北斗星乗車記・乗車記録(#411~#415) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
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#415 |
2012.12/1 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
遅延のクリスマスプレゼント 帰りの「北斗星」に乗る前に書店を覘いたら、「北斗星」のイラスト・記事を寄稿させてて頂いた「旅行読売」2013年1月・夜汽車特集号が既に並んでいました。 毎月2日発売と訊いていたのですが、明日の2日が日曜日なので1日早くなったのでしょうか? いずれにせよ札幌の書店に並ぶのは更に数日先になりますから、今日のうちに手にすることができてちょっと得した気分です♪ もっとも、そんなささやかな幸運を喜んだのも束の間、実はこの後、思わぬ大遅延に巻き込まれてしまうことになるのですが…。 食堂車の物販コーナー、ひと足早くクリスマスの装いです。 週末の列車だけにロビーもきっと混み合うだろうと、今夜は早々に部屋に籠って車窓を眺めて過ごすことに。 車窓の月夜の雰囲気を何とか写真に収めようと、カメラの設定を色々変えながら試行錯誤の真っ最中です。 郡山を過ぎてから、少し遅めにパブタイムの食堂車に行ってみると意外にも閑散としていました。 いつもの煮込みハンバーグセットに、食後に単品でアイスクリームを追加。 以前ケーキセットがメニューにあった頃から、食後のデザートはファイターズが勝った日だけ…という妙な拘りを貫いてきたのですが、今夜ばかりは「旅行読売」掲載誌の発売記念ということで…。 深夜23時28分、定刻通り仙台駅に着いてから既に1時間以上…未だ動き出す気配がありません。 時間が時間なので状況を伝える車内放送はありませんが、通り掛かった車掌さんの話によると、レールに不具合が見つかって交換作業をしているとの事。 どうやら長期戦になりそうです。 「松島付近でレールに亀裂が見つかった為、1時間50分…その後の徐行運転によって現在2時間半ほど遅れております」 6時20分、朝一番の車内放送が流れた時はまだ青森のひとつ手前、東青森駅に停車中でした。 日の短い季節とはいえ、もうすっかり夜も明けてしまっていました。 やがて再び動き出して青森駅到着、慌しく機関車交換作業が始まりました。 やはり遅延の影響でしょうか? いつもの下り列車と到着ホームが違うような気がします。 6時52分、青森発車。 いま切り離されたばかりの上野からの電気機関車が構内の片隅に佇んでいるのが見えました。 いつもは海峡線内ですれ違う上り急行「はまなす」ですが、この日は既に既に終点・青森で乗客を降ろし車両基地に回送されていった後でした。 青函トンネルに入るあたりで二度寝して、目が覚めると北海道でした。 このあたりも昨晩かなりの降雪だったようですが、この時間には雪も止んで清々しい朝陽が射していました。 定時であれば津軽海峡は日の出前、普段は見ることのできない朝の風景です。 9時15分、約2時間40分の遅延で函館到着。 ほどなく同じホームの向かい側に札幌行きの特急「北斗5号」が入線してきました。 いつもの遅延時同様、「札幌方面にお急ぎの方は「北斗5号に」お乗換え下さい…」とのアナウンスがありましたが、今日はどの位の方が乗り換えられたのでしょう? むしろこれほどの遅延ともなると、今日の予定は諦めてこのままのんびり乗っていこうという方も結構おられたようにも見受けられました。 9時30分、「北斗5号」発車。 すぐ後を追うように35分、「北斗星」も函館を後にしました。 定刻なら6時43分発、この時点で遅延は2時間52分に拡がっていました。 思わぬ大遅延のおかげて…などと言っては叱られそうですが、通常ダイヤでは出会うことのないはずの珍しい列車と遭遇しました。 12月の週末を中心に臨時運行されている「SLはこだてクリスマスファンタジー号」。 終点・大沼公園のひと駅先、赤井川駅に停まっている折返し待ちの回送列車でした。 そういえば2年前、平成22年12月3日発の下り「北斗星」に乗った時もやはり大幅遅延の末、ここでSLを追い抜いたのを思い出します。 現地日12月4日は東北新幹線・新青森開業初日、そして「SLはこだてクリスマスファンタジー号」もそれが営業初日の一番列車でした。 函館あたりの穏やかな冬晴れから一転、長万部、洞爺と進むにつれて吹雪模様になってきました。 車内販売のグッズの中に、つい昨日から出たばかりという新商品がありました。 「サボ」という商品名のプラスチック製のプレートで、その名前から察すると旧式の特急列車のドアの脇などに挿してある「特急」「指定席」などと書かれたあのプレートと同じサイズに作られたものなんでしょうか? 普段、グッズ類はそれほど熱心に買い蒐めたりするほうではないのですが、それでも「出たばかり…」と訊くとついつい手を伸ばしてしまいます(笑)。 ここ最近は順調な旅が続いていたのですが、今回は久々の大遅延となりました。 手元の時計で14時02分、2時間47分遅延で札幌到着。 同じホームの向かい側にはちょうど14時05分発、大阪行きの「トワイライトエクスプレス」が停まっていました。 この日限りの素敵な風景と、珍しい列車との偶然の出会い。 いささか不謹慎ながら、これも遅延の神様からのクリスマスプレゼント…といったところでしょうか? ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#414 |
2012.11/28 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
猛吹雪の翌日 先月10月27日のダイヤ改正で「北斗星」の発車ホームが4番線に変わりましたが、それまで入っていた隣の5番線には今日は学園都市線・北海道医療大学行きの新型電車が停まっていました。 学園都市線といえばディーゼルカー、それも本来はこの「北斗星」のように機関車に牽かれて走る「客車」だったものにエンジンを積んで自走できるよう改造した「PDC」と呼ばれる珍しいタイプの車両ばかりが走っている印象が強かったのですが、電化に伴う今年6月、10月の二度の改正で新型電車に置き換えられて、今ではすっかり都会的な雰囲気に変わってしまったようです。 道内の猛吹雪の影響で一昨日11月26日発の下り「北斗星」は函館打切り。 昨日27日発の下りも2時間半ほどの遅延と訊いて折返し今夜の上りの発車も遅れるのではないかと心配しましたが、折り返し整備の作業員さんが頑張って下さったのでしょう、定刻17時12分に無事札幌駅を出発することができました。 つい先日まで札幌駅にいた「PDC」が今では苫小牧駅で見られます。 既報の通り、学園都市線の電化で余剰となった車両の一部は室蘭本線(苫小牧~室蘭間)に移って活躍を続けています。 前回、今月9日の乗車時にも見た光景ですが、この路線ではまだまだ物珍しく映るのかホームには「PDC」にカメラを向ける方々の姿が見られました。 登別を過ぎて東室蘭到着前、旅客車両が入ることのない貨物駅の構内にも10両ほどの「PDC」が連なっているのが見えました。 こちらは恐らく海外移籍組。 普段は使われていない室蘭市内の貨物線を通ってこれから埠頭まで運ばれ、ミャンマーあたりに譲渡されていくところなのでしょう。 出発前に見たニュースによると今回の猛吹雪では登別、室蘭あたりで数万戸が停電になるほどの被害が出て、一部ではまだ復旧作業に数日を要する見込みとの事。 寒さが厳しくなってきた時期だけに、影響の出ている地域の方々を思うと本当にお気の毒です。 先ほど車窓から見た登別駅前も心なしかいつもより薄暗かった気もしますが、室蘭では割と復旧が早かったようで、白鳥大橋もいつも通り綺麗な電飾が点いていました。 つい先週位から車内販売の携帯ストラップが新しくなったと訊いて早速ひとつ買ってみました。 これまでのものは「北斗星」のヘッドマークと三日月のチャームが1つずつ付いていましたが、新しいものは三日月が無くなった代わりに電気機関車が付いて、ヘッドマーク自体も幾分小柄になったようです。 こちらもなかなか良い感じに仕上がっているのですが、旧製品のシンプルさも捨てがたい魅力なので、今持っているものは大切にしようと思います。 1個1,200円也。 長万部あたりから次第に外が荒れてきました。 意外と暖かいのか雪にはならず、激しい雨が車体を叩く音が車内にまで響きます。 函館駅でホームに降りてみると、風も随分強かったので少し不安になりましたが、青森からの特急「スーパー白鳥33号」がほぼ定刻通りにやってきたので、この先の道中もどうやら大丈夫そうです。 函館発後、パブタイムの食堂車での夕食が思ったより早く終わったので、最後尾のデッキまで歩いて、青函トンネルに入るところからしばらく立って眺めてみました。 雨粒か結露か、窓いっぱいの水滴にトンネル最深部の青と緑のランプが映って、一瞬ですが万華鏡のような不思議な眺めが広がりました。 青函トンネルを出てしばらく後、すれ違った今夜の下り「はまなす」は珍しく電気機関車2台が重連で牽いていました。 いつもは1台で牽いているので、恐らくは臨時の回送を兼ねていたのでしょう。 「海峡線」から「津軽線」に入る新中小国信号場の手前、新幹線との合流地点になるあたりで今夜もなぜか一旦停車しました。 新幹線工事の影響かな?と思ったのですが、見たところ今夜は工事用の照明も、作業員さんとおぼしき人影も見当たりませんでした。 荒天ゆえの先行列車の遅延か何かだったのでしょうか? 青森県に入ってからも風雨は激しく、時折車窓が稲光で真白く染まります。 それでも青森駅まではほぼ定刻と言っても良い順調な走りっぷりでした。 深夜1時頃、気が付くとみるみる列車の速度が落ちて、遂には歩くよりも遅い位になってしまいました。 それでも完全に停まりはしなかったので、赤信号というわけでもなさそうです。 謎の最徐行は5分ほど続いた後、やがてトンネルに入ると速度は元に戻りました。 「昨夜の雨と、レール上の落葉による車輪空転で速度が落ちた為、33分ほど遅れて運転しております…」と、福島到着間際に流れた朝一番の車内放送。 言われてみれば昨晩の状況も納得です。 落葉による空転とは話には訊いたことがありますが、私自身、「北斗星」で遭遇したのは多分初めてだった気がします。 ここまで来ると青森あたりの荒天が嘘のような良い天気です。 こんなところにも「PDC」が!? 郡山駅に入る時、いかにも回送されてきたばかりといった佇まいで停まっている4両が見えました。 盛岡地区で運行予定のSL列車用の「客車」としてJR東日本に売却されたもののようです。 報道によると運行予定の路線に急勾配があってSLのみでの自力運行が難しいそうで、その後押し役もかねて敢えて「エンジン付きの客車」が選ばれたんだとか。 これから郡山の車両工場で改造工事が施されるのでしょう。 道内に残る者、異国へと旅立つ者、そして本州の観光列車の名脇役になろうという者…1両1両の辿る運命も様々ですが、行く先々でそんな「PDC」一派と遭遇してしまう今回の旅にもまた何か不思議な因果を感じてしまいます。 いつものように栃木県に入るあたりで朝食の食堂車に行ったのですが、30分超の遅延もあって今日は営業終了間際になってしまいました。 今年もテーブルランプには小さなリボン、そしてレジ横の販売スペースには可愛らしいクリスマスツリーの装飾です。 遅延は若干拡がって、9時50分、40分遅れで大宮到着。 駅構内から車両工場へと繋がる引込線には、12月まで検査運休中の「カシオペア」の姿がありました。 大宮駅では隣に停まっていた前橋からの特急「あかぎ6号」が先に発車していきましたが、駅を出たところで一旦停車、後から出発したこちらの「北斗星」に道を譲ってくれました。 「あかぎ」はこの先、浦和、赤羽にも停車するので、遅延がこれ以上拡がらないよう、終点・上野まで停まらない「北斗星」を先に行かせることにしたのでしょう。 ちょっとしたことですが指令担当の方のご苦労が偲ばれます。 時刻表によると今冬、12月15日から3月1日の間に到着する上り「北斗星」は大宮、上野の到着時刻が20分以上繰り下げられ、上野駅の到着ホームも15番線に変更されるとの事。 理由は明記されていませんでしたが、恐らくは昨冬悩まされた雪害遅延を見越しての対策でしょう。 となると、いつもの13番線ホームに入る姿もしばらくは見納めかな?と思っていたのですが、遅延の影響で今日に限ってホーム変更、ひと足早く15番線への到着となりました。 おかげで次回上京時に撮ろうと楽しみにしていた啄木の歌碑と「北斗星」のスナップが今日のうちに撮れてしまいました。 上野到着10時13分、最終的には35分の遅延でした。 実は今回、目的の取材予定が翌日のみで少々時間を持て余してしまったので、「北斗星」の車窓から見えて気になっていた線路際の「赤い鳥居の神社」を訪ねてみることにしました。 東北本線・白岡~新白岡間、ちょうど両駅の中間なのでどちらからでもいささか遠く、結局ひと駅3kmほど歩いてしまうことになりました。 訪れてみると御覧の通りなかなか素敵な佇まい。 もう少し引いて見ると踏切標識や架線柱が少々うるさく、その上電車がかなり高速で通過するので写真に収めるのは結構難しいのですが、でも多少アレンジして絵に描くには面白そうな題材です。 わざわざスケジュールを割くほどではないものの、一度観ておくと後々きっと役に立つ…こういう時だからこそ訪れることができた、ある意味今回最大の収穫だったかも知れません。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#413 |
2012.11/13 北斗星(下り) 上野→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
三十路最後の想い出 えちぜん鉄道・山王駅での原画展、おかげさまで盛況でした。 本当に小さなローカル線の駅ですが、それだけに駅員さん・社員さんや地元の方々と一緒に、手作り感溢れるアットホームなイベントができたと嬉しく思っています。 展示を終えての帰路、米原~東海道新幹線経由で途中東京で1泊。 元々都内でお仕事の可能性もあったのですが、どうやら次回、月末以降になりそうな感触になってきたので、今回はおとなしく翌日の「北斗星」で札幌に戻ります。 額縁18枚は宅配便で送り返してしまったので少し身軽になりましたが、それでもそろそろ長旅の疲れが身に沁みてくる頃です。 さすがに今夜は食事を済ませたら、おとなしく早めに休んでしまうつもりです。 発車後、シャワーカードを買いに食堂車に行ってみると、ディナーのセッティングが全て和食でした。 ここまで偏るのも珍しいなぁ…と気になっていたのですが、ディナータイム開始の車内放送が流れると同時に、中高年女性のみの大人数の団体さんがゾロゾロとロビーを通って食堂車のほうに歩いて行かれました。 男性や若い方は一人もいない、見事にほぼ同年代の女性だけの団体さんでした。 どこかの婦人会か何かの親睦旅行だったのでしょうか? その後部屋に戻って休んでいたら、「トイレは洋式を使って下さい!和式は揺れると危ないですから…」と、ちょうどディナーが終わる位の時間帯に添乗員らしき男性の大きな声が廊下から響いてきました。 「みんな周作さんのカメラ欲しがってるんですよ!」と、パブタイムの食堂車で顔なじみのアテンダントさんに覗き込まれました。 先月も別の方に同じような事を言われた気がします。 車中ではいつも首から提げているので、乗務員さんから見れば殊更印象に残るのでしょう。 フジフィルムの「X10」…正直、まだ充分使いこなせているとは言い難いのですが、外観も操作感もアナログ的で、自分ではどこか国鉄の匂いが残る「北斗星」には結構似合っているような気がしています。 敢えて言えば、咄嗟に車窓を撮ろうとした時のオートフォーカスの精度や、マニュアルフォーカスの操作性などに多少の難しさもあるのですが…まぁ、楽しみながら徐々に慣れていければと思っています。 昨晩は日付が変わって一ノ関あたりで就寝。 いつもなら青森あたりで目が覚めるのですが、今朝は気が付けば既に函館到着間際でした。 朝一番の車内放送、いつものように到着予定時刻などがひと通り流れた後、最後に一言「今日の北海道は大変冷え込んでおりますのでご注意下さい…」と付け加えられていました。 函館あたりは曇天でしたが、森を過ぎると次第に陽が射してきました。 雪が降る前、枯葉色の荒涼とした風景もなかなか良い雰囲気です。 車窓に白鳥の群れを発見! 今回はゆっくり休んでいこう…と思っていても、天気に恵まれ綺麗な風景が見えてくると、どうしても取材モードになってしまいます(笑)。 伊達紋別あたりからしばらく最後尾デッキに張り付いて、いつも気になっていた風景を色々撮っておきました。 浮き球やボートが並ぶこの浜沿いの風景もいつか描いてみたいと思っています。 東室蘭駅の構内に差し掛かるあたりに、最近まで学園都市線で走っていたディーゼルカーが停まっていました。 往路の上り列車からも何度か見えましたが、先月10月27日のダイヤ改正以降、旧型の「赤い電車」に替わって室蘭本線(苫小牧~室蘭間)の普通列車に使われ始めたばかりの車両です。 こじんまりとした2両編成はいかにもローカル列車といった趣ですが、いつも札幌駅で見ていた通勤列車の印象が強過ぎるせいか、室蘭本線の海岸線や牧場の間を走る姿は未だどうしても想像がつきません。 あと何度か見ているうちに何の違和感もなく馴染むようになるのでしょうか…? 「只今お席に余裕がございます。喫茶としてもご利用頂けます…」 営業放送も何度か流れましたが、シーズンオフの平日とあって乗客自体が少なかったのか、モーニングタイムの食堂車は終始閑散としていました。 車窓には晩秋の古城…遠目にはちょっとだけ異国情緒を感じる風景ですが、実は登別駅前の「マリンパークニクス」なる水族館です。 札幌に近付くにつれて次第に雨が降りだしました。 今回もほぼ定刻通りの札幌到着。 どういうわけか最近は大きな遅延に遭うこともめっきり少なくなってしまいました(笑)。 私事ながら、明日15日はとうとう40歳の誕生日…。 原画展も、前後の道中も全て含めて、三十路の最後にふさわしい忘れられない想い出の旅になりました♪ ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#412 |
2012.11/9 北斗星(上り) 札幌→大宮 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
えちぜん鉄道・山王駅原画展へ 今回の旅の目的は明後日11日のえちぜん鉄道・山王駅での原画展。 近日中のリフォーム工事が決まったのを受けて、昔のままの駅舎の中での最後の思い出にイベントを催させて頂こうという趣向です。 実は工事の報を受けたのがつい先月の福井取材から帰ったばかりの時で、大慌てで企画をまとめて交渉して、正式に開催が決まったのはほんの半月ほど前の話。 私自身もビックリするような急転直下の展開でしたが、わざわざ工事日程を調整してまで応えて下さったえちぜん鉄道さんには只々感謝するばかりです。 というわけで原画・額縁一式携えて大荷物での福井行き。 空港までの移動や乗り換え、荷物の受け渡しなどの面倒を考えると、こういう時こそ飛行機よりも個室寝台車のありがたみが分かろうというものです。 先月10月27日のダイヤ改正で、札幌駅のホームが5番線から4番線に変わりました。 「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」は以前から4番線でしたから、これで札幌発の寝台特急は全て4番線に統一されたことになります。 これまでは寝台側がホームに面して停まっていたのが今度は通路側になり、また両端が大きく弧を描いたホーム上からの眺めも少々趣の異なるものになりました。 実は今回が改正後初めての乗車、この先も今までとは違う風景に色々出会うことになりそうです。 ダイヤ改正でも「北斗星」の時刻は変わらず、17時12分に札幌発。 ちょうど入れ替わるように1番線ホームに到着する手稲行き普通列車は、この日も改正前と変わらず旧型の「赤い電車」の6両編成でした。 「北斗星」とほぼ同時に苫小牧に到着する東室蘭からの下り普通列車。 改正前から時刻は殆ど変っていないようですが、室蘭本線から「赤い電車」が撤退したので、これも2両編成のディーゼルカーに変わりました。 移動中も個室に籠って原画展の準備中…。 こういう特に荷物が多い日に限って、同じ「ソロ」でも5・6号車より狭い9号車しか空いていなかったのはいささか辛いところですが、それでも個室が空いていただけでも幸運だったと思うべきでしょう。 さすがに個室でない開放B寝台ではこんな作業はできませんし、そもそも荷物の置き場所にも苦慮しそうです。 函館まではほぼ定刻通り。 「北斗星」は改正前と変わらず8番線への入線ですが、同じホームの反対側・7番線に到着していた函館からの特急「スーパー白鳥33号」は線路を挟んで向こう側の5番線に移されたようです。 そういう需要は稀かも知れませんが、仮に「スーパー白鳥33号」から「北斗星」に乗り継ごうとする場合、これまでよりも乗り換え時間が掛かってしまいますから要注意です! 深夜0時過ぎ、機関車交換の青森駅の構内には1両だけの寝台車と、隣のホームに赤い電気機関車の姿がありました。 以前にも同じ光景を見た記憶があります。 何かの回送列車か、もしかしたら役目を終えて工場に送られる余剰廃車でしょうか? 青森を過ぎると強い雨が降ってきました。 2階室なので屋根や窓を叩く雨音がかなり激しく響きます。 出発前からの寝不足続きのおかげで、昨晩はいつになく熟睡できました。 目が覚めると郡山手前、前夜の強雨が嘘のようにちょうど朝陽が昇ってきました。 札幌から福井に行くには本当は「トワイライトエクスプレス」の方が俄然便利なんですが、あいにく運転日ではなかったので…と言うか、もし運転日であっても敢えて「北斗星」を選んでしまったと思います。 決して「トワイライト~」が嫌いなわけではないのですが、ただ、本州出張に臨むには「まずは北斗星…」というのが今の私にとって欠かせないルーティンワークのような気がしています。 ともかく大宮からは上越新幹線に乗り換え。 今回は特に荷物が多いだけに、先の道中を考えると降りるのがちょっと憂鬱になってしまいます。 大宮で「北斗星」を見送って、改札を出るとコンコースには「恐竜博士」が座っていました(笑)。 観光キャンペーンで福井・勝山の恐竜博物館から連れて来られていたようです。 福井に向う乗り換えの途中だっただけに、まるで迎えに来てくれたみたいでちょっと愉快でした。 「北斗星」で福井に向おうとすると、上野下車・東海道新幹線~米原経由なら到着は14時02分、大宮下車・上越新幹線~越後湯沢経由だと14時33分。 時間的には米原経由の方が若干優位ですが、乗り換えの便とか、料金面なども含めて考えると、場合によっては敢えて越後湯沢経由を選ぶメリットも結構あるものです。 今回は往路が越後湯沢経由、復路が米原経由で、乗車券は札幌発の「東京往復割引切符」+「大宮→越後湯沢→福井→米原→東京」の片道乗車券。 長くなりますので詳細は省きますが、現地滞在時間と料金のバランスを熟慮した末の判断です。 富山あたりは結構な雨でしたが、福井に着く頃にはすっかり晴れてくれました。 えちぜん鉄道・福井駅で再び「恐竜博士」に遭遇!(笑)。 今日はこれから山王駅の会場下見、原画展本番は明朝10時の開幕です。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#411 |
2012.10/10 北斗星(下り) 大宮→札幌 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
(準備中) ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |