープしつつ走り続けてきましたが、五稜郭手前で信号停車。
 どうやら五稜郭から函館まで、いつもは「北斗星」の5分後に通過する「スーパー白鳥33号」を先に通してしまうことにしたようです。
 函館に着くと、ホームの向かい側には乗客を降ろした「スーパー白鳥」が停まっているのが見えました。
 慌ただしく機関車交換を終えて、21時55分、7分遅延で発車です。

北斗星

 今夜の車内は団体さんが目立ったので、パブタイムも結構混み合うかと思ったのですが、思ったよりは空いていたようです。
 食事を終えて青函トンネルに入る頃、気が付いたら最後の1人になってしまいそうだったのでちょっと急いで退散です…。

北斗星

 いつもは青森側の地上トンネル内ですれ違うはずの下り「はまなす」が、今日はちょうど津軽今別駅ですれ違っていきました。
 消火栓?の赤いランプがちょっと幻想的な雰囲気です。

北斗星

 青森信号場での機関車交換にも気づかぬまま寝入ってしまい、目が覚めたのはちょうど仙台停車中でした。
 今のところは台風の影響もなく順調に走り続けているようです。
 仙台を過ぎると一時雨が激しくなりましたが、福島盆地に差し掛かる頃にはだいぶ小降りになってきました。
 福島にはほぼ定刻通り、5時58分の到着でした。

北斗星

 福島を過ぎると再び雨が激しくなってきました。
 6時38分、郡山駅もほぼ定刻。
 可愛らしい「赤べぇ」のイラストが描かれた磐越西線の電車の隣に、今朝は国鉄時代を髣髴とさせる懐かしい色の特急電車が停まっていました。

北斗星

 郡山発車後、車窓に見える「ビッグパレットふくしま」の避難所が一昨日限りで閉鎖されたと出発前に見たTVニュースが伝えていました。
 震災からまもなく半年。
 長いとか短いとか、軽々しく口にすることはできませんが、ともかく確実に時間は流れているんだと考えさせられるニュースでした。

北斗星

 モーニングタイムの食堂車はほぼ満席。
 急に激しく降ったかと思えば嘘のように晴れ渡ったり、外は何とも落ち着かない空模様です。

北斗星

 台風の進路は西にずれていったようですが、広範囲に及ぶ雨雲の影響で、関東でも特に群馬あたりはかなりの豪雨に見舞われたようです。
 利根川の川幅もいつもの倍くらいに広がっているように見えました。

北斗星

 高崎方面からの列車のダイヤが乱れているのか、大宮発車後すぐに信号停車、後からやってきた普通列車に進路を譲る一幕がありました。
 数分ほどで再び出発。
 荒川を渡って東京に入る頃にはすっかり良い天気になってしまいました。

北斗星

 運休か?それとも大幅遅延か?
 尾久の車両基地を通過する時、気を付けて見ていたのですが、定刻なら朝7時前には上野に着いているはずの青森からの寝台特急「あけぼの」の姿は見当たりませんでした。

 こんな不安定な空模様の下でも、線路際では大勢のファンの方々が列車に向けてカメラを構えておられました。
 それにしても、皆さん一様に「北斗星」の進行方向とは逆の向きにカメラを向けているので不思議に思っていたら、終点・上野に着く間際、茶色い電気機関車に牽かれた青い客車の臨時列車がすれ違っていくのが見えました。
 恐らくは途中高崎で蒸気機関車に付け替えて水上あたりに向かうのでしょう。
 皆さんのお目当てはこれだったんですね!

北斗星

 隣のホームには先行の「カシオペア」が停まっていたのですが、写真を撮る間もないまま、「北斗星」と入れ替わるように慌ただしく車庫へと引き上げていきました。
 道中、随分気を揉みましたが、終点上野に着いてみれば遅延は僅かに4分ほど。
 心配していた台風の影響は殆どありませんでしたが、ホームに降りると、泥をかぶったように汚れた車体が昨晩からの激しい雨を物語っていました。


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【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段

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