北斗星乗車記・乗車記録(#401~#405) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
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#405 |
2012.6/27 北斗星(上り) 札幌→上野 (B2) ▼Next ▲Prev ■Menu |
(準備中) ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#404 |
2012.5/24 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
ギリギリの顛末 東京滞在最終日、ちょっと足を延ばして静岡県・大井川鉄道のSL列車に乗ってきました。 最後に訪れたのは多分中学生の頃だったと思いますから、実に四半世紀ぶりの訪問です。 木製の椅子や窓枠も懐かしい古い客車に揺られて終点・千頭まで一往復、復路の「かわね路2号」で新金谷到着16時10分。 今夜の下り「北斗星」に間に合うよう、ともかく普通列車と新幹線を乗り継いで東京・上野へと急ぐことにしたのですが…。 普通列車で静岡に出て、「ひかり474号」に乗ると東京着が18時40分。 上野発19時03分の「北斗星」に乗り継ぐのはかなり冒険ですが、どう頑張ってもこれ以上早く着く術はなさそうです。 「JR時刻表」でも上野発在来線への乗換え標準時分は40分とされていますから、何らかのアクシデントでもし間に合わなくても自己責任。 最悪、自腹で東北新幹線に乗って追いかける覚悟もしていたのですが、とりあえず東京駅までは定刻通り辿り着けてひと安心です。 ところがホッとしたのも束の間、乗換え改札を抜けて在来線ホームに急ぐと、「上野方面の京浜東北線・山手線共に人身事故と車両点検で運転見合わせ中…」とのアナウンス。 それでも10分ほどで再開となり上野到着19時丁度、気は焦るものの大変な混雑でなかなか階段も前に進まず、やっぱりダメか…と思いながらも祈る思いで駆け降りていった上野駅13番線ホームには未だ「北斗星」の姿はありませんでした…。 実は昨晩、厳密には日付変わって今日5月24日の0時過ぎに青森で震度5強の地震があり、その影響で今朝到着の上り「北斗星」が実に7時間の大遅延! その折返しとなる今夜の下り列車も発車が大幅に遅れる見込みなんだそうです。 加えて、先程の京浜東北線を止めていた北浦和駅での人身事故もダイヤの乱れに追い打ちをかけていたようです。 事情が事情だけに、間に合って良かった!…などと単純に喜ぶことはできませんが、ともあれ今度はいつ来るかも分からない列車を待ち続けるという、逆の意味での時間との闘いに突入です。 構内の喫茶店で時間をつぶし、再び13番線に戻って、しばらく経って「19時50分頃入線予定です…」との放送が流れた後、実際には19時55分になってようやく「北斗星」がゆっくりとホームに姿を現しました。 発車は20時20分頃の予定と訊いて、それならまだ大丈夫かな?と急いで機関車を見てきました。 今夜は「カシオペア」用の銀色の機関車です。 3月ダイヤ改正以降、本州側での編成の向きが変わったことで見られるようになった1号車・最後尾デッキからの後部展望。 先月は途中大宮からの乗車だったので、こうして上野駅から出発していく様子を見るのは今回が初めてです。 頭端式ホームならではの車止めがゆっくり遠ざかり、やがて鶯谷、日暮里のネオンが流れ去っていくのを見ていると、まるで昭和の国鉄時代に戻ったような不思議な旅情を感じてしまいます。 上野発車20時20分、この時点で1時間17分の遅延です。 遅延の影響で食堂車ではパブタイムの営業が取り止めになってしまいました。 いつもは多少遅れていても営業して下さることも多いのですが、やはり最後はその時々の状況次第。 今回はパブタイムの前のディナーの予約がほぼ満席で、終了がかなり遅くなってしまうことからパブは諦めざるを得なかったようです。 それでも列車入線前には中止が決まり、いち早く上野駅の構内放送で伝えて下さったおかげで駅弁の用意ができたのは幸いでした。 基本、食堂車派の私にとって「北斗星」で駅弁を頂くというのは滅多にない体験ですから、これはこれで良い思い出です。 この時期の日の長さに1時間超の遅延も手伝って、青森に着く頃にはすっかり朝を迎えていました。 機関車交換の作業を終えてもなかなか発車する気配はなく、そのうちに隣のホームには札幌からの上り急行「はまなす」が到着しました。 5時40分、向こうはどうやらほぼ定刻だったようです。 6時20分、青函トンネル手前の津軽今別駅あたりで車内放送が始まりました。 「只今80分遅れで運転中です。函館到着は7時55分の予定、先をお急ぎの方は車掌に申告を…」と、遅延時にはおなじみのアナウンス。 いつものように函館から「スーパー北斗」に乗り換えられるよう手配して、更にその先、南千歳・札幌から各方面への接続も調整して下さるのでしょう。 エリアの広さと列車本数の少なさ故、一本逃した時の深刻度は首都圏・本州側の比ではない…という事情もあるのでしょうが、こういう時、ともかくきちんと目的地まで送り届けようとして下さるJR北海道さんの遅延対応は何とも心強い限りです。 もっとも私は札幌に着いたら自宅に帰るだけなので、敢えて急ぐ必要はないのですが…。 7時52分、函館到着。 少々慌ただしく機関車交換を済ませて8時01分に発車。 青森側は曇天でしたが、北海道は気持ちの良い青空が広がっていました。 9時38分、長万部。 いつもの2番線ではなく4番線ホームへの到着です。 ここで後続の「スーパー北斗3号」に追い抜かれました。 車掌さんに案内されて函館から向こうに乗り換えらえた「北斗星」のお客さんも結構おられるはずです。 「スーパー北斗3号」の札幌到着は定刻なら11時47分、一方こちらの「北斗星」はこのままの遅れだと12時半頃でしょうか? 国鉄世代の旧型ディーゼル機関車が牽く「北斗星」と比べてしまうと、現代の振り子特急の威力を改めて思い知らされます。 遅延は拡がり12時45分頃、約1時間半ほどの遅延で終点札幌に到着。 地震をはじめ様々な事情を考えると、むしろ順調に辿り着けたと感謝すべきかも知れません。 もっとも個人的には大井川鉄道からのかなりシビアな乗り継ぎに始まって、最後まで何かと気を揉み続ける道中になりました。 やっぱり旅程にはもう少し余裕が必要ですね(笑)。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#403 |
2012.5/21 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
金環日食とスカイツリー 今朝は国内では約四半世紀ぶりとなる金環日食。 それも見ることができるのは概ね南東北以南の太平洋側だけだと後から訊いて、それならあと一日早く出発していれば…と少し後悔してしまいました。 そのかわり、明日5月22日は東京スカイツリーの開業初日。 別に観に行く予定は無いのですが、歴史に残る日の朝に東京に着けるというだけで何となく嬉しくなってしまうから不思議なものです。 大型連休も過ぎ、夏の観光シーズンにはまだ早い平日の上り列車とあって車中は閑散。 ディナーの予約も無かったらしく、食堂車ではいつもより随分早く、登別あたりからパブタイムが始まりました。 まだお腹も空いていないのですが、せっかくなので食堂車に行ってお茶だけ頂いてくることにしました。 東室蘭を過ぎた後、テーブルランプ越しに車窓に見える白鳥大橋を撮ろうと構図も決めて待ち構えていたのですが、残念ながら低く垂れこめた雨雲にすっかり隠れてしまっていました。 行き違いの下り特急「北斗17号」の到着が遅れて伊達紋別発車は5分遅延の19時15分。 洞爺、長万部とそのまま数分遅延で走り続けてきましたが、八雲あたりまでには軽く回復してしまったようです。 八雲駅の改札横には巨大な赤い「あんどん」が。 不勉強で知らなかったのですが、後で写真を拡大してみると「北海道三大あんどん祭り 第30回八雲山車行列」とありました。 八雲を過ぎてシャワーを浴びて、函館発車後再び食堂車へ。 半分ほどのテーブルが埋まっていたものの一人旅の方ばかりで、アテンダントさんとの話しぶりから察するとどうやら馴染みのリピーターさんが多かったようです。 今度は夕食、少し悩みながらも結局いつもの煮込みハンバーグセットを頼んでしまいます。 深夜0時を少し回って、機関車交換の青森駅に到着。 入れ違うように出ていく赤い電気機関車を見て、あぁ、そういえば今日月曜日は先行の上り「カシオペア」の運転日だったと思い出しました。 「北斗星」のちょうど1時間前、16時12分に札幌を出た「カシオペア」、徐々に間隔が詰まって終着上野到着は僅か13分差の9時25分。 青森では何分ほどの差がついていたのかは分かりませんが、この時点で「カシオペア」は既に発車した後で、切り離された津軽海峡線の機関車が車庫へと回送されていくところだったわけです。 些細な事ですが、2号車・禁煙B寝台のデッキ連結部分、これまで「北斗星」のマークが表示されていた貫通扉の愛称幕がいつのまにか青無地に変わっているのに気付きました。 一ノ関あたりで目が覚めて、宮城県に入る頃には徐々に夜が明け始めました。 田植え前、あるいは田植え直後の水の張られた水田が朝焼け空と雲を映してどこまでも広がっていました。 時計を見ると仙台到着5時01分、7分ほどの遅延です。 今日の6号車ロビーカーは現役3両のうちでも最も新しい車両。 新しいといってもロビーカーとして改造されて既に20年以上経っているのですが、他の2両よりも洗練された内装と、何より一際大きな窓が特にお気に入りです。 車内は片側に窓を背にしたロングシート風のソファ、反対側には窓に向かって回転椅子が3脚。 3月ダイヤ改正で本州内での編成の向きが変わったので、この椅子に座って見える景色も少しだけ違う雰囲気になりました。 福島、郡山あたりは良い天気でしたが、関東地方に入ると次第に本格的な雨が降りはじめました。 大宮までの数分遅延もいつのまにか回復して、終点上野には定刻9時38分到着。 15番線ホームには一足先に到着していた「カシオペア」の姿がありました。 以前は「北斗星」の13番線のすぐ隣、14番線に到着していた「カシオペア」ですが、3月改正以降、平日に限ってはもう一本向こうの15番線に変更になりました。 変わって14番線には前橋からの「あかぎ14号」がほどなく到着、それを待っていたかのように「カシオペア」は車庫へと回送されていきました。 ところで上野到着前、尾久駅構内に見えた列車が気になって、急いで普通列車で戻ってみることにしました。 停まっていたのは「北斗星」客車の6両編成。 その先頭には先程は見えなかったのですが、以前「北斗星」を牽いていた旧型の電気機関車「EF81」がいつのまにか繋がれていました。 これまでも度々遭遇していたこの列車、運転士さんのハンドル訓練用の臨時列車と訊いた記憶がありますが、いつもありあわせの予備車両を適当に繋いでいると思われる客車が今日は先頭に電源車、個室車両とB寝台車を挟んで最後尾に車掌室のある緩急B寝台車…と、営業列車としても成り立つような体をなしていたのがちょっと愉快でした。 多分、鉄道模型で「北斗星」が欲しくて、でも全車両を買い揃える予算が無い時などはこういう編成になるのでしょうね(笑)。 せっかくなのでスカイツリーも下まで行って観てきましたが、折からの荒天で上の方は雲の中…。 強風でエレベーターが停まったり、なかなか大変なオープニングだったと夜になって見たTVニュースが伝えていました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#402 |
2012.4/14 北斗星(下り) 大宮→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
改正後はじめての下り列車 福井・えちぜん鉄道の桜取材の帰路、北越急行~上越新幹線を乗り継いで大宮から「北斗星」に。 幾度となく繰り返したおなじみのルートですが、3月ダイヤ改正以降、下り列車に乗るのは今回が初めてです。 改正前とは編成の向きが逆転したので、大宮では寝台側の窓がホームに面して停まることに。 部屋に入ってカーテンを開けると、通勤列車を待つ人々と目があってちょっと微妙な空気が流れます。 ロビーカーでは早くも団体さんが宴会中。 週末とあって車内はそこそこ混み合っている様子。 長旅の疲れもそろそろ出てきたので今夜は早めに休もうと思います。 編成の向きが変わったことで、これまでの業務用の電源車に替わって1号車・禁煙B寝台が下り列車では最後尾に来るようになり、おかげでデッキの窓から流れ去る夜景が楽しめるようになりました。 新幹線や長編成の通勤電車が行き交う夜の大都会、ちょっと新鮮な眺めです。 今夜は混みそうな予感がしたので、21時過ぎ、パブタイム開始の放送と同時に食堂車の席に着くとほどなく満席になりました。 福井取材が思いのほか大収穫だったので、本当は打ち上げのつもりで少し贅沢するつもりだったのですが…長旅の疲れか食欲が湧かず、結局はカレーライスで軽く済ませてしまいました。 食事を済ませて郡山あたりで部屋に戻りました。 郡山といえば「北斗星」と磐越東線、磐越西線の3本の列車がほぼ同時に出発するという、ちょっと面白い光景が見られる駅。 勿論、その日の状況によっては「北斗星」が一歩出遅れて併走できないことも多いのですが、運が良ければまるで銀河鉄道のような幻想的な「夜汽車の明かり」を眺めることができるので、いつも郡山に着くたびについつい左右のホームの様子を窺ってしまいます。 ここでも編成の向きが変わったことで、部屋の窓から見えるのは進行左手・磐越西線の電車から右手・磐越東線のディーゼルカーに変わりました。 今日はまさに絶妙のタイミング!磐越東線がちょうど私の部屋のすぐ横に張り付くように走っていってくれました。 仙台あたりで床に就いたものの、やっぱり気になって起きだしてきてしまいました(笑)。 深夜2時過ぎ、上り「北斗星」とのすれちがい。 これまではこうして最後尾から眺められるのは上り列車の方だったのですが、今回からはこちらの下り列車です。 もう何度も見た光景で、当然ながら場所もこれまでと殆ど変わっていないはずですが、上りと下りが入れ替わっただけでまるで違う風景に感じてしまうから不思議です。 カーブの向きが逆転したから尚更そう感じるのでしょうか? 3月限りで終了してしまったロビーカーの車内公衆電話サービス。 往路・4月10日発の上り列車では電話機が残されたまま使用不能の旨のシールが貼られていましたが、今日の車両は既に電話機そのものが撤去されていました。 定期検査やメンテナンスのタイミングをみながら順次撤去を進めているのでしょう。 それにしても電話があったこの一角、なまじ電話ボックス風にきちんと設えてあるだけに、空いてしまった空間がちょっと勿体なく感じてしまいます。 上り列車同様、信号場から青森駅構内へと場所が変わった機関車交換。 ここで最後尾に別の機関車を連結して、進行方向を変えて出発…という流れは全く一緒なので、待機しているのが青函トンネル用の赤い機関車だということ以外、上り列車で見たのとまるで同じ風景です。 部屋に戻ると窓の外には青森ベイブリッジが見えました。 青森を過ぎて再び就寝、目が覚めると既に函館でした。 ホームに降りてみるとまだまだ冬の寒さです。 濃霧と残雪の大沼国定公園を車窓に眺めながら更に北へと向かいます。 長万部あたりまで昼寝(朝寝?)して、ゆっくり身支度を整えてから食堂車に行くと、若い男性アテンダントさんに「今日は札幌に戻られるんですか?」と訊ねられました。 やはり今年1月の「北斗星4連泊の旅」でお会いした方ですから、もしやまた折返し夜行連泊!?と思われてしまったのかも知れません(笑)。 札幌車掌所担当の上り列車では3月限りで終了してしまった車内でのオレンジカード販売ですが、函館運輸所担当の下り列車ではまだ行われていました。 今後も続けられるのか、それとも当面在庫がある限りの措置なのかは伺うのを忘れてしまいましたが、せっかくなので一組購入させて頂きました。 以前の札幌車掌所のものと同様、台紙付き2枚セットで2,000円也です。 既に桜も満開だった昨日の福井を思い出すと、一夜にしてひと月分ほど季節を跨いで走り抜けてきたような旅でした。 改めて、細長い日本列島の地形をつくづく感じさせられます。 札幌に着く少し前、豊平川の河原には冬の間に捨てられた雪が泥色の山になっていました。 美しいとは言い難いものの、我々北国の住人にとっては春の訪れを感じる風景です。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#401 |
2012.4/10 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
公衆電話、終了。 閑散とした夜のロビーカーで電話を掛けようとされていた女性のお客さん。 テレホンカードを差し込むと度数表示は出るものの、やがて電波が通じていないことに気付いて残念そうに帰って行かれました。 「北斗星」の開業は在来線列車に公衆電話サービスがようやく普及し始めた頃だったでしょうか? 当時は移動中に電話できること自体がまだまだ物珍しく、「青函トンネルに入ったら家族に電話するんだ!」と観光客の方々が深夜のロビーカーで待ち構えていて、いざトンネルに入ってみると電波が通じずガッカリ…という光景もしばしば見られたものでした。 今では利用者もめっきり少なくなり、むしろ携帯電話の充電ができるコンセントを探して車内を右往左往…の時代。 なければ困るというものでもなく、かく言う私もここ十年ほど利用した記憶はないのですが、それでも開業以来続けられてきた車内公衆電話サービスが3月末で終了したと訊くと何故か心許なく感じてしまうから不思議です。 自身401回目、3月ダイヤ改正以降はじめての「北斗星」乗車。 公衆電話の他にももっと大きな変化がありました。 顔なじみのアテンダントさんに「明日帰るんですか?」と訊ねられ、「いやいや乗り継いで福井まで行くんですよ」と答えたらビックリされてしまいました。 今年1月の「北斗星4連泊の旅」以来、どうも私はそういう旅ばかりしていると思われてしまったようです(笑)。 もっとも札幌から福井に行くなら「トワイライトエクスプレス」の方が時間的にも料金的にも有利ですから、わざわざ「北斗星」を選ぶこと自体、傍から見ると酔狂に映るのかも知れません。 でも私にしてみれば、東京での用事と福井取材を一度の旅に纏めただけで、自分ではそれなりに理に適った旅程だと思っているのですが…。 青函トンネルを抜けた後、23時半頃から青森県内・新中小国信号場にしばらく停車。 改正によるものなのか、たまたまダイヤが乱れていたのかは分かりませんが、以前は青函トンネルを出てほどなくすれ違っていた下り急行「はまなす」が今日はここですれ違っていきました。 23時40分頃、蟹田停車。 改正前はここで行われていた車掌さんの交代は青森に変更になったそうですが、それでも貨物列車との行き違いがあるためか2分ほど停まっていました。 異臭と言うほどではありませんが、1号車・禁煙B寝台のデッキに出ると何か溶剤のような匂いをかすかに感じました。 よく見ると、再塗装されたばかりの艶やかな壁面に塗料の滴が垂れた跡がくっきりと。 工場で定期検査を受けて即、戦列復帰したばかりだったのでしょうね。 これまでは駅から離れた信号場の構内で行われていた青森での機関車交換が、今回の改正で青森駅のホームに据え付けて行われるようになりました。 遡れば平成18年3月以前の運行形態に戻った格好ですが、当時は新型機関車「EF510」はまだ造られてもいませんでしたから、この風景は今までにないちょっと新鮮なものです。 かつて青森駅に入っていた頃は客扱いもしていて、私も東北旅行から東京への帰途などに随分重宝していたのですが、残念ながら今回の改正では乗客の乗り降りができない、いわゆる「運転停車」となってしまいました。 恐らく青森から先、盛岡までが第三セクターの別会社になってしまった事も関連しているのだろうとは思いますが、仮に客扱いをしてくれたなら、例えば東京から往路「はやぶさ」~復路「北斗星」のような旅程を組むこともできたのに…と少々惜しまれます。 青森付近の経路が変わった影響で、本州側での編成の向きも改正前とは逆になりました。 以前は1号車が最後尾でしたが、現在では先頭・機関車次位。 これまで山側だった寝台の窓も海側に来るようになり、車窓に見える風景も随分印象が変わりました。 早朝4時50分頃、松島湾付近を通過。 どうやら若干遅れているようです。 昨晩のパブタイムは先客が3人ほどで閑散としていたのですが、意外にも今朝は団体風のお客さんでほぼ満席でした。 食堂車も厨房の位置や2人席/4人席の向きなどが逆になっているのですが、座ってしまうとまるで違和感は感じません。 勿論、朝食メニューも先月と一緒です。 小山駅を通過する時、構内に蒸気機関車と茶色い旧型客車の姿が見えました。 すぐ脇には茶色い電気機関車と、赤いディーゼル機関車もいて、何やら入換作業をしている様子。 どうやら蒸気機関車は栃木県の真岡鉄道の車両で、東北地方のJR線でのイベントに貸し出されていたものが返却されてきたようです。 これから水戸線経由で真岡鉄道との接続駅・下館まで回送されていくのでしょう。 あいにく写真は大失敗でしたが、ともあれ貴重な光景でした。 宮城あたりではまだまだでしたが、関東に近付くにつれて車窓からも満開の桜が見えるようになってきました。 今回の旅は福井での桜取材がメインテーマ。 今年は開花が遅れているらしく、出発前の情報では未だ蕾のままだとか。 現地に着いて全然咲いていなかったら全くの無駄足で終わってしまいます。 東京で用事を済ませた後、今夜は新幹線で京都に移動して福井には明日の昼頃到着予定。 内心、ちょっと不安を抱えたままの道中です。 大宮駅を発車する前、「乗るんですか!?発車しますよ!!」と叫ぶ車掌さんの声が聞こえました。 上野まで行かれる団体さんの一部がホームに降りて記念撮影を始めてしまっていたようです。 青森駅に停まるようになってからも、その先の本州内の時刻は基本的に従来通り。 終着・上野には9時38分の到着予定でしたが、この日は20分少々の遅延でした。 鶯谷駅あたりで一旦停車、今日に限って「北斗星」より先に到着していた「あかぎ4号」の回送列車がホームを離れていくのを待って、10時丁度にようやく上野駅13番線に到着。 3月改正でデビューしたばかりの常磐線の新型特急「スーパーひたち15号」が発車していくのが見えました。 すっかり見慣れた上野駅13番線ですが、1号車・禁煙B寝台と反対側の電源車では顔の造作が違います。 ちょっとした相違ですが、これも新しい上野駅の朝の風景です。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |