北斗星乗車記・乗車記録(#346~#350) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
▼~H22/2010.1.2(345回目) ▲H22/2010.4.6(351回目)~ ■乗車記録メニューへ
通算 | 乗車日/列車 | 乗車記 |
#350 |
2010.3.13 北斗星(上り) 札幌→上野 (A2) ▼Next ▲Prev ■Menu |
開業22周年記念日に…。
私にとってちょうど350回目の「北斗星」乗車。 それが運行開始22周年の節目の日というのも不思議な因果を感じてしまいます。 せっかくなので何か想い出に残ることを…と、まだ一度も乗った事の無い2人用A個室「ツインデラックス」を初めて使ってみることにしました。 今回は殆どプライベート、久しぶりにカミサンを連れての上京です。 作りつけの上段ベッドとソファー兼用の下段ベッド。 入線時にはきちんとベッドメークされた状態でしたが、寝るにはまだ早いのでソファーに直してしまいました。 下段のマットレスを90度起こすと背もたれが現れる仕組みです。 さすがに同じ2人部屋でも、B個室「デュエット」よりも広々とした造り。 特に天井方向の開放感はなかなかの魅力です。 また、同料金の「カシオペアツイン」と比べてもゆったりとした印象を受けるのは、やはり個室内の専用トイレが設けられていないからでしょう。 このあたりは各々の感じ方ではありますが、たとえトイレは共用でも居住空間にゆとりがある方が私の好みには合っているようです。 (>>「ツインデラックス」については「【道新blog】北の駅の待合室 ~北斗星と旅した300回~(※PC専用)」の方でより詳しくご紹介させて頂きました。宜しければどうぞ併せて御覧下さい) ディナータイム1回目、ほぼ満席の盛況ぶりでした。 週末、土曜の上り列車はやはり結構賑わうようですね。 シャワーカードの読み取り装置が新しいものに替わっていました。 今までのものは恐らく開業当初からのものだったでしょうか? 最近ではしばしばカード詰まりを起こしていたので、そろそろ寿命だったようです。 機械は新しくなったものの使用方法は基本的に変わらず。 シャワー本体やドライヤー等もそのままです。 「スミマセン、専用のものが切れてしまいまして…」と、今日はカシオペア用のシャワーカードを渡されました。 私的にはこういう珍しいものはむしろ大歓迎です♪ 外は強風、伊達紋別あたりからは雪も激しくなってきました。 今のところは数分程度の遅延ですが、先が少々心配です…。 一緒に「カシオペア」に乗った時にケーキセットだけは頂いた事がありますが、パブタイムに食事をするのはカミサンにとって初めての体験。 せっかくなのでゆっくり楽しませてあげようと、早めに並んでオープンと同時にテーブルにつきました。 まっさらなテーブルに「ハの字」に揃えて並べられたメニュー。 この置き方は恐らく今日の乗務員さんの個性だと思いますが、いつもは大抵、遅めの時間にお邪魔する私には、オープン直後の整然とした様子が実に清々しく感じられました。 せっかくの22周年&乗車350回の想い出にと、これまであまり頂いた事の無いビーフシチューを頼んでみました。 全く同じレシピなのかは判りませんが、そういえばビーフシチューは開業当初からメニューに載っていたはずです。 柔らかく煮込まれた肉が実に美味しかったです♪ 食後にケーキも頂きたかったのですが、カミサンがもう満腹だと言い出したので今日は断念。 そのかわりにコーヒーを2杯、ゆっくり寛がせて頂きました。 今夜も青森信号場での機関車交換を見届けてからの就寝です。 「昨夜の強風と、先行の『カシオペア』の機関車空転の為、70分ほど遅れております…」と朝一番の車内放送。 節目の列車で遅れに巻き込まれるのも、まぁ、私らしくて良いかも知れませんね。 外は良い天気です。 昨晩少々食べ過ぎたのか、カミサンがまだ腹が減らないと言うので、朝の食堂車は飲み物だけで失礼しました。 ちなみに「ツインデラックス」は朝刊のルームサービス付き。 配達前にこちらに来てしまったので、アテンダントさんが気を利かせてテーブルに持ってきてくれました。 北海道はまだ吹雪、関東地方はすっかり春の風景です。 終着上野のすぐ手前、尾久の車庫を通過する時、昨日着の便を最後に廃止された寝台特急「北陸」の客車たちが見えました。 こちらは「北陸」廃止で御役御免の機関車たち、でしょうか? いつも活気溢れる「北斗星」にばかり乗っているとなかなか実感がわきませんが、昔ながらの夜汽車の旅はいよいよ遠い存在になりつつあるようですね。 多少なりとも挽回したようで、約50分遅れで上野到着。 やはり大幅遅延の「カシオペア」が、入れ替わるように隣のホームから車庫へと回送されていきました。 そういえば、昨日のダイヤ改正から新型機関車「EF510」に置き換わるのでは?との噂もあったようですが、今日のところは「北斗星」も「カシオペア」も在来型の機関車でした。 乗車299回目は開業20周年記念日の上り「北斗星2号」。 300回目はその翌日、ダイヤ改正で減便・廃止となる最後の下り「北斗星1号」でした。 本音を言えば、あの日でもう「北斗星」とはひと区切りかな?とも思っていたのですが、気がつけばそれから更に2年間で50回、むしろ今まで以上に深く濃密な想い出を刻むことができたような気がしています。 北海道が好きになったのも、その北海道に移住してしまったのも、会社を辞めて絵描きになったのも、全てはこの列車がきっかけでした。 今回連れてきたカミサンとも、実は「北斗星」を介しての遠距離恋愛の末に結ばれた…という話はあまり語った事は無かったかも知れませんが、ともかくこの列車との出逢いが無かったら、私の人生、全く違うものになっていたのは間違いありません。 大袈裟でなく、もはや私の人生の一部、と言ってしまっても良いでしょう。 これからも1便1便、この列車との想い出を大切に積み重ねていけたらと思っています。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#349 |
2010.2.23 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
名残りの夜行4連泊
3月廃止の寝台特急「北陸」に乗って金沢まで行ってきました。 20日の往路・札幌発の上り「北斗星」から始まって、下り「北陸」~上り「北陸」~今夜の下り「北斗星」と、寝台特急ばかり4泊5日の強行軍です。 現地での滞在時間が有効に使える上、宿泊費の節約にもなる夜行連泊ですが、夜行列車そのものが減ってしまった現在となってはなかなか旅程も組みづらいもの。 特に「ブルートレイン」と呼ばれる青い客車の寝台特急での連泊は、これが最後になってしまいそうな気もします。 下り「北斗星」は定刻通り上野発。 尾久の車庫を通過する時、目を凝らすと昨晩乗った「北陸」の客車が停まっているのが見えました。 今回は復路も1人用B個室「ソロ」利用。 早々に部屋に篭ってしまったので周りの様子はよく分かりませんが、今夜の車中もそれなりに賑わっていたようです。 車内販売の余市りんごアイスクリーム、初めて買いました♪ 「ちょうど良い時に来られましたね。さっきまで満席だったんですよ」とアテンダントさん。 見ると進行方向右側の2人掛けテーブルが全席埋まっている一方、左側の4人掛けテーブルは全て空いたままてした。 夜行連泊に苦痛は感じませんが、さすがに少々寝不足気味。 パブタイムの食堂車で遅めの夕食を済ませたら、今夜はいつもより早めに寝るとします。 早朝4時過ぎ、青森信号場での機関車交換。 上野から牽いてきた赤い電気機関車「EF81」が切り離されていきます。 後継の新型機関車「EF510」の試運転も始まり、いよいよ退役間近のこの機関車。 こうして眺めるのももしかした最後かも?…と思いながら、遠ざかっていく赤いテールライトを見送りました。 先月乗った時よりも随分日の出が早くなったようです。 函館を過ぎてしばらくすると、雲に遮られていた朝陽がようやく顔を覗かせました。 小沼の湖畔からはぼんやりとしか見えなかった駒ケ岳ですが、列車が進むにつれて徐々にその雄姿が浮き上がってきました。 朝が長い下り「北斗星」、個室利用だと殊更ゆっくりとした時間が過ごせますね。 朝の食堂車。 例えばソーセージの切れ目の入れ方とか、魚の焼き具合とか…。 同じメニューでもちょっとしたところにその日のコックさんの個性が窺えます。 頂いたお料理だけで誰のお仕事か判るようになったら楽しいと思うのですが…もう少し修行が必要なようです。 最近では関係者の方からも「遅延王子」と呼ばれるようになってしまった私ですが(「遅延オヤジ」じゃなくてよかった…)、今回は見事、往復ともに定時到着♪ これで今年の遅延率は5打数3安打の6割ということに…(笑)。 札幌で降りてから見に行ってみると、先頭に立っていたのは今月検査を受けたばかりのピカピカの機関車でした。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#348 |
2010.2.20 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
久々のB個室「ソロ」
「札幌・東京フリーきっぷ」という個室不可の格安きっぷがあるので、「北斗星」での東京往復は専ら通常のB寝台利用。 でも目的地が東京から更に先、フリーきっぷのエリア外まで足を伸ばす場合など、普通に寝台券を買わなければならない時は勿論個室を選びます。 自分でもちょっと意外な気もしますが、振り返ってみると1人用B個室「ソロ」に乗るのは実に7ヶ月ぶりの事。 せっかくなので部屋に篭って、個室ならではの車窓の眺めを存分に楽しんでいこうと思います。 部屋の明かりを落とすと浮かびあがる車窓の夜景や星空が個室寝台の何よりの楽しみ。 流れ去る街の明かりに旅情を感じる至福の瞬間です。 北海道の大自然…ばかりでなく、こういう車窓風景もまた魅力的に映ります。 今度ぜひ描いてみたいシーンのひとつです。 苫小牧の大煙突からは白い煙が盛んに流れていました。 おなじみ室蘭の白鳥大橋。 この大きな貨物船、いつもこの場所に停まっています。 東室蘭あたりまでは穏やかな月夜でしたが、伊達紋別の手前で突如、猛吹雪に。 複雑な地形の影響でしょうか、噴火湾あたりで急に天気が変わることもよくあるようです。 函館到着は約4分遅れ。 機関車交換の作業を急いでここで挽回するつもりだったようですが、結局遅延は若干拡がり6分遅れの21時54分。 約1時間後に札幌を発った「北斗20号」とちょうど入れ違いでの発車です。 パブタイムの食堂車はほぼ満席の盛況ぶり。 どうにか相席で座らせて頂けたのがこの4人席の通路側でした。 一般的にはいささか落ち着かないと思われる席なので、アテンダントさんも「他が空いたら移られますか?」と気遣って下さったのですが、ここからだと厨房の中の様子まで窺えるので私的にはむしろ興味津々。 せっかくなので取材も兼ねて?このまま居座らせて頂きました。 青函トンネルを抜けて青森県、蟹田駅で乗務員交代の一時停車。 静まり返った駅構内、いつ見ても趣のある佇まいです。 青森信号場での機関車交換。 青白い照明に浮き上がる構内はかなりの積雪のようでした。 福島あたりで夜が明け始め、日の出はちょうど郡山のあたりでした。 基本的に朝陽が見えるのは通路側ですが、郡山を過ぎて白河の手前だったでしょうか?カーブの具合で個室側の窓からも一瞬朝陽が差し込んできました。 晴れ渡った冬空に冠雪の那須連山が見事でした。 9時38分、今回は定刻通り上野到着。 年明け以降、4回目にして初の定時です(笑)。 新型機関車「EF510」の試運転も始まり、おなじみの赤い電気機関車「EF81」もいよいよ風前の灯。 具体的な置き換え時期はまだ公表されていないようですが、いずれにしても今年中、そう遅くない時期になりそうです。 ホームの終端部では、名残を惜しんで機関車にカメラを向ける大勢のファンの方々の姿が見られました。 私自身あと何度、この機関車のお世話になるのでしょうか…? ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#347 |
2010.1.14 北斗星(下り) 上野→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
「北斗星」以外、全部運休!?
日本海側を中心に今日も大荒れの空模様。 「トワイライトエクスプレス」も、金沢行きの「北陸」も、秋田経由・青森行きの「あけぼの」なども全て運休。 中国・四国方面に向かう「サンライズ出雲・瀬戸」を除けば今夜運転される唯一の寝台特急がこの「北斗星」でした。 こうなると多少の遅延は覚悟の上、ともかく走ってくれるだけでも感謝しなければ…。 19時45分頃、ディナータイムの案内と共に「今夜のシャワーは満室となりました」と車内放送。 夏場はともかく、今の時期の平日にしては思いのほか混み合っているようです。 上野を出る時にはそれほどの印象はなかったのですが、個室車両など実は結構乗られていたのかも知れませんね。 早く行かないと座れなくなるかも?…と、21時半頃、パブタイムのオープンのアナウンスと同時に食堂車を訪ねたのはやっぱり正解でした。 相席になるほどではなかったものの、その後はロビーでテーブルが空くのを待つ方がおられる位の賑わいでした。 今日の夕食、ベイクドポテトが気に入ってまたもイタリアンハンバーグです♪ 出発以来の寝不足が祟って仙台あたりで早めの就寝。 深夜2時過ぎの上り「北斗星」とのすれ違いも全然気付きませんでした。 早朝4時過ぎ、青森信号場で機関車交換。 機関車も、客車の窓もすっかり凍て付いていました。 そうそう、今日のロビーカーはいつぞやの「暖房の効きの芳しくない車両」でした(→09.12/7参照)。 暖房のスイッチは確かに「強」になっていたのですが…。 やはり外は相当吹雪いていたのでしょう。 食堂車の業務用扉の隙間から吹き込んだ雪が通路の隅にこんもりと積もっていました。 6時27分、「只今7分遅れで運転しております」と朝一番の車内放送。 今の季節でこの空模様の下なら、むしろ順調とも言えましょうか? 函館駅での機関車交換を覘きに行くと、最後尾車両は雪で真っ白。 激しい雪か、垂れ込めた雲に包まれたのか、いつもは見える函館山の明かりも今日は見ることはできませんでした。 大沼国定公園、小沼の湖畔からは見えなかった駒ケ岳ですが、北上するにつれて雲が途切れ、森駅が近付く頃にはだいぶ見えるようになりました。 噴火湾を囲むような独特の地形によるものでしょうか? この先札幌まで、4時間ほどの間の空模様の劇的な変化には驚かされることもしばしばです。 案の定、今朝も長万部を過ぎたあたりから突然のように晴れ渡りました。 地図で見るとこの先洞爺までは礼文華峠越えの難所。 そして噴火湾の西岸から東岸へと大きく回り込むあたりです。 あいにく私はその方面には疎いのですが、気象や地理に詳しい方なら、この天気の変わりようも当然の事と納得されるのかも知れませんね。 白老~社台間の牧場風景。 このあたりでは雪は少なめ。 今日も馬たちがのんびり憩う姿が見られました。 苫小牧から南千歳に向かうあたりから曇ってくる事も多い気がします。 素人考えですが樽前山との位置関係なども影響しているのでしょうか? 南千歳に着く直前、ちょうど新千歳空港を飛び立った飛行機が列車の真上をかすめていきました。 ANAのボーイング747、でしょうか? ニアミスはよくありますが、ここまで間近に見えるのはちょっと珍しいようです。 途中、北広島付近のレール不具合(後でニュースを見て「レール破断」だったと知りました。ともかく事故に繋がらなくて良かったです…)の影響でダイヤが乱れて札幌到着は約30分遅れ。 考えてみれば年明け以降、3回乗って3回とも遅延…遅延率10割です(笑)。 噂によると乗務員さんの間でも、なぜか遅延に当たる方というのは不思議と決まっているらしく…。 きっと私もそういう運命なんだと受け止めるしかなさそうです。 何事も天災…いやいや、「北斗星」とのより深い想い出がそれだけ増えるわけですから、むしろ私にとっては有難い事なのかも知れませんね。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#346 |
2010.1.12 北斗星(上り) 札幌→上野 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
突然の初遭遇! 終着・上野にあと数分の尾久駅付近で信号停車。 ダイヤの乱れで上野駅のホームが空かず、この先列車が詰まっているとか。 10分ほどの停車の後、ようやく動き出した列車がゆっくりと尾久駅のホームを通過しようとするその時、ふと見るとホームの向こうに一際目を惹く青い電気機関車の姿が…。 これが今春デビューとも噂される「北斗星」の新しい機関車、EF510形との初めての出会いでした。 あいにく今回は禁煙車が取れず、ならば出発日を変えようかとも思ったのですが、でもあの新しい機関車にも出会えたわけですし、結果的にはやっぱり今日乗っておいて正解だったようです。 我ながら、こと「北斗星」絡みではこういう偶然や幸運にしばしば恵まれたりするから不思議です。 それはさておき。 いつも利用させて頂く禁煙車・1号車はJR北海道の、今日の喫煙車・11号車はJR東日本の車両。 同じB寝台でも設備に微妙な違いがあるようです。 席についてまず気付くのが寝台の転落防止柵。 比べると11号車のほうがかなり大きなサイズになっています。 確かに寝ている時の安定性、安心感はこちらのほうが上ですが、そのかわり柵を出したままの状態で腰掛けるには少々窮屈な感も。 このあたりは慣れと好みの問題、でしょうか? もうひとつ、大きな違いは車端部のトイレ。 11号車のみ、一般のトイレ2室分のスペースをつなぎ合わせて、車椅子対応の大型トイレ1室に改造されています。 他にも、ベッドやカーテンの柄や通路まわりの造作、そして何より、1号車は仕切り扉を閉めれば4人用個室としても使える「Bコンパート」と呼ばれる仕様なのに対して、11号車はその機能がない従来型のB寝台車である点なと…。 探せば色々気付くところがあるものです。 雪の影響か苫小牧時点で約4分の遅れ。 すれ違う列車のタイミングもいつもと微妙にズレているようです。 停車位置も1号車と11号車では200メートルほど食い違うので、停まった時の駅構内の眺めもいつもと随分違います。 心配していたタバコの煙と匂いも、幸いこの区画には他のお客さんがいなかったので、まぁ、耐えられなくはない程度です。 ちなみに現在では喫煙車でも通路は禁煙。 寝台側の窓際には灰皿がありますが、防火上、寝台使用中の喫煙は禁止されていますから、就寝中、紫煙で息も詰まるような状況になることはさほど多くはない気がします。 パブタイムの前、シャワールームを使っている時にちょっとしたアクシデント。 突如、異常を知らせる警報ブザーが鳴りだして車掌さんが駆けつける一幕がありました。 恐らく隣のシャワールームのお客さんが誤って脱衣室のスイッチに触れてしまったのでしょう。 (かく言う私も以前、別の列車で押してしまった前科がありますが…) 結局、何事もなかったことを確認して一件落着となりましたが、この警報システム、A・Bふたつのシャワールームのどちらで押されたものか判別できないらしい…というのが今日の意外な発見でした。 函館駅での機関車交換。 我が11号車の隣、業務用車両を1両挟んだすぐ前に青函トンネル用の電気機関車が連結されます。 これもいつもの1号車からだと遠過ぎて、なかなか見には行けない作業風景です。 それにしても吹雪の中を走ってきた「北斗星」の顔、見事に真っ白です! B寝台は割と空席も目立っていたようですが、パブタイムの食堂車は相席でやっと座れる程の賑わいでした。 イタリアンハンバーグセットを注文すると「ポテトが変わったんですよ!」とアテンダントさん。 なるほど、よく見ると付け合わせのポテトが今回からベイクドポテトに変わっていました。 青森信号場で再び機関車交換。 函館からの機関車が切り離され、隣の線路を回送されていくのが見えました。 予報によると日本海側を中心に広い範囲で大雪とか。 青森も既にかなりの積雪のようです。 深夜2時40分頃、盛岡駅でふと目が覚めました。 こうして見ると、窓いっぱいの氷もどことなく本州的…北海道よりも幾分緩んだ印象です。 翌朝は郡山あたりで本格的に起床。 外は少々荒れているようで、那須あたりから粉雪とも霧ともつかない白いベールに度々車窓を覆われました。 そんな車窓がふと開けると、遠くには朝陽に輝く冠雪の那須連山、日光連山…雲が掛かって稜線はいささか見えにくかったものの、光と穏やかな色彩が実に印象的でした。 結局、上野到着は9時50分過ぎ、約15分程度の遅延でした。 アナウンスによると宇都宮線が倒木で、高崎線も強風の影響でかなりダイヤが乱れているようです。 この程度の遅延で済んだのはむしろ幸いだったかも知れません。 ところで上野に着いた後、件の新しい機関車が気になって尾久駅までもう一度見に行ってみることにしました。 (やはりダイヤが乱れているので尾久駅まで行くのも結構大変だったのですが…) 「EF510-501」という番号のこの機関車、近くで見るとなかなか立派なものです。 運転席には大勢の職員さんの姿があって、どうやらこれから試運転に出ようかという雰囲気だったのですが、さすがにこのダイヤ混乱の下では出るに出られなくなってしまっていたようです。 しばらくすると、先ほど上野で降りたばかりの「北斗星」の客車たちが何本か向こうの線路に回送されてきました。 明日の相棒との一瞬の顔合わせ。 カラーコーディネートも申し分なさそうで、あの客車たちと繋がれる日が今から楽しみです。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |