北斗星乗車記・乗車記録(#351~#355) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
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#355 |
2010.5.25 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
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#354 |
2010.4.27 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
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#353 |
2010.4.25 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
桜前線を遡って 咲き始めから満開、そして葉桜へ。 この時期の上り列車に乗ると、車窓の風景からもそんな季節の変化をはっきりと感じ取ることができます。 用事が重なって2週間ぶり、今月2度目の東京行き。 前回よりも確かに北上しつつある桜前線と、僅かに延びた日の長さを改めて感じる旅になりました。 今宵の宿は1人用B個室「ソロ」、指定された9号車はJR東日本の客車です。 同じ「ソロ」でも5~6号車のJR北海道車両とは異なり、9号車には部屋が若干狭い分、1両あたりの定員が多い独自の車両が連結されるのが常ですが、今日は珍しくJR北海道車両と同タイプの、部屋が広くて定員が少ない車両が連結されていました。 正直に言えば居住性はこちらの方が格段に上。 特に天井が低くて室内で立ち上がることができない通常のJR東日本車両に比べると、立ち上がって着替えができる今日の車両は実際の空間以上にゆったりと感じられます。 実はJR東日本にもこのタイプの「ソロ」が1両だけ在籍していたことは知っていたのですが、2年前、ダイヤ改正・減便に合わせて余剰車両として整理されてしまったものとばかり思っていました。 基本的にはJR北海道車両と同設計ながら、木目の壁とシートの色がJR東日本のオリジナル。 思わぬ遭遇に私自身ちょっとビックリです。 札幌を発つ時には曇天でしたが、千歳あたりから次第に雲が途切れて夕陽が差し込んできました。 南千歳~苫小牧間、大きな街のすぐ近くとは思えない勇払原野の風景です。 2回目のディナータイムの予約が無かったようで、いつもより早く20時過ぎにはパブタイムが始まりました。 せっかくなので今夜は早めに行ってみようかな?とも思ったのですが…。 気がつけば22時頃、いつものように函館を過ぎたあたりで遅めの夕食です。 食事の時間からオーダーまで、何度乗ってもついつい同じパターンを繰り返してしまうのですが、逆にそんなところに居心地の良さを感じてしまうのがリピーターの性のようで…。 22時半のラストオーダーを過ぎると、ほどなく食堂車は私1人になってしまいました。 アテンダントさんは勿論「ゆっくりして頂いて大丈夫ですよ」とは言って下さるのですが、何となく申し訳ないような気がして少々早めに席を立つことに。 深夜まで、また早朝からのお仕事ぶりをいつも拝見しているだけに、お客さんの少ない日位は早めに休んで頂けたらとつい思ってしまいます。 青函トンネル、竜飛海底駅を通過中。 よく見ると新幹線のレールがもう敷設されているようです。 翌朝は仙台手前、松島湾あたりで目が覚めました。 仙台駅に着く少し前、車庫の隅に「北斗星」用の新型機関車「EF510」が停まっているのが見えました。 一瞬の事で写真には撮れなかったものの、昨晩は青森の車庫にも1台停まっていたようです。 今のところまだ営業列車を牽いてはいないようですが、まずは沿線の各現場で研修中、ということでしょうか? 先々週はまだ咲いていないように見えた宮城・船岡の「一目千本桜」もすっかり満開。 早朝5時20分頃、ちょうど日の出とも重なって素晴らしい瞬間に出会えました。 桃の花が咲き誇る福島盆地。 5時40分頃、宮城から県境を越えて峠を下るあたりです。 安達太良山、でしょうか? 福島を過ぎてから郡山あたりまで、よく晴れた青空に冠雪の山々が映えていました。 元々は作品創りの為の風景取材が目的でしたが、こうして最後尾デッキに立って流れ去る風景を眺めていると、いつのまにか時間が過ぎてしまいます。 郡山到着、そして食堂車のモーニングタイムの車内放送に急かされるように、そろそろ部屋に戻って朝の身支度を整えるとしましょう。 GW間近とあって、逆にこの時期に旅行される方は少なかったのでしょうか? 今回の車中はいつになく閑散。 特に2号車のB寝台は全く人影がありませんでした。 ちなみに2号車は通常、2人用B個室「デュエット」ですが、車両検査等の都合でしばしば「代車」のB寝台車に差し替えられます。 この場合、私の経験から察すると寝台券は1号車(禁煙車)、11号車(喫煙車)から優先的に販売されるらしく、2号車(喫煙車)はいつも他の車両よりも空席が多いように見受けられます。 「代車」の連結予定はJR時刻表の「編成表」欄に掲載されていますから、興味のある方は購入時に「2号車」を指定してみるのも宜しいかも知れませんね。 郡山~宇都宮間、白河駅のすぐ裏手に見える白河小峰城。 こちらの桜も今が満開のようです。 南東北から北関東へと進むにつれて、緑はより濃く、桜も次第に葉桜へと変わってきました。 車窓を泳ぐ立派な鯉のぼり。 こどもの日ももうすぐです。 田植え間近の水田地帯。 春らしい、清々しい風景です。 東京の桜の名所、王子の飛鳥山公園。 先々週はまだ残っていた花はすっかり消えて萌黄色に姿を変えていました。 今年は異常な低温続き…とニュースで訊いてはいましたが、それでもさすがに北海道よりは随分暖かいようです。 終着・上野駅のホームに降りると、迷いながらも札幌から着てきた薄手のコートが少し重く感じられました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#352 |
2010.4.8 北斗星(下り) 上野→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
遅延のジンクス 帰る日の朝、車窓から見つけて気になっていた「春の小川」を訪ねてみました。 東京のすぐ近くとは思えないのどかな風景です。 暖かな陽射しの下で待つことしばし。 やがて上り「北斗星」はキラキラと車体を輝かせながら時刻通り通過していきました。 それにしても今朝の上りと、これから乗る折り返しの下り列車。 仲間内で密かに語られている「遅延のジンクス」を信じるなら、絶対遅れるだろうと思っていたのですが…。 具体的な内容は省かせて頂きますが…リピーターとしての経験上、根拠は薄いもののかなり高確率のそのジンクスによれば、実は今日のこの列車には「遅れるべき要素」が3つほど重なってしまっているのです。 こうなると、むしろ何が起きるか楽しみだと囁きあっていたのですが、上野発19時03分、今のところは順調なようです。 発車後ほどなく買いに行ったシャワーカード。 今回は珍しく「シャワールームご利用のお客様へ」の案内メモも一緒に渡されました。 (いつもは大抵「ご利用になられた事はありますか?」などと訊ねて、必要とされる方にだけ渡されているようです) 日付を書き損じた痕はご愛嬌ですね(笑)。 私事ながら、ファイターズが勝った日には食後にケーキを追加するのがお約束。 いささか低迷気味の今季のファイターズですが、ケータイサイトの速報を見ると今日は打線が繋がり久々の快勝♪ ちょっと満腹気味ではありましたが、今年初めての祝勝ケーキです。 少々早めにベッドに入り、ふと目が覚めると深夜2時過ぎ。 ちょうど上り「北斗星」とすれ違う時間でした。 気象条件によるものか、架線状態の関係か、機関車のパンタグラフが物凄いスパークを放っていました。 ちなみに今回もまだ在来型の機関車でした。 機関車交換の青森信号場ではまだ真っ暗でしたが、青函トンネルに近付く頃には徐々に空が白み始めました。 車掌さんが交代される蟹田駅を過ぎて、津軽線から海峡線へと繋がるアプローチ区間の大きなカーブ。 ちょうど将来、北海道新幹線が合流するあたりです。 窓から覗き込むようにして眺めると、先頭の機関車のパンタグラフがチラチラとスパークしているのが見えました。 5時40分過ぎ、青函トンネルを抜けた瞬間。 いつも車窓右手から差し込む朝陽に目を奪われてしまうのですが、反対側、朝陽を浴びる山並みもまた素晴らしい眺めです。 良い天気です。 穏やかな湾の向こうに函館山もくっきり見えていました。 大沼国定公園、おなじみの眺望。 駒ケ岳はまだ雪化粧、小沼の湖畔はこれから一気に萌黄色に染まっていくことでしょう。 落部駅での後続特急「スーパー北斗1号」の通過待ち。 ダイヤが変わったのか、たまたま今日だけ遅れていたのかは判りませんが、いつもは数分前に通過していた反対側、上りの貨物列車が今日は同時にやってきました。 それぞれ個性的な列車が3本も並ぶと、まるで「のりもの絵本」のワンシーンみたいですね(笑)。 こういう光景も描いてみたくなります。 険しい地形が続く長万部~洞爺間。 まだまだ雪が残っていました。 伊達紋別あたりで遅めの朝食。 今朝の食堂車は貸切状態です。 登別~苫小牧間、社台付近の車窓風景。 徐々に春めいてきた牧場の中、沢山の馬たちが走り回っていました。 苫小牧から南千歳に向かう途中の湿地帯。 水辺も春らしくなってきたようです。 いつも一瞬で通り過ぎてしまうところですが、できれば窓の開く列車でゆっくり眺めてみたい風景です。 南千歳を発車してすぐ、線路の隣の国道を空港方面に向かう「ファイターズバス」とすれ違いました。 昨夜は札幌ドーム、今日は福岡でナイトゲームですから、時間的にもちょうど遠征に出る選手たちの移動だったのかも知れません。 一瞬の事で写真には撮れませんでしたが、ちょっと嬉しくなってしまいました。 終わってみれば「遅延のジンクス」を破って、呆気ないほど順調な運行でした。 それでも最後の最後、札幌駅の入線が2~3分だけ遅れたのは、我ながら一応「遅延王子」の面目を保った…とでも言うところでしょうか(笑)。 札幌駅・JRタワーの向こう、手稲山にはまだ雪が残っていますが、街中はもうすっかり春の風景です。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#351 |
2010.4.6 北斗星(上り) 札幌→上野 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
春探しの旅 社台~白老間の牧場の真ん中で突然の急停車! 慌てて窓の外を覗き込むと、「只今、線路内でシカを発見した為…」とすかさず車内放送が流れました。 幸い接触は避けられたようで数分ほどで運転再開。 すると今度は「急停車でお怪我をされたお客様はいらっしゃいませんでしょうか?」と、すぐに車掌さんが車内巡回に来られました。 非常時の処置として当然の事…なのかも知れませんが、迅速かつスマートな今日の車掌さんの対応が実に頼もしく感じられました。 今夜の北海道は冷たい雨模様。 本州の車窓に春の風景を見つけてくるのが今回の旅のテーマです。 シカ騒動の遅延は2~3分程度でしょうか? 雨足は徐々に強まってきたようです。 今回もシャワーカードは「カシオペア」のものでした。 春休み明けの平日とあって車内は比較的空いていたようです。 テーブルの準備の様子から窺うと、今夜のディナータイムは1回目18:00~の和食が2組のみ。 2回目19:40~の予約は入っていなかったようで、その分パブタイムが早めのオープンとなりました。 このような静かな雰囲気の食堂車もちょっと久々です。 0時過ぎ、青森信号場での機関車交換。 先月のダイヤ改正の関係か、それともたまたま今日だけの事なのか、入れ替え中の車両の動きがいつもと少々異なっていたようです。 いつもは切り離されるとすぐに隣の線路を列車後方に向かって回送されていくはずの青函トンネル専用の電気機関車が、なぜか今日は列車前方の留置線に停められたままになっていました。 仙台あたりで目が覚めました。 有名な宮城・船岡の「一目千本桜」、花が咲くのはもう少し先のようです。 モーニングタイムも空いていました。 たまにはこういうのんびりとした雰囲気も悪くはありません。 でも「北斗星」ファンとしては少々賑やかな位のほうが心強くも感じるのですが…。 先月乗った時はなぜか気付かなかったのですが、宇都宮駅の到着ホームも変わっていました。 (…あ、先月は1時間以上の遅延だったからホームも違っていたのかも?) ちょうど隣のホームには満員の通勤電車が到着です。 東京に近付くにつれて車窓に満開の桜が目立ってきました。 あいにくの空模様ですが、やっぱり桜が見えると嬉しいものです。 菜の花も満開です♪ 今まで描いてきた「北斗星」の絵は圧倒的に冬景色が多いのですが、今度はこういう春らしい風景もぜひ描いてみたいと思っています。 東京にいるうちに少し取材しておきましょうか…? 私にしては珍しく(笑)…定刻通りに上野到着。 もしかしたらそろそろ新型機関車が…?と乗るたびに気にしているのですが、今日のところはまだ在来型の機関車でした。 そういえば今回、新人さんとおぼしきアテンダントさんが乗務されていたようです。 直接お話を伺う機会は無かったのですが、ずっと先輩が後ろについてワゴンサービスに回られていたので多分そうでしょう。 リピーターとして、新しい乗務員さんが頑張っておられる姿は、新しい機関車以上に頼もしく、また嬉しくも感じるものです。 特殊な仕事ゆえの御苦労もあるかと思いますが、これからも元気で良いお仕事を続けて頂きたいなと、心の中で祈りながら上野駅を後にしました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |