北斗星乗車記・乗車記録(#301~#305) Boarding record and Travel diary of Hokutosei
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#305 |
2008.5.14 北斗星(下り) 上野→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
ふた月ぶりの上野発 始発の上野から乗るのは3月14日の「北斗星1号」最終便以来。 ダイヤ改正・減便後では初めての事です。 とっぷりと日が暮れてからの出発、1回転だけのディナータイム。 ちょっと慌しくパブタイムを迎えて、福島、仙台あたりではすっかり夜の静寂の中… 実質的に旧「3号」と同じダイヤですが、旧「1号」に好んで乗り続けてきた私にとっては今までより約2時間の遅れが妙に新鮮に映ります。 上野発19時03分…「北斗星5号」から「北斗星3号」、そして号数無しの下り「北斗星」へと呼び名は変わっても、20年来変わることなく受け継がれてきたダイヤです。 ささやかな変化。 車内販売と食堂車で「Suica」が使えるようになっていました。 ホットコーヒーのカップもおなじみ「Suica」のペンギン柄です。 札幌発の割引きっぷ(札幌・東京フリーきっぷ)は個室不可。 でも空いている時期に限って言えばむしろB個室ソロより広々快適かも知れません。 今となっては郷愁漂う昔ながらのB寝台車です。 今夜は軽くピザでも…と思ったところにファイターズ、サヨナラ勝ちの報! 思わず晩餐もグレードアップしてしまいました(笑)。 下戸なのでアルコールはありませんが、一人ささやかな祝宴です。 ダイヤ改正後はまだ5回しか乗っていないので何とも言えませんが、最近モーニングタイムの食堂車が以前にも増して賑わっているような気がします。 喜ばしい事です。 今回も席に着くまでロビーカーでしばらく待つ事になりました。 特に下り列車では札幌到着が11時15分。 しっかり腹ごしらえしておかないと厳しい道中かも知れませんね。 今回は東京で何も買えなかったので車中でお土産を少々。 件の「昔懐かしの食堂車のビーフカレー」持ち帰り用レトルトパック、今日の夕飯に頂くとしますか。 草加せんべいを売っているのは知っていましたが、恥ずかしながら「北斗星」のマークが描かれていたとは知りませんでした。 他にも色々目に留まりましたが、とりあえず今日はこの位にしておきましょう。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#304 |
2008.5.11 北斗星(上り) 札幌→上野 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
美しい客車、全盛期の面影 同じ「北斗星」でも特にお気に入りの客車に当たるとやっぱり嬉しいものです。 大賑わいの食堂車、旧知のアテンダントさんとの再会なども重なって、「北斗星」が最も元気だった頃を想い起こさせるような、ちょっと懐かしい旅になりました。 あの赤いテーブルランプの食堂車なき今、一番のお気に入りはこの車両かも知れません。 6号車ロビーカー。 中でも少し後になって増備された1両は、20年前の開業と同時にデビューした他の車両と比べると、窓の広さ、室内レイアウトから内装仕上げ、照明に至るまでまるで別物の素晴らしい仕上がりになっています。 前作から僅か1年ほどの間にこれだけの学習成果を見事にフィードバックさせた当時の設計陣の技量には舌を巻くばかりです。 ロビーカーに限らず、B個室ソロ/デュエットも、先の改正で引退してしまった食堂車やA個室ロイヤルも、やっぱりこの時期に造られた車両が最も美しくまとまっていたようです。 今思えばあの頃が「北斗星」の全盛期だったような気がします。 車両検査の都合でしょうか? いつもはB個室デュエットのはずの2号車には一般のB寝台車が連結されていました。 といっても、これもよく見れば一癖ある車両のようで、他とは違うデッキ周りの造作がなにやら曰くありげです。 実はこの車両も上のロビーカーと同じく開業後しばらく経ってからの増備車。 エコノミークラスとはいえ細かいところにも気を配られた内装など、地味ながらこの列車に懸ける当時の関係者の熱意が感じられるようで好感の持てる車両です。 パブタイムの食堂車で懐かしいアテンダントさんとお会いできました。 多分、現役の方の中では最も古くから存じ上げている方だと思います。 当時は3往復の「北斗星」のうち、「1・2号」が上野、「3~6号」が仙台の営業所と担当が分かれていて、それぞれの気風というか、車内サービスの雰囲気も微妙に異なっていて興味深く思えたものです。 アテンダントさんの制服も現在のように他の特急列車などと同様のものではなく、北斗星オリジナルの黒い蝶ネクタイでした。 気がつけばもう一昔以上前の話。 その頃を知る乗務員さんはもう殆どおられないかも知れませんね。 モーニングタイムの食堂車は大混雑! 開店直後に並んだのに席に着くまで1時間ほど待つ事になりましたが、この盛況ぶりはむしろ頼もしく映ります。 今日は見習の新人さんも加わって、いつもより多い4人のアテンダントさんが満席の車内を忙しく動き回っておられました。 昭和の汽車旅全盛期を思わせるような、活気溢れる清々しい朝の風景でした。 上野到着後、ホームから食堂車を覘くと既に復路のディナーのテーブルが準備されていました。 見ると厨房にはチーフとおぼしきアテンダントさんが一人残って何やら作業を続けておられる様子。 結局そのまま回送列車に乗って車庫まで行かれたようです。 どんなに作業が溜まっていても秒刻みのダイヤで動き続ける列車のお仕事、そのご苦労をちょっとだけ垣間見た気がしました。 余談ながら翌日、上野駅まで「北斗星」の出発を見送りに行くとこんな情景に出会えました。 ブルートレイン便…と言うんでしょうか? 昔はこういう高速荷物輸送も夜行列車の重要な使命だったのですが、夜行列車自体がすっかり珍しくなった今では滅多に見られなくなってしまったものです。 恥ずかしながら今でも「北斗星」で荷物を運んでいたとは私も気付きませんでした。 これもある意味、汽車旅全盛期の名残り。 もしかすると最後のブルートレイン便もこの「北斗星」になるかも知れませんね。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#303 |
2008.4.27 北斗星(上り) 札幌→上野 (B1) ▼Next ▲Prev ■Menu |
革製のキーホルダー 発車後すぐに車掌さんがルームキーを渡しに来てくれました。 この立派な革製のキーホルダーは旧「1・2号」の6~10号車の個室で使われていたもの。 特にA個室ロイヤルルームではひと回り大きく装飾も豪華な特製品が用意されていました。 しかし降車時の回収に手間が掛かるためか、後になって連結された2~5号車の個室はテンキー方式に改められ、また旧「3・4号」では最初から全車ともカードキー方式となっていました。 先のダイヤ改正に伴う減便&編成変更によって今ではこの6号車だけになってしまった革製のキーホルダー、「北斗星」全盛期を偲ぶよすがと言えましょう。 部屋の明かりを消して流れ去る夜景を眺めて…個室寝台車ならではの情緒です。 天気が良ければ流れ星なども結構見えたりするのですが、残念ながら今宵は難しそうです。 食堂車に行ってみると、4人のうち3人は前回と同じアテンダントさんでした。 不思議と重なる時は重なるものです。 遅めの夕食は勿論「昔懐かしの食堂車のビーフカレー」、結構気に入ってしまいました。 仙台を過ぎると列車の最後尾を追いかけるように朝陽が顔を出しました。 先週訪れた白石川堤の一目千本桜を通過中。 もう随分散ってしまったようですが、一瞬穏やかな朝の空気が感じられるような光景でした。 到着も早いので今朝は食堂車でモーニングコーヒーのみ。 車窓に広がる水を張った水田の風景に内地の春を感じます。 ところで、何となくテーブルが広くなったなぁ…と思ったら、これもダイヤ改正に伴う何らかの事情でしょうか?テーブルランプの脇にあった一輪差しがなくなっていました。 ダイヤ改正後はじめての上野到着。 「1号」「3号」に加えて臨時の「81号」まで記されていた13番線ホームの編成案内も、当然ながら減便されてちょっと寂しくなっていました。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#302 |
2008.4.20 北斗星(下り) 仙台→札幌 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
ひたすら待つのみ 駆け足で用事を済ませての夜行日帰り。 復路の「北斗星」は元の「3号」のダイヤです。 それにしても仙台発車23時30分、さすがに少々退屈でした。 盛岡だったら駅前に良い冷麺&焼肉店があったのですが…仙台でも良いお店を探しておかないといけませんね。 駅ビルの土産店をひと通り覘いて、牛タン定食を頂いて、閉店時刻で喫茶店を追われて、それからホームのベンチで待つこと小1時間。 定刻より3分遅れで汽車の明かりが見えてきた時はさすがにホッとしました。 1号車、禁煙B寝台のデッキでささやかな変化を発見! 今までは本州内の機関車のヘッドマークは前方1枚のみだったはずですが、見れば今回は機関車の前後に1枚ずつ、つまり客車と繋がっている側にも取り付けられていました。 このヘッドマークは取り外し式で、その都度機関車のフックに掛けてボルトで固定する仕組みです。 確かに最初から両側に付けておけば青森で折り返す時に付け替える手間が省けるわけですが、今になってこうしたのは減便でマークが1組余ったから…というのが真相でしょうか? 夜行連泊で相当寝不足のはずですが、なぜか一睡もできませんでした。 旧「1号」では噴火湾の朝陽が楽しみでしたが、これからは津軽海峡の朝陽が車窓の友になりそうです。 函館で降りるには丁度良い時間帯ですが、札幌はまだまだ遥か彼方です。 旧「1号」では夏場以外は真っ暗で…というか、いつも寝ているうちに通り過ぎてしまうポイントでした。 大沼国定公園通過中。 今日は駒ケ岳がよく見えてちょっと得した気分です。 食堂車のモーニングタイム。 往路と同じアテンダントさんがおられました。 朝食メニューは今まで通り、結構なボリュームです。 7時40分過ぎ、八雲の手前の落部駅で後続の特急列車の通過待ち。 我らが「北斗星」よりも遅れて函館を出るのに札幌には1時間も早く着いてしまいます。 特急とはいえ寝台列車の足の遅さを露呈するようですが、でもその分長く楽しめるんだから有難い事…と思ってしまうのは私だけでしょうか? 実は前回、最後の「北斗星1号」の車中で描き始めたスケッチ1枚。 できれば今回、札幌に着くまでに完成させてしまいたかったのですが、残念ながら間に合いそうにありません。 仕事の状況からしてしばらくこの状態で寝かせる事になりそうです。 なまじ絵を生業にしてしまうと、好きなもの、描きたいものばかり描くわけにもいかないというジレンマ。 でも焦らず気長に、少しずつでも「北斗星」の姿を作品に留めていけたらと思っています。 11時15分、札幌到着。 ともかく「北斗星」の健在ぶりに触れられてちょっと安心できました。 ぜひまた近いうちに…。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
#301 |
2008.4.19 北斗星(上り) 札幌→仙台 (B下) ▼Next ▲Prev ■Menu |
変わるもの、変わらぬもの。 301回目、ダイヤ改正後はじめての「北斗星」乗車。 随分ご無沙汰のようですがまだひと月しか経ってないんですね。 1往復減便/「1号」廃止、赤いテーブルランプの食堂車の引退、馴染みのコックさんの勇退等々… さすがに改正直後は真剣に凹んでいたのですが、でもこういう時期こそ早く気持ちを切り替えて、今ある姿をそのまま受け容れてしまったほうが幸せなのかも知れません。 でないと後々もっと大きな後悔をしそうな気がします。 果たして何が変わって、何が変わらなかったのか、まずは新生「北斗星」の姿を覘いてこようと思います。 時刻はそのままですが「北斗星2号」じゃなくて「北斗星」。 見慣れぬせいかちょっと心許ない気もします。 今までと変わらぬ入線シーン。 でも赤いテーブルランプの食堂車はもうありません。 1号車(禁煙B寝台)から6号車(ロビー)までは旧「1・2号」、7号車(食堂車)から11号車(喫煙B寝台)までは旧「3・4号」の客車。 外観・内装とも異なる2本を足して2で割った新編成です。 ロビーカーの金色のエンブレムは旧「1・2号」の象徴。 白いテーブルランプの食堂車は旧「3・4号」のオリジナル。 新生「北斗星」を象徴するようなカットです。 客車は変われど乗務員さんもメニューも変わらず…と思いきや、パブタイムのビーフカレーが「昔懐かしの食堂車の…」と銘打った特製メニューに変わっていました。 「初夏のスペシャル」とありましたから期間限定でしょうか? 柔らかな口当たりですが後からしっかり辛さが来るような、素朴な美味しさのカレーでした。 意外なところで「北斗星2号」の面影を発見!? よく見ると食堂車のレシートには「列車NO-00002」の文字が残っていました。 左は食堂車で購入したシャワーカード。 今までなら列車名の下の余白に「2レ」と手書きで入るところですが…。 早朝4時54分、定刻通り仙台到着。 「北斗星2号」の頃からこの駅で降りる機会はあまり多くなかった気がします。 そもそも東北方面に出掛ける時は2時間後の「4号」を選んで、盛岡、一ノ関あたりで降りる事が多かったのですが、これからは仙台が「北斗星」利用の本州最北限。 少々不便になりますが慣れていかねばなりませんね。 ▼Next ▲Prev △Page top ■Menu |
【寝台】 A1:1人A個室ロイヤル A2:2人A個室ツインDX B1:1人B個室ソロ B2:2人B個室デュエット B上:B寝台上段 B下:B寝台下段 |