宮の森日記 Diary ≪令和2/2020年4月~6月≫
※この日記はブログ(さぽろぐ)でも公開しています。閲覧環境に合わせてお好きなほうから御覧下さい。
▼宮の森日記(ブログ)http://syu.sapolog.com/
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ようやく道外、というか札幌市外に出られそうな雰囲気になってきたので、取り急ぎ最低限の用事を済ませに東京まで行っておくことにしました。
実に3ヶ月ぶりの飛行機です。
低気圧の接近であいにく機窓は雲ばかりでしたが、途中、函館山の上空だけはポッカリと晴れていてちょっと嬉しくなりました。
8月には多分来られそうにないので、今日のうちに靖国神社にもお参りしておきました。
久々の遠出で、しかも札幌とは比較にならないほどの人混みで、東京に着いてほんの数時間ですっかり疲労困憊気味でしたが、それだけに尚更、境内の穏やかな空気に心救われる思いがしました。
参拝を終えて、遊就館の食堂で遅めのお昼を頂いたら、まだ少し早いのですが羽田空港に戻ります。
今回は本当に最低限の、ちょっと慌ただしい日帰り滞在です。
歩道のバリアフリー工事に支障するとかで、近所の街路樹が伐採されてしまいました。
やむを得ぬ事情と理解はしているつもりですが……。
やっぱり普段から、何気ない街の風景こそきちんと記録しておかないといけないんですね。
不満や不安ばかりを言い募るよりも、良くなってきたこと、うまくいっていることにもきちんと目を向けるべきでしょう。
いつでも、なんでも手に入るほど潤沢ではないにせよ、店頭に並ぶ消毒・除菌用品などがここ最近目に見えて増えてきた気がします。
今日は「エタノール入り○○」ではない、消毒用エタノールそのものが本当に久しぶりに手に入りました。
突然の需要増に応えるべく必死に増産して届けて下さった方々、それがきちんと行き渡るよう心を砕いて下さった方々に感謝して、大切に使わせて頂きます。
ちょっと自信がありませんが、カワラヒワ……でしょうか?
一瞬のことで顔はよく見えませんでした。
紙が乾くまでの待ち時間も、積もり積もればバカにはなりません。
なので、少しでも作業効率を上げるには、何枚かの描きかけの絵を常に机上に並べておいて、順番に筆を入れていくのも有効です。
なにぶん不器用なので、複数の作業を同時進行するのは本当は苦手なんですが……。
新さっぽろ教室から移転してきた水曜・土曜クラスに続いて、札幌教室生え抜きの木曜クラスも今日から再開になりました。
講師を務める全ての講座がまた動き出して、仕事のペースも、生活リズムも、ようやく元に戻りつつある感じです。
どこにでもいるので有難みはないのですが、それでもスズメを見ると嬉しくなります。
まっすぐ向きあう2羽を見つけて、なぜか昔のドリフの「鏡コント」を思い出してしまいました。
樹の上のほうに隠れていても、カリカリ音ですぐにバレます。
仕事の合間のほんの短い時間でしたが、結構撮れてそこそこ満足です。
私にとって、マスクや消毒液よりも切実だったのは色鉛筆の確保でした。
使う色数はそれほど多くないのですが、それでも1色でも切れてしまうと仕事になりません。
コロナ禍での営業自粛、外出自粛……ばかりでなく、一時的なメーカー欠品とか、荒天・災害による流通の停滞とか、考えてみれば不安要素はいくらでもあるわけですから、どの色も最低3本、特に使用頻度の高いものは常に5~6本以上は手元にストックしておかねばと、最近つくづく感じています。
カミサンが袋の文字に釣られて買ってきたジャガイモは「三方原」でした。
日本史好きが高じると、なんでもない地名にも「おぉ!」と感嘆したり、ニヤリと笑ったりできるから楽しいです。
先日の水曜クラスに続いて、今日からは土曜クラスも新さっぽろ教室から場所を移して再開となりました。
私が講師を務める講座の中でももっとも古いクラスだけに、ずっと継続受講して下さっている生徒さんも多くて、今期も残念ながらご都合が合わず終了された一部の方を除いて、ほとんどの方がこうして新教室に集まって下さったのは嬉しい限りです。
絵を描くこと以上に、そんなお仲間同士のお喋りを楽しみに参加されている方も多い中、ソーシャルディスタンスの確保などで窮屈な思いをさせてしまうのは心苦しいところですが、まずは皆さんの安全を極力保てるよう配慮しながら講座運営に努めていこうと思います。
無観客だろうが、負け試合だろうが……。
ともかく今日、開幕してくれたことに感謝です。
ムシクイ?ウグイス?
恥ずかしながら、まだまだ顔と名前が一致しない鳥ばかりです。
描き方ばかりでなく、見分け方ももっと勉強しないと……。
いよいよ講師のお仕事再開です。
とりわけ今日の水曜クラスは、今週末から再開の土曜クラスと共に、新さっぽろ教室から札幌教室に会場が変わる大事なタイミングで休講になってしまったことがずっと気掛かりなままだったので、ようやく新会場での初回を迎えられてまずはホッとしています。
感染対策を考慮した上での指導方法など、私もいろいろ考えながらしっかり務めさせて頂こうと思っています。
明日からの講座再開を前に、業務連絡で久しぶりにNHK文化センター札幌教室にお邪魔してきました。
まだ普段よりは閑散とした雰囲気でしたが、職員の皆さんのお顔が見られて安堵しました。
今週末には無観客ながらプロ野球も開幕予定。
徐々に動き出す社会にしっかりついていかねばと、少し背筋が伸びるような気がします。
「ここでは毎日お祭りが行われているんですよ」と、伊勢神宮の境内でガイドさんに伺ったのを思い出します。
もちろん、神輿や山車が毎日練り歩いているわけではなくて、何らかの「神事=祭り」が執り行われている、という意味です。
考えてみれば今年の北海道神宮例祭も、あくまで神輿渡御や露店が中止になっただけで、「お祭り」自体がなくなったわけではないのですよね。
むしろこういう時だからこそ、静かに神様に感謝する「お祭り」のありがたさをしみじみと考えさせられました。
手稲山も夕焼け空も見えない日に限って、丘珠行きのHAC最終便が我が家の上空に現れたり……。
世の中、なかなか思い通りにはいかないものです。
道草を喰いながら隣の池へ移動中。
親はいちばんうしろに立って見守っているんですね。
こんなにたくさん子供がいても、全員にきちんと目を配っている様子にちょっと感心してしまいました。
出先のカフェでお茶くらいは頂いていましたが、食事という意味での「外食」は緊急事態宣言解除後、実はこれが初めてです。
カミサンがずっと気になっていた様子の「バンバンジー涼風麺」がまだメニューに残っていたのが幸いでした。
「空いている時間帯」「手指の消毒」「マスク着用(もちろん食べる時以外ですが)」「長居は無用」……等々。
自分なりに留意しながら、そろそろ少しずつでも行動範囲を元に戻していけたらと思っています。
ここ最近、丘珠行きのHAC最終便はもっと東寄りのルートを採ることが多いようで、なかなかこの界隈では見られないのが残念です。
雨が上がって、良い感じの夕陽が覗いてきたので「今日こそは!」と一瞬期待したのですが、
そもそも今日の最終便は機材整備で欠航だったようで……。
心なしか先日よりも、うすらでかくなってきた気がします。
子供が子供でいる時間って、存外短いのかも知れませんね。
外出自粛の影響で草刈りが間に合わなかったのでしょうか?
今年は行く先々で妙に雑草が生い茂っている気がします。
見方によっては、こういう眺めもちょっと新鮮です。
一見、楽しく遊んでいるようでいて、実は社会に出るための大切な訓練の真っ最中なんでしょうね。
まるでモーターボートのような勢いで池の中を泳ぎ回っていました。
我が家のスチームトラムがもう1台増えました。
「ミニトレインズ」というドイツの模型メーカーが出したばかりの新製品のようです。
こんな異国のマイナーな製品までネット通販で容易に手に入るのですから、つくづく良い時代になったものです。
いちばん奥は30年ほど前のフランス製(厳密には廃業した西ドイツのメーカーの製品をフランスの会社が引き継いだもの)。
その手前はやはり30年ほど前に英国製キットを自分で組み立てたもの。
来歴も姿もそれぞれ異なりますが、3台並ぶと世界観が拡がるようでちょっと嬉しくなります。
カミサンにもオシドリ親子を見せようと円山公園に連れ出したのですが、結果的にはそれよりも初めてキビタキが撮れたことが収穫でした。
先日来、姿は見えなくても一際高く響き渡っていた綺麗な声の主はこの人だったんですね。
大勢の方々が池の周りでカメラを構えておられたので、すぐにそれと分かりました。
既に情報が広まっているのか、一昨日よりもギャラリーが増えているようです。
「密」にならないよう、周囲の方々とお互い適度に距離を保ちながら、私もしばし楽しませて頂きました。
マスクの着用をお願いします……と言葉で言われるよりも、この電車の顔を見れば一目瞭然。
発案された方のセンスに脱帽です。
確かに札幌の古いタイプの電車って、どことなく人の顔みたいな可愛らしさがありますよね。
円山公園の池でオシドリの雛が産まれたようです。
彼らが実は毎年パートナーを替えている……という話はずいぶん前に訊きましたが、この時期、オスは子育てにも参加しないで外でブラブラしているとか。
人間が勝手に描いた「オシドリ夫婦」のイメージなんて、全くアテにならないものです。
外出自粛による運動不足で体力が落ちているところに急な暑さも加わって、疲れるほど身体を動かしているわけでもないのに妙に疲労感が残ります。
朝から細々とした用件をいくつか片付けた後、いつもより遅めの時間に北海道神宮にお参りに行くと、境内にはもう蝉の声が響いていました。
季節の変わり目、とりわけ今年は健康管理に気をつけないといけませんね。
我が家にも布マスクが届きました。
国民ばかりでなく、政府も、自治体も、大小さまざまな企業も皆が大変な状況の中で、こうして一人一人の手元に届けて下さったことに感謝して大切に使わせて頂きます。
思えばマスクが本当に手に入らなかった4月頃。
「先月は月6億枚超のマスクを供給」
「当月は7億枚超を確保見込み」
「医療機関には先月中に1,500万枚のサージカルマスクを配布」
「来週には追加で1,500万枚」
……という安倍総理の話の前段を大多数のメディアはなぜか伝えず、ことさら「布マスク2枚」のところだけを切り取って茶化して煽っていたのを覚えています。
でも、自分たちが布マスクを使うことによって、その分、本当に必要な医療機関などに使い捨てマスクが回るのであれば、それに越したことはありません。
最近では使い捨てマスクも徐々に出回り始めているようですが、それでも皆が1日1枚使い続けたらすぐに足りなくなってしまいます。
この一件がなかったら、私もいまだ血眼になって使い捨てマスクを探し歩いていたでしょうし、カミサンが手縫いの布マスクを作ってくれることもなかったでしょう。
つい先日も、歌手のつのだ☆ひろさんが、布マスクへの感謝の言葉をSNS上に綴られていました。
色々、大切なことに気付かせて頂いた……という意味でも、私もこのマスクに感謝しています。
「路面電車用」と称して売られている鉄道模型のレールを買ってきました。
カーブの半径が小さいので、仕事机の上をちょっと片付ければ周回線路が敷けるのが魅力です。
作業が煮詰まった時の良い気分転換になりそうです。
そんな珍しい鳥でもなさそうですが、ちゃんと撮れたのは多分初めてだったと思います。
鳥の名前も、カメラの使い方もまだまだ勉強中です。
晴れ渡った東京の空を飛ぶブルーインパルスの雄姿をリアルタイム動画で観て、札幌にいる私も久しぶりに元気を頂きました。
今日も丘珠発のHACの飛行機を部屋の窓から眺めつつ、また自由に空を飛べる日が来ることを祈っています。
少しずつでも、戻りつつある日常が嬉しいです。
ちょうどいま描いているのが、絵画というより「製図」みたいなお仕事で、ひたすら定規でミリ単位に測りながらの緻密な作業ですっかり肩が痛くなってしまいました。
とは言っても、本当に図面みたいに只々正確に描けば良いというものでもなくて、むしろ誇張や省略も含めて、きちんと作品として再構築できるかどうかが要なんだと思います。
ちょっと大袈裟なようですが、そのあたりの感覚こそが、この先の時代もアナログ画家が生き残っていけるかどうかの分かれ目かも知れません。
夕方、ふと気付いたら雨雲が途切れていました。
雲ひとつない快晴も良いのですが、こういう感じの空も絵になりそうです。
ここ最近、どうも睡眠の質が落ちているような気がします。
ちょうど取り組んでいる難しい作業が連日深夜に及んでいることもありますが、それよりも、やっぱり明るい時間に少しでも出歩かないと、どうしても生活のリズムがうまく整わないようです。
もちろん混み具合や周囲の状況等々をよく確認した上でですが、これからまた少しずつ、野鳥やエゾリスとたわむれる時間を増やしていこうかと考えています。
緊急事態宣言が解除されると訊いて、まずは北海道神宮に御礼参りに行ってきました。
日本を護って下さりありがとうございました。
これからも気を緩めず、心を乱さず、感謝を忘れずに日々粛々と生きていこうと思います。
先日、仕事の資料を探していたら、棚の奥からまた懐かしいものが出てきました。
英国製のキットを組み立てて、それに国産の動力装置を取り付けて動くようにしたものです。
かれこれ30年ほど前、まだ十代の頃の作品だったと思いますが、壊れもせず残っていたのは嬉しい限りです。
せっかくなので、古くなっていた動力装置を最新鋭のものに交換して、今まで以上に気持ちよく走れるように直しておきました。
スチームトラム……路面電車の蒸気機関車は日本ではほとんど見られなかったようですが、昔のヨーロッパではこんなのが街の中をゴロゴロ走っていたと思うと愉快です。
外出自粛の為、会期終了後もなかなか撤収作業に行けずにいた原画展「市電日記2020」の展示作品をようやく今日引き取ってきました。
今はテイクアウトのみの営業をされている会場の「ギャラリー土土&土土カフェ」さんですが、それでも、お弁当を買いに来られたお客様が時々作品を御覧になっては、「ほっとした」「気分転換になった」などと言って下さっていたと伺って、私も少しだけ報われた気がしています。
まだ次の日程は決まっていませんが、これからも定期的にこちらで原画展をやらせて頂くつもりでお店の方ともお話させて頂いています。
次回こそ、会場でたくさんのお客様とお会いできるのを楽しみにしています。
買い物帰りの円山公園で久しぶりにマヒワに会えました。
この季節、鮮やかな黄色い姿がちょうど保護色になるんですね。
よく見ると木の枝いっぱいに群れていて、皆で夢中で若葉をついばんでいました。
またいろいろと足りないものが出てきたので、今日も大丸藤井セントラルさんに買い出しに行ってきました。
近隣のデパートでも、食品フロアに限って昨日から営業再開されたようです。
普段と比べたらまだ全然少ないのですが、それでも街の人出は一昨日よりも心なしか増えているような気もします。
帰りがけに覘いた大通公園はライラックが綺麗でしたが、それよりもカラスがあまりに多くてビックリしました。
外出自粛で訪れる人が減っている隙に、この界隈もすっかり彼らの縄張りになってしまったのでしょうか?
全く期待もしていないタイミングで飛行機に出会えると嬉しくなります。
丘珠行きのHACの飛行機、今日はずいぶん低いところを飛んでいたようです。
大通界隈の老舗画材店「大丸藤井セントラル」さんが営業を再開されました!
月内は無理かな?……と半ば諦めていたのですが、たまたまHPを覗いたらちょうど昨日から営業再開とのこと。
先月来、商売道具がなかなか買えずに難儀していたので、早速いろいろと買い出しに行ってきました。
考えてみれば、地下鉄に乗って街に出るのも今月になって初めてです。
私が使う画材など、種類も量も微々たるものですが、それでも「どうしてもコレでないとダメ!」というものばかりなので、行けば何でも揃っているセントラルさんにはいつも本当に救われています。
お店の皆さんにとってもまだまだ大変な時期かとは思いますが、早々の再開に感謝するばかりです。
再開といえば、今月はテイクアウトのみで営業されている「ギャラリー土土&土土カフェ」さんでも、6月からは店内飲食を再開されるそうです。
ギャラリーでは次の作家さんの展示も始まるようですので、外出自粛で未だ撤収できていない私の原画も、近いうちに引き取りに行かないといけませんね。
水彩色鉛筆と出会う前は、旅の想い出といえば時々こんなものを作っていました。
材料は余っていたハガキやケント紙だったと思います。
精密感やリアルさよりも、印象把握を優先しておおらかにデフォルメしてしまう作風とか、アクリル絵の具で大胆に描き重ねる車体の汚れ具合の表現とか……。
この頃から写真というよりは絵画的な線を狙っていたみたいですね。
将来、絵描きになってしまうなどとは夢にも思わなかった四半世紀前の作品ですが、こうして見ると、なんとなく今の私の画風にも繋がっているような気がします。
仕事机を片付けていると、「オレこんなの描いてたっけ!?」と、忘れていた絵が突然出てきてビックリすることが間々あります。
確かこの絵は数年前、ポストカードの原画として描き始めたものの、飛行機の位置が気に入らなくて結局お蔵入りになったものでした。
その後、飛行機の位置を変えたものをもう一枚描き直して、そちらのほうをポストカードに使ってしまいましたから、この絵が陽の目を見る機会はもう無いでしょう。
少しもったいない気もしますが、でも、気になったまま無理して進めてしまうよりは、潔く諦めて最初からやり直したほうが、長い目で見ればむしろ近道ということもあるものです。
こういう仕事、とにかく手間を惜しんじゃいけないんですね。
とりあえず完成目前まで描き進めたら、あえて一旦作業を止めて、数日でも寝かせておくのが理想です。
全体のバランスでも、細部の描写でも、ひたすら頑張って描き続けていると却って見えなくなってしまうものです。
むしろ一旦離れてから再開したほうが、冷静な目で見直せるので好結果に繋がるようです。
自分ではこれを「熟成期間」と勝手に名付けています。
実際にはスケジュールの都合もあって、なかなかそうはいかない場合も多いのですが、今回は早めに手を付けておいたのでしっかり熟成できそうです。
こんな時でも新規のご依頼を頂けるのは本当にありがたいことです。
絵画教室の休講や、予定していた作業の延期等々がある一方、思いがけず頂戴した新たな案件が重なったりもして、特に今月から来月にかけては予想以上に忙しくなりそうです。
これでもし普段の調子で出張や取材の旅程まで入れていたら、この作業量では到底間に合わなかっただろうなぁ……と考えると、こういう巡り合わせというか、タイミングって不思議なものだと思います。
移動自粛でどこにも行けない状況を前向きに捉えて、当面はひたすら自宅作業に専念するつもりです。
たかだか1枚の絵を描くのだって、予期せぬ事態の連続で「やってみなければ分からない」のですから、未知のウィルスとの闘いともなれば尚更の事でしょう。
北海道の緊急事態宣言はまだ解除できないそうですが、まずは試行錯誤を繰り返しつつも収束に向けて尽力して下さっている方々に感謝しつつ、私自身も己の仕事環境や生活スタイル、振る舞い方など、やはり試行錯誤しながら良い具合のものを見つけていきたいと思っています。
窓から見える手稲山が少し夏っぽくなってきた気がします。
今日も終日、自宅作業です。
今日一日、頑張った割には進んでいないなぁ……と思っても、昨日、一昨日のスキャン画像と見比べると、確かに作業は進んでいるようです。
絵画教室での説明用にと逐一記録している制作途中のスキャン画像ですが、時には自分自身のモチベーション維持のためにも役立っています。
何でもよく識っているTVのコメンテーターの方々が、どうしてある特定の分野に限っては的外れな話をされるのだろう?……と、若い頃は本当に不思議に思っていました。
例えば鉄道とか、絵画とか、プロレスとか、プロ野球(※パ・リーグ)とか……。
いま思えば、要は私自身がその分野を識っているか、識らないか……だったんですね。
自分が識らない分野であれば、声高に語られれば「そうなんだ……」と思ってしまう。
でも、多少なりとも識っている分野となると「いや、それは違うぞ!」とすぐに気づいてしまう。
逆に言えば、もっともらしく聞こえる他の分野の話でも「まぁ、そういうものなんだな」と思っておいた方が良いのかも知れません。
自戒を込めて言えば……。
「自分よりもずっと詳しい人が見ているはず」と常々心の隅に留めておくことが大切なんだと思います。
絵を描く時でも、文章を書く時でも、もちろん普段の人間関係でも。
でないと、生半可な知ったかぶりは、後々自分が恥をかくことになります。
こういう時期だからこそ、まずは自分自身が気をつけないと……。
買い物に出かけたら、道端のタンポポが綿毛になり始めていました。
家に籠っているうちに、どんどん季節が進んでしまいそうでちょっと焦ります。
連休も終わって、桜もほぼ終わって、しかも平日朝の早い時間なら大丈夫かな?……と、意を決して約半月ぶりに北海道神宮にお参りに行ってきました。
思った通り、私が鳥居をくぐる頃にはまだ境内も閑散としていたのですが、その後は時間とともに目に見えて人が増えてきましたから、やっぱり今はあくまで「健康維持のための散歩」と割り切って、長居は控えて早めに退散したほうがよさそうです。
帰りの参道で初めてオオルリを見つけました!
他にも、冬毛から夏毛に生え変わり途中のエゾリスとか、相変わらず人なつっこいヤマガラとか……。
ほんの少しの時間でしたが、懐かしい面々にも再会できて良い気分転換になりました。
無い知恵絞って原稿作業に向かっていたら、半ば忘れていたような遠い昔の出来事がいろいろと蘇ってきました。
で、「今の自分の創作のルーツはあんなところにあったんだな!」と改めて気付かされたり……。
時々こういうお仕事ができるのは本当にありがたいことです。
「ミッション:インポッシブル」と「スパイ大作戦」は別物……と思ってずっと観てきたのですが、今夜TVで放送されたシリーズ5作目の「ローグ・ネイション」には、なぜか古きよきTVドラマの「スパイ大作戦」を観るような不思議な懐かしさを感じました。
姑息な罠(?)で悪の野望を封じるストーリーによるものか、それとも単に観ている私のほうが慣れてきたからでしょうか?
それにしても、飛行機の扉にしがみついたまま離陸するあの冒頭シーン……。
「ルパン三世」ならいざ知らず、よくあれを実写で撮ったものだと只々驚くばかりです。
そういえば子供の頃、学校の先生とか、TVに出ている知識人とかいう人たちが、「世界の国々はこんなに素晴らしいんですよ、それに比べて日本はこんなにダメな国なんですよ……」と、なぜかいつも嬉しそうに喋っていたのを思い出します。
良いところだけを切り取れば良いように見えるし、逆もまたしかり。
国にも人にも、さまざまな事情や背景があって、文化があって、それは単純にマルかバツかで切り分けられるものじゃない……ということが少しは分かる歳になってみると、無垢な子供にあんな話を吹き込んでいた大人たちの所業が空恐ろしくなります。
そういう「なぜか嬉しそうに日本を貶める人たち」の言葉には、つくづく用心しなければと今でも考えさせられます。
いつもと違う道を通って買い物に出かけたら、まだ桜の花が残っていました。
「美しい国だな……」と、ふと思える瞬間に心が救われます。
外出自粛中でも部屋の窓から眺められて、しかも飛行機よりも動きが遅いのでじっくり撮れるのがいいですね。
今日ももったいないような良い天気で、おかげで満月も綺麗に見えていました。
感染拡大を防ぐためには「新しい生活様式」への移行が必要なんだそうです。
とりあえずは「ポテチは箸で!」が我が家の新しい生活様式です。
気がつけば街路樹もすっかり葉が開いていました。
ここしばらくは北海道神宮や円山公園に近づくことも控えていますが、今日は近所の電線にスズメを見つけてちょっと嬉しくなりました。
札幌の外出自粛はまだしばらくは続くようです。
もとよりこの非常事態、まずは政府や自治体の方針を素直に支持し粛々と従う腹積もりですが、
画材屋さんの営業再開までに色鉛筆の買い置きが尽きてしまわぬよう、長期戦に備えて今から用心しておかねばとは思っています。
実を言えば若い頃、「オリエント急行」に心酔して少しばかり研究していた時期がありました。
その憧憬が後々の「北斗星」での北海道通いに繋がったのだとすれば、今に至る私のルーツの一端は「オリエント急行」だった……とも言えるかも知れません。
分解整備して生き返らせた電気機関車に続いて、メルクリン・Zゲージの「オリエント急行」の客車たちも軽く整備しておきました。
と言っても、とりあえずは全部の台車の軸受にオイルを注した程度ですが、これでしばらく馴染ませれば、多少は調子も良くなりそうな気がします。
裏返せば「Made in W.Germany」の刻印が残る30年以上前の古い製品ですが、いろいろな意味で想い入れのある客車たちなので、生涯、宝物として大切にしていこうと思っています。
買い物も含めて今日は一歩も外に出ませんでした。
少しだけ社会に貢献できたような、ささやかな達成感です。
カミサンがカレンダーに印をつけて楽しみにしていた今夜のNHK BSプレミアムの「玉置浩二ショー」。
とりわけ中学生の頃から玉置さんに憧れ続けてきたというゲストの「いきものががり」水野良樹さんの興奮を抑えきれない話しぶりが強く心に残りました。
プロになられて、さまざまな経験をされて、何十年の時を経てのこの競演にどんな思いで臨まれたのだろう?……と想像すると、こちらまでつい目頭が熱くなってしまいます。
私自身の拙い経歴を振り返っても、子供の頃から誌面を通じて存じ上げていた、それこそ「雲の上」だと思っていた方とご一緒させて頂いたことが何度かはあって、そのたびに、これも絵描きになったから、絵描きを続けてきたからこそなんだな……と、昔の自分に教えてやりたい気分になったものです。
何かを創る者にとって、いちばん大切なのはやっぱり「憧憬」なのかな?……と、改めて教えられた気がしています。
カミサンの机を覗いたら何やら落書きしていました。
私には到底マネできない、カミサンの絵と独特の感性はちょっと尊敬しています。
買い物途中の道端の桜はそろそろ散り始め、葉もだいぶ開いてしまったようです。
ニュースはコロナ一色ですが、今日は天皇陛下の御即位から早1年の節目の日。
この日を穏やかな空気で迎えられなかったのは只々残念ですが、いつの日か、令和の御代は素晴らしい時代だったと振り返れるよう、私も襟を正して頑張っていかねばと思っています。
若い頃から無駄に旅を重ねてきて唯一良かったことといえば、「どうにもならないことへの耐性」がちょっとだけ身についたことかも知れません。
事故とか、荒天とか、遅延や運休・欠航とか……。
そういう記憶を思い返すと、今のこの時期、「誰々が悪い!」とか「いつ収束するんだ!?」とか声を荒げている人の姿が、「いいから早く発車させろや!」と現場の車掌さんに食ってかかる野暮なクレーマーと重なって見えてしまいます。
逆に「車掌さんも大変ですねぇ。お疲れさまです!」の一言で場の空気が和んだり、列車が大幅に遅れたおかげで思いがけぬ車窓風景に出会えたりとか……。
今の時期に大切なのも、要はそういうことなんでしょうね。
品のない言葉に触れても気分が悪くなるだけで何も得るものはありませんから、まずは自分自身がそういうものから遠ざかることでしょう。
なので朝の情報番組と、国会中継だけは今は観ないように気を付けようと思います。
いよいよ外出がままならぬ状況ですが、窓から見える手稲山にはいつも癒されます。
本当は飛行機と絡めて撮りたい風景ですが、残念ながらもっとずっと高いところを飛んでいってしまいます。
締切のある絵だと、目新しい技法や構図にはなかなか挑戦しづらいものです。
いくつかのお仕事の予定が延期や中止になって、しかも外の取材にも出づらいこのタイミングこそ、じっくりと机に向かって好きなように練習できる絶好の機会かも知れません。
数日前からチマチマと色々試しながら描き進めていた習作がほぼ出来上がりました。
はじめて描いた令和の政府専用機が、奇しくも「昭和の日」に完成するのも何か不思議な巡り合わせです。
買い物途中の道端の桜はここ数日でだいぶ咲き揃ったようです。
この連休、円山公園の桜には近づかないほうが良さそうですが、家の近くで少しだけでも花が愛でられたのですから今年はもう充分満足です。
見あげると花の隙間から三日月が……。
※『お知らせ』更新しました!
▼【ポストカード】新作4絵柄「クラフトスタジオ」で通販承ります (R2/2020.4.28)
カミサンが布マスクを何枚か縫ってくれました。
自分たちが洗って使える布マスクにすれば、その分、使い捨てマスクを医療機関に回せると気付いたそうです。
そう気付かせてくれたきっかけが政府の「布マスク全世帯配布」の一件だったといいますから、やっぱり「啓蒙」という意味でも効果があったみたいですね。
身内を褒めるのはアレですが、ウチのカミサン、あっぱれです!
不要不急の娯楽用品が自分にとっては生活必需品……というのは、よく考えてみたら結構怖い状況です。
頼みの綱の大丸藤井セントラルさんが緊急事態宣言で休業されている中、我が商売道具のスケッチブックが足りないことに気づいた時はさすがに一瞬蒼ざめました。
たまたま今回は以前買って忘れていたものが引出しの奥から出てきたので助かりましたが、こういうものも普段からしっかり備蓄しておかないとダメですね。
※【市電日記2020】Webギャラリー(Twitter・
Facebook)始めました!
外出自粛&会期短縮で御覧頂けなかった皆様のために、原画展の全展示作品の写真をSNS上で順次掲載して参ります。少しでも会場の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。
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買い物に行く途中、近所の道端で桜が咲き始めているのを見つけました。
さすがに今は「花見」などという状況でも気分でもありませんが、それでも花を眺めるとしばし心が和みます。
ご案内の通り、会場である「ギャラリー土土&土土カフェ」さんのギャラリー休業が急遽決まったため、私の原画展も会期を1週間ほど切り上げて終了することになりました。
日々刻々と状況が変わる中、あくまでお店の壁面をお借りしての展示であるという事情も踏まえて、今回は展示の可否も含めて全てお店のご判断に従うつもりでしたので全く異存はありません。
むしろこの状況下で最善を尽くして下さったことに感謝するばかりですが、一方で、ご来場を楽しみにされていた皆様には本当に申し訳なく思っています。
(ちなみにカフェのほうは、当面はテイクアウト主体で営業を続けられるそうです)
状況確認と今後のご相談のため、夕方前に少しだけ会場を覘いてきました。
なにぶん急なことでしたので、実を言えばまだ撤収予定も決まっていません。
お店の方には恐縮ですが、クルマと運転手(=カミサン)の手配がつくまで、もう少しだけこのまま預かって頂くしかなさそうです。
雨が時々雪に変わるような空模様のせいか、買い物に出たついでに覘いた円山公園にはほとんど人影はありませんでした。
私にとってはあくまで地元の散歩コースですが、一方でこの公園は「桜の名所」という観光地でもあります。
自分自身が混雑の一因になってしまわないためにも、いよいよ花が咲き始めたら、しばらくは公園に近づくのは控えようかな?と考えています。
健康維持のための屋外での散歩などは外出自粛に含まれない……と訊いて実践してきたのですが、最近では他に行ける場所がないからか、北海道神宮や円山公園の人出が徐々に増えてきたような気がします。
まだ今のところは充分に人を避けながら歩ける程度ですが、この先状況次第では、近所の散歩も少し慎重になったほうが良いかも知れません。
接触感染防止のため使用中止となっていた北海道神宮の手水舎が、柄杓がなくても使えるものにリニューアルされて復活しました。
こんなご時世とはいえ、手を清めぬままお参りするのはなんとなく心苦しかったので、こういう形で使えるようにして頂けたのはありがたい限りです。
さすがに水を口に含むのは不安なので、そこは所作だけにしておきましたが……。
締切直前、仕事机がだんだんカオスになってきました。
使い勝手の良い鉛筆削りをずっと探していたのですが、今のところはこのファーバーカステルのカプセル状のものがいちばん手に馴染んでいます。
但し、なにぶん小さいので、仕事中にバンバン削っているとすぐに削りカスが一杯になって詰まってしまいます。
その都度、カプセルを開けて捨てるのも面倒なので、いつも3個くらいは机上に転がしてあります。
いずれにせよ鉛筆削りは消耗品。
少しでも切れ味が悪くなったと感じたら迷わず新品に替えるのも、実は絵画上達の隠れた秘訣です。
私の商売なんぞ、言ってしまえば「不要不急」の最たるものでしょう。
「芸術は社会にとって必要……」とか、「作品を通じて勇気を……」などと肩肘張って語るような立派なものではありません。
むしろ「所詮はオトナのお絵かき」とでも思っていたほうが、たとえ思い通りにいかない時でも腹も立たないし、逆に少しでも支援して頂ける時には素直に感謝できる気がします。
こんな時期に、こんな仕事を続けさせて頂いているだけでもありがたいこと……と自分に言い聞かせて、ともかく日々粛々と目先の作業に勤しんでいます。
ずいぶん前に「フライトレーター24」を覗いた時は、なぜか丘珠発着のHACの飛行機が表示されなくてガッカリしたのですが、最近では新型機「ATR42-600」だけは表示されるようになったみたいです。
おかげで外出自粛のご時世でも、こうして自宅の窓から飛行機が眺められるのですから嬉しい限りです。
今春はじめてタンポポを見ました!
「職場では決して『疲れた』と言ってはいけない」……。
その一言が周囲の士気を下げることになるからと、若い頃、就職したばかりの会社で教えられたのを今でも覚えています。
実際、「疲れた、疲れた」と口癖のようにつぶやかれる先輩社員を眺めながら、「本当にお疲れなんだろうなぁ……」と同情しつつも、こちらまで気が滅入りそうでいささか辟易していたのを思い出します。
思ったことをそのまま口に出すよりも、その言葉が周囲にどういう影響を与えるのかを常に考えられる人間でありたい……と、こういう時だからこそ、自戒を込めてつくづく思います。
品のない言葉でひたすら不安を煽り続けるTVメディアにはすっかり嫌気がさしましたが、いつもの公園で野鳥たちと戯れていたら少しだけ気が晴れました。
こういう場所が近くにあるのは本当にありがたいことです。
人間関係でも、メディアが流す情報でも、とにかくネガティブなものは身の回りから排除するよう気をつけて過ごさないと……。
ポストカードの納品のため、原画展開幕後はじめて「ギャラリー土土&土土カフェ」さんに行ってきました。
こういう状況ですが、教室の生徒さんなど何人かのお客様が原画展を観に来て下さっていたようで、ポストカードも最初に置いた分はほぼ売切れ間近になっていました。
皆様それぞれ、各々のご事情に照らしてご無理のない範囲でおいで下さったことと思いますし、こうして御覧頂けたことを私も素直に嬉しく思っています。
今回、ポストカードの販売は新作絵柄の4枚セットのみ。
1セット500円の会場限定価格で、代金箱(というか瓶ですが)に直接お入れ頂くセルフ販売方式とさせて頂きました。
なにぶん飲食店でもありますので、お買い求めの際の店舗スタッフの方との接触機会を少しでも減らすための工夫ですが、通常1枚150円程度のポストカードが4枚500円ですので、お客様にとっても若干ですがお得な価格設定になっています。
繰り返しになりますが、この状況ですので敢えて「多数のご来場を……」などとお誘いする言葉は申し上げませんが、もし各々のご判断でご来場下さった際には、こちらのポストカードにも目を留めて頂けたら幸いです。
つい先日、バラバラに分解整備してどうにか生き返らせたメルクリン・Zゲージの電気機関車。
その後、毎日の試運転を重ねているうちに、目に見えて調子が上がってきたようです。
でも、仕事にかまけて数日ほど放置しているとまた動きがギクシャクしてしまったり……。
なかなかデリケートなものです。
やっぱり機械にとって最良のメンテナンスは「動かすこと」なんですね。
多分このあたりだろうと円山公園で待ち構えていたら大当たり!
一昨日就航したばかりのHAC(北海道エアシステム)の最新鋭機「ATR42-600」がピッタリ頭上を通り過ぎていきました♪
原画展の初日ですが、今回ばかりはご案内の通り在廊を極力自粛するつもりですので、今日もいつもと変わらず北海道神宮でエゾリスや野鳥たちと戯れてきました。
気がつけば4月もそろそろ中盤。
境内の樹々の表情もすっかり春めいてきたようです。
とりあえず、無事に設営作業までは終わりました。
先日も申し上げた通り、今回に関しては、あえて多数のご来場を促すような告知は控えるつもりです。
遠方の方や、外出に不安を感じられる方はくれぐれもご無理なさらぬよう……。
皆様それぞれのご事情に照らして、ご来場の可否をご判断頂ければと思います。
街の雪はもうすっかり消えましたが、藻岩山の斜面にはまだまだ冬の名残りを感じます。
今日は少し遠くのスーパーまで歩いて買い物に行ってきました。
地下鉄駅から微妙に離れているこの界隈、たまに訪れるとなんとなく懐かしい気分になります。
この時期に原画展……というのは本当に難しい判断ですが、
会場が純然たる画廊やホールではなくカフェの壁面をお借りしての展示であり、そのカフェが感染予防対策を講じた上で営業されている以上は、まずはお約束通りに展示させて頂くのが道理なのかな?と思います。
もし私が展示を辞退すれば、せっかく空けて頂いた壁面がスカスカのまま、うら寂しい空気の中でのカフェ営業を強いることになってしまいますし、加えて言えば、ささやかながら会場使用料がお店への貢献、ということもあります。
一方で、原画展の開催が「密集・密接」を招いてしまっては元も子もありませんが、都心から離れた住宅街での極々小規模な展示である上、私ごときの集客力ではそのような混雑になる可能性は低いと思われます。
事実、昨年の同会場での原画展でも、無人の会場でお客様をお待ちしている時間のほうが遥かに長かった……と、恥を忍んで白状しておきます。
但し、私がその場にいれば当然、お客様との歓談(=「密接」)が生じます。
なので、お店やお客様のリスクを増やさないための何よりの感染予防策は「私自身ができるだけ会場に行かないこと」でしょう。
皆様とお会いできないのは本当に残念ですが、今回ばかりは特に事情のある場合(会場確認、納品、業務連絡など)を除き、在廊は自粛するつもりです。
今回は原画展というよりは、あくまで「お店の壁面を埋めるのみ」。
お約束通り展示はさせて頂きますが、敢えて数多のお客様をお誘いするような積極的な告知等々は控えようと思います。
感染予防対策を講じた上で営業されているカフェで、各々ご無理のない状況下でご来店下さったお客様が、ふと壁の絵を見て一瞬でも笑顔になって頂けたらそれで万々歳……という心持ちでやらせて頂きます。
さて、長くなってしまいましたが最後にお詫びをひとつ。
絵本「でんしゃをはこぶ」(福音館書店・月刊かがくのとも2020年2月号)の表紙原画を展示する旨ご案内していましたが、感染拡大に伴う移動自粛のため、東京の編集部にお預けしてある原画を引き取りに行けなくなってしまいました。
そのため、旧作の絵本「くるまはこびます」(同・月刊ちいさなかがくのとも2013年11月号)の原画3点を代わりに展示させて頂くことに致しました。
楽しみにされていた皆様には申し訳ございませんが、何とぞご容赦下さい。
「てんしゃをはこぶ」は、次の機会にぜひ展示させて頂きたいと思っています。
やたらと動き回ってしまうものですから、ハトと電車をうまく絡めて撮れた試しがありません。
こういうのは写真よりも絵で描いたほうが良さそうですね。
エゾリスの立ち姿って、なんとなく酔っ払いのオジサンみたいに見えてしまいます。
そういえば八戸の義父、元気かなぁ……?
ヤマガラやシジュウカラなら毎日のように見ていますが、アカゲラに出会えた日にはちょっと得した気分になります。
すぐ目の前の樹々の間をずっと飛び回っていたので、カメラ片手にすっかり長居してしまいました。
今日の緊急事態宣言の発令を受けて、NHK文化センターでは全国の教室を当面休講にするとの連絡がありました。
札幌教室の私の講座ももちろん休講です。
受講を楽しみにして下さっている生徒さんや、苦渋の判断をせざるを得なかった教室職員の皆さんを思うと本当に心苦しい限りですが……。
でも、いつもの私自身の指導方法を振り返ってみれば、「生徒さんを教卓の前に集めて実演をお見せして、声を上げて事細かく説明して、それから生徒さん一人一人の机を巡回して……」という、まさにそれ自体が「3密」のうちの「密集・密接」になりかねないわけで、安全を考えればやむを得ないんだろうな……と納得もしています。
まずは我々国民を護るための政府の重い決断と、教室関係者の方々の判断をしっかりと受け止めた上で、リスクを少しでも回避するにはどういう指導方法が良いのかなど、来る講座再開の日に備えて今から考えておこうと思います。
円山公園でもフキノトウが覘き始めていました。
他にもエゾリスとか、上空の飛行機とか、マヒワとおぼしき樹上の黄色い鳥とか、いろいろ撮れた雨上がりの朝の散歩でした。
先月から悩んでいた原稿のアイディアがフッと浮かんだのも今朝のささやかな収穫です。
自戒を込めて言えば、こういう時期の振る舞い方こそ大切なんだと思います。
なにかと愚痴や不満を言い募る方々とか、やれ「国が悪い!誰々が悪い!」と煽り立てている方々とは、申し訳ないですがしばらく距離を置かせて頂くとして……。
それよりも、置かれた状況を前向きに捉え、アクティブに日々を過ごしておられる方々とのお付き合いこそ大切にしたいものです。
先日来、この世界の大先輩にあたる方とメールで模型談義を重ねているうちに、私も久しぶりに手を動かしてみたくなりました。
まずは何年も動かしていなかった電気機関車の分解整備から。
ドイツの老舗メーカー「メルクリン」の製品で、一般的な「Nゲージ」よりも更に小さい「Zゲージ」という規格のものです。
歯車のオイルがすっかり固まってしまってピクリとも動かなくなっていたのには参りましたが、堅牢さが自慢のドイツ製品ですから、丁寧に手入れすればきっと何とかなるでしょう。
とかく引きこもりがちなこの時期だからこそ、せっかくの時間はせいぜい有意義に使わないと……。
もっと小さな野鳥たちにばかり気を引かれていたからか、私の中では北海道神宮のハトというのはあまり印象がありません。
見かけたとしても「なんだ、ハトか……」と敢えてカメラを向けてこなかった気もします。
いつでも、どこでも見られるからと、邪険に扱ってきたことを少し反省しています。
まだ明るい空に浮かぶ月を見てしばらく粘ってみたのですが、私の腕ではこの程度が限界でした。
やっぱり私の場合、写真より絵のほうが向いているみたいですね。
「大和心」、あるいは「和の心」とは何かと説明するのは難しいのですが、個人的にはとある講演会で聴いた「自分は後!」の一言が一番しっくりくる気がします。
普段の生活の中ではもちろんのこと、実は絵を描く上での心構えとしても結構重要なことだと思っています。
こういう時だからこそ、とりわけ今年はこの言葉を大切に心に留めておくつもりです。
今朝の北海道神宮にて。
食事中にちょっと驚かせてしまったようです。
ごめんなさい。
「しきしまの 大和心の ををしさは ことある時ぞ あらはれにける」
年度初めにまずは北海道神宮に参拝したら、賽銭箱の横で明治天皇の御製が配られていました。
今の日本に語りかけるようなその言葉に、心が洗われる思いがしました。
「大和心」……良い響きです。
今年度はこの言葉を胸に頑張ろうと思います。
いよいよ今日から「上下分離」となった路面電車の様子も見てきました。
電車の色も、車体に貼られた札幌市交通局のロゴマークも今のところそのままですが、一部の電車には「札幌市交通事業振興公社」の新しいヘッドマークが掲げられていました。
新体制となった路面電車がいつまでも多くの市民に愛され続けるよう願っています。